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むブ物語刀断寓話゚ラずペル第䞃話 䞀幎で䞀番迷う倜

    䞖界䞀安党な街でも、人は迷う。
    はぐれないように、そう蚀ったのは私だ。

    ——でも今、私は䞀人で迷っおいる。

    理由は簡単。
    隣にいるはずの人が、いないから。


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    ゚ラずペル 第䞃話
    【䞀幎で䞀番迷う倜】


    ヒュヌヌン、ドヌヌン

    倧きな花火が倜空を照らす。

    城塞郜垂リンブガルドの収穫祭が始たる合図だ。

    䞖界䞀安党な郜垂が、䞀幎で䞀番隒がしくなる倜。

    色ずりどりのランタンが街を埋め尜くし、石畳の䞊を人々の波が芆い尜くす。

    「すっごいねぇ、ペル䜕食べる」

    無数に䞊がる魔導花火が倜空を明るく染める。

    私は初めお芋る人混みを前にしお、驚きを隠せずにいた。

    ——どこからこんなに人が集たったの

    道沿いにずらりず䞊ぶ屋台の列。

    呌び蟌みの声。
    肉が焌ける匂い。
    倧道芞人が口から炎を吐く。

    ——たるで物語の䞖界だ。

    ゚ラは今にも走り出しそうになっおいる。

    「はぐれないようにね」

    私の声も䞊の空で、早速芋぀けた屋台に突き進む。

    「ペルヌお肉売っおるよ」
    「ねぇ、次はアレなんだろうね」

    ゚ラの話は止たらない。

    ——これじゃ、どっちが幎䞊かわからないじゃない。

    そう思っおいるず、頭の䞊で倧きな花火が䞊がった。

    ヒュヌン   

    ドォヌヌヌヌン

    音が、お腹に響く。

    蟺りが䞀瞬、昌のように明るくなる。
    圱が消え、すべおが癜く塗り぀ぶされた。

    次の瞬間——暗闇が戻る。

    私は思わず目を閉じた。

    「びっくりした」

    そう゚ラに声をかけたが、姿がない。

    「゚ラ」

    蟺りを芋枡すが、人の波が抌し寄せお芖界を塞ぐ。

    「どこに行ったのよ」

    思わず声が挏れる。

    倜の街にランタンの灯りが揺らぐ。

    人混みの䞭、私ぱラの姿を探すこずに集䞭した。

    人。人。人。

    どこを芋おも人ばかり。

    しかも、この街は真っ盎ぐな道が少ない。

    案内看板はたくさん蚭眮されおいるが、逆に方向感芚を狂わせる。

    ——森よりタチが悪い。

    私は今いる堎所もわからず、闇雲に進んだ。

    「ここ、どこよ」

    ぜ぀りず呟き、呚りを芋枡す。
    ゚ラの姿は芋぀からない。

    ——さっきたで、隣にいたのに。

    こんなに人がいるのに、誰も“知っおいる顔”がいない。

    ——迷ったら、䞀番高い塔を芋お。

    ふず、゚ラの蚀葉が頭をよぎる。

    顔を䞊げお塔を探した。

    しかし、倜空を芆う無数の花火ず、巚倧なランタンの光が芖界を遮る。

    「芋えないじゃない」

    私ぱラの顔を思い出し、少しだけ恚めしく思った。

    どれくらい歩いたのだろう。

    歩き回っおクタクタの足。

    通りの薄暗い路地で腰を䞋ろし、途方に暮れる。

    ——この街で、䞀人になるのは初めおだ。

    䞀人旅には慣れおいたはずだった。

    でも、今は  

    薄明かりの䞭、通りを歩く人々の間で、
    人混みの隙間に黒い色だけが残っおいる。

    黒色のミニア。
    私が芋える色。

    でも、芋えおも䜿えなきゃ意味がない。

    「闇倜  ゚ラはどこ」

    気づけば、黒色のミニアに向かっお䞀人呟いおいた。

    ——その時

    黒色が、现く䌞びおいく。

    たるで䜕かを探すように、ゆっくりず人混みをすり抜けおいく。

    「えっわかるの」

    そう蚀うず、私はその色を远った。

    いく぀かの曲がり角を通る。
    迷うこずなく、ゆっくりず色が進む。

    広堎の手前で、ふわりず止たった。

    屋台の片隅に、芋慣れた玫色の髪。

    ——やっず芋぀けた

    「゚ラヌヌ」

    私が倧きな声を䞊げるず、゚ラは口元に指を立おおそれを制した。

    ゚ラの芖線の先には、“あの青幎”の姿があった。

    ——あの時、地図を欲しがっおいた人だ。

    私も思わず身を屈め、遠くから様子をうかがった。

    青幎の隣には、優しそうな女性が䞊ぶ。

    困ったように、それでも笑いながら話しおいる。

    二人の手元には、地図はない。

    道に迷っおいるようだが、青幎は必死に呚囲を芋枡し、圌女の歩幅に合わせお歩いおいる。

    圌女が぀たずくず、青幎がそっず手を差し出し、そのたた繋いだ。

    その姿を芋぀めながら、゚ラは誇らしげに蚀った。

    「ほら、地図がないから手が繋げた」

    私は少し呆れながら、゚ラを芋぀めた。

    ——倜道で必芁なのは、地図じゃない。
    ——迷った先で、誰ず歩くかだ。

    その颚景を、黙っお芋送ったあず。
    ふず、゚ラの方を芋る。

    い぀ものように笑っおいる。なのに 
    ほんの䞀瞬だけ、目が合わなかった気がした。

    グゥヌ〜ヌヌ

    お腹が鳎った。

    「゚ヌラヌ今日はあなたの奢りだからね」

    そう蚀っお、屋台の灯りに向かっお歩き出す。

    ゚ラはい぀もず倉わらない。

    ——でも。

    その手。
    さっきたで䜕も持っおいなかったはずなのに、

    ほんの䞀瞬だけ、指先が黒く汚れおいるように芋えた。

    花火の圱かもしれない。

    なぜか、目を逞らした。

    ——本圓に、い぀も通り


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    🔙第六話   第八話🔜


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    ファンタゞヌな䜜家アむ 物語ず゚ッセむを曞いおいたす。 長線『゚ラずペル』完結戊蚘ファンタゞヌ『猫埁』連茉䞭 刀断寓話から、日垞に朜むちょっず倉な話たで(・κ・) 物語を読む人にも、曞く人にも。 あなたの日垞に、少しだけファンタゞヌを むブ物語刀断寓話 䞍定期曎新

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