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むブ物語刀断寓話゚ラずペル第四十䞃話 サンちゃんさん

    アむ


    私はこの日、ひず぀倧きな刀断を迫られた。

    竜祀教でも、地図でも、動く街のこずでもない。

    サンさんを、どう呌ぶべきかだ。

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    ゚ラずペル 第四十䞃話
    【サンちゃんさん】


    ディケの䞀蚀が、私の胞を締め付けた。

    雪山での蚘憶が蘇る。
    正しいこずをしおいるず信じ、平気な顔をしお人を操る。

    あの䞻教ず呌ばれた男の顔が、鮮明に浮かぶ。

    「そんな人たちに、協力しおなんの埗があるんでしょう  」

    オトは、誰に聞かせるわけでもなく呟いた。

    ディケは手を組み、顎をのせる。

    「この街は、䞉぀の勢力が埮劙なバランスで成立しおいたす」

    「お互いが牜制するこずで、無秩序の䞭に僅かな秩序が生たれおいるのです」

    「しかし、それを厩すような第四の勢力が生たれたら  」

    ディケは深く息を吐く。

    「今はただ、倧きな圱響はありたせん。ですが、䜿えるものならなんでも䜿うのがルヌベントです」

    ディケは、サンに䞀瞬目をやる。

    「少しのズレが、この街に倧きな歪みを生むこずもあるかず」

    私は息を呑んだ。

    竜祀教の目的は、はっきりしおいる。
    竜石を芋぀け出し、再び゚ラを䜿埒にするこずだ。

    圌らはそのためなら、なんでもする。
    それが正しいこずだず信じおいるからだ。

    胞の奥に、冷たい颚が吹いたようだった。

    ルヌベントは歪な街だ。
    それでも、人が暮らす街だ。

    氎を運ぶ少幎も、怪しい商品を売り぀ける若者も、みんなここで生きおいる。

    それを厩すこずなんお  。

    私は蚀葉を倱った。

    その空気を倉えるように、オトが明るく声を出した。

    「サンさんほど怪しい人かはわかりたせんが、芋぀けたら印は぀けたすね」

    そう蚀うず、軜く笑った。

    「私には、これがありたす」

    サンは少し勝ち誇ったように、仮面着甚蚱可蚌を掲げる。

    ディケは、それを呆れた様子で芋぀め、口を開く。

    「地図の䜜成が優先です」

    ディケは、私たちを順番に芋た。

    「竜祀教の件は、今すぐ動く必芁はありたせんが、定期的な報告をお願いしたす」

    深々ず頭を䞋げるディケの姿に、私は小さく息を吐いお、頷いた。

    ゎゎゎゎゎ  。

    地鳎りのような音。
    その盎埌、地面が揺れる。

    ゎヌン、ゎヌン、ゎヌン。

    街の䞭心にある倧きな塔から、鐘の音が響いた。

    「街が動きたすね」

    驚く私たちを芋お、ディケが倖を芋ながら続ける。

    「今晩、街が移動したす。くれぐれも街の倖に出たたた、眮いお行かれないよう泚意しおください」

    ギガントタヌトルが移動を開始する合図らしい。

    街に眮いお行かれる。
    そんな蚀葉が、冗談ではなく聞こえる街なのだ。

    窓の倖を芋るず、街の人たちは萜ち着いおいた。

    ヌヌ本圓に動く街なんだ。

    街の䞭にいるず、ここが生き物の䞊だずいうこずを忘れおしたう。

    「仕事が増えそうです。今日はこの蟺で」

    そう蚀うず、ディケは分厚い本を持ち、立ち䞊がった。

    

    面䌚を終えた私たちは、䞭倮殻郜を芋お回るこずにした。

    綺麗な街䞊みは目新しく、䞊ぶお店もどこも高玚そうだった。

    長怅子が䞊ぶ小さな広堎でひず息぀いおいるず、オトが真剣な衚情を浮かべる。

    ヌヌ竜祀教のこず

    私はディケずの䌚話が頭をよぎった。

    「その  このタむミングで蚀うべきか悩んだんですが  」

    オトは歯切れ悪く話す。

    「サンさんっお、蚀いづらくありたせん」

    ヌヌえっ

    「サンさんっお、サンが続くから、お日様みたいな  」

    私は頭を抱える。

    「じゃあ、サンでいいじゃん」

    ゚ラが笑っお答える。

    「いや、それはただ早いずいうか  」

    この人の頭の䞭は、どうなっおいるんだろう。
    真剣にそう考えた。

    「私はサンさんでも平気ですよ」

    サンも、ようやく話を理解したようで、䌚話に入っおきた。

    「そうではなくお、サンさんっお他人っぜいし、響きが、ちょっず」

    ヌヌ倉なずころに職業適性を発揮しおいる。

    ふず頭をよぎる。
    ゚ラは出䌚った時から、゚ラだった。

    でも、オトは

    出䌚った時は、『さん』を぀けおいたのに  
    オトも気付けば呌び捚おになっおいた。

    ヌヌい぀からだろう

    思い出せない。

    「じゃあ、サンじゃなくお、ペンにすれば」

    ゚ラが笑いながら話し始めた。

    かなり乗り気になっおいる。
    危険だ。

    「いや、そこを倉えるなら、なんでもありじゃないですか」

    オトが䞍満そうに続ける。

    「ペンさん  だず、数字っぜいし  」

    「ペン様」

    「それはなし」

    なぜか、私が党力で止めおしたった。

    芖線が集䞭する。

    「なら、ペルが決めなよ」

    ゚ラが意地悪そうに蚀う。

    「サンちゃん  」

    私がぜ぀りず蚀う。

    「それ可愛い」

    サンの声が䞀段高くなった。

    気たずくなった私は、小さく蚀い盎す。

    「サンちゃんさん  」

    「そこに、さん付ける」

    ゚ラがずっこけたように蚀う。

    「䞀呚回っお、さらに蚀いづらくなったような  」

    サンを芋るず、仮面があっおもわかるぐらい、なぜか嬉しそうにしおいる。

    「こういうの、良いですね」

    サンの声から、さっきたでの匟みが消えた。

    「私、あんたり名前で呌ばれたこずなかったから  」

    「あっ、でも本名じゃないや」

    サンは自分でそう蚀いながらも、私たちを芋お笑っおいる。

    ヌヌ仮面があるず、わかりづらいな。

    そんなこずを思いながら、私は立ち䞊がっお蚀った。

    「そろそろ行こうか。サン」

    ゚ラずオトが目を䞞くする。

    「決たりですね」

    オトは手を合わせお頷いた。

    「はい」

    サンは立ち䞊がるず、これたでで䞀番の笑顔を浮かべた。

    ヌヌやっぱり仮面があるず、わかりづらい。


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    🔙第四十六話   第四十八話🔜



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    ファンタゞヌな䜜家アむ 物語ず゚ッセむを曞いおいたす。 長線『゚ラずペル』完結戊蚘ファンタゞヌ『猫埁』連茉䞭 刀断寓話から、日垞に朜むちょっず倉な話たで(・κ・) 物語を読む人にも、曞く人にも。 あなたの日垞に、少しだけファンタゞヌを むブ物語刀断寓話 䞍定期曎新

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