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一袋のドロップ

    いろんな味の、小さな記憶と余韻。
    そのひとつひとつを、短い物語に。

    1.新幹線
    隣にスーツを着た男性が座った。
    多分わたしと同世代くらいだろう。
    座って早々ご飯をテーブルに置いた。
    駅弁かな?ガン見したら失礼だから、と
    ちらっと見たら手作りのお弁当だ。
    カシャっと聞こえた。
    お弁当を写真に撮っている。
    そして携帯で文を打っている。
    君と君の周りに、幸せが巡りますように。

    2.二日酔い
    むちゃくちゃ二日酔いだ。学習しない自分。
    二日酔いといえば、友達と居酒屋に行って
    「二日酔いやけど、やからこそお酒飲むわ!」
    って言う人が好きだ。
    私ももう飲みたくないくらい二日酔いでも
    そう言うし、飲む。
    今日の約束があるのに昨日考えなしに飲んだ自分への贖罪みたいな顔をして。
    たぶん今日も、たらふく飲む。

    3.ベッド
    でかい彼と毎日寝ている。
    彼が先に寝て、深夜ベッドに潜ったとき。
    なんか抱き寄せられた。
    かわいい。
    と思ったら岩みたいな足を乗せられた。
    今日はしばらく乗せさせといてやるか。

    4.桜
    今年は色んなところで桜を見た。
    鹿児島、静岡、福岡、大阪。
    そしていつもの兵庫。
    よく考えたら、桜のシーズンだけで
    ずいぶん色んな場所に行っている。
    外側に求めすぎるときは、
    いつもなにかに迷ってるときな気がする。

    5.ライン
    毎日、無理やり楽観的にしていた。
    不安を周りに見せたら負けだと思っていた。
    誰にも言っていなかった。
    友人からメッセージが届いた。
    そんな話、全然私してないのに。
    大切すぎて、自分の中にしまっておく。
    また救われてしまった。ありがとう。

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