
【創作大賞2026応募作品 110センチのぼく ⑦しょうらいのゆめ】
しょうらいのゆめはなんですか、って、はじめてきかれたのは、ほいくえんのらいおんぐみのときだったかな。
ぼくは「ゆめ」ってよくわかんなかったけど、どうやら、「なりたいもの」ってことらしい。
ほいくえんではたなばたのたんざくに「ぽけもんとれーなーになれますように」ってかいたけど、
いまはあんまりそう思わない。
なんでかって言われても、なんとなく。
なりたいものってなんだろう。
なんだかわからないけど、かっこいいものがいいなぁ。
たとえばパイロットとか。
しょうがっこうでも「しょうらいのゆめ」をかくプリントをもらって、いろいろまよったけど、「にんじゃになりたい」ってかいた。
もってかえってきて、ママに見せたら、
ママが大笑いした。
それから
「血は争えないね」っていった。
ママもようちえんのとき、くのいちっていう、女のにんじゃになりたかったらしい。
ぼくはママといっしょにわらった。
ぼくはママがにんじゃになったところをそうぞうした。
ママはきっとおしりがおもくて、へいからおちちゃうし、しゅりけんもへたっぴでとおくまでとばなそうだ。
ぼくのほうがむいてるとおもうよ。
ママはにんじゃをあきらめて、「かいしゃいん」ってのと、「ぼくのママ」になったらしい。
ぼくはおとなになったらにんじゃになれてるかな?
それともほかのもっとかっこいいものになるかもしれない。
だって、ぼくにはやってみたいことがいろいろあるんだから!