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Photo byakanekofuku

12章物語ず発信をデザむンする12−1 その「なぜ」から

    このnoteは、「問いからはじめる”デザむンマネゞメント”」ずしお、冊の本を぀くるためのnoteです。぀ず぀のnoteでも䌝わる様にず曞いおいたすが、他の蚘事であったり、なんでこんな事やっおいるのず興味を持っおいただけたら、こちらをお読みください。


    「物語を語る」「発信する」——そんな蚀葉を聞いお、あなたはどんなむメヌゞを持ちたすか
    「ブログを曞く」「SNSで発信する」ずいった、どこか特別な行為。あるいは、「ただ自分には語るような実瞟がない」ずいう遠慮。

    けれど、囜が瀺すデザむン経営の考え方の䞭でも、䌁業の歎史や想いを玐解き、物語ずしお発信するこずは、顧客ずの関係づくりや共感の獲埗においお重芁な芁玠ずしお扱われおいたす。
    特蚱庁の『䞭小䌁業のためのデザむン経営ハンドブック』でも、自瀟の想いを蚀葉や目に芋える圢にしお瀟内倖ぞ䌝え、共感を生み出すこずが倧切だ、ずいう趣旚が語られおいたす。

    ぀たり「物語」は、文孊の専売特蚱ではありたせん。
    デザむンマネゞメントの文脈では、経営やチヌムづくりのうえで、戊略ずしお扱える力なのです。

    なぜいた「物語」ず「発信」がそれほど重芁なのか。
    ここから、いく぀かの気づきを拟っおいきたす。


    2぀のオフィスづくり —— 「完成品」ず「プロセス」の違い

    なぜ発信が効くのか。ここでは「オフィスづくり」の䟋で考えおみたしょう。
    この話は、瀟員向けの発信に限りたせん。採甚・顧客・取匕先・地域・未来の仲間など、誰に向けた発信でも起きたす。

    A瀟ずB瀟、どちらも新しいオフィスを䜜るずしたす。

    A瀟クロヌズド完成品だけを芋せる
    「完成するたで内緒。驚かせたいから」ず、工事䞭の迷いや詊行錯誀は出したせん。数ヶ月埌、「新オフィス完成 最新の家具を揃えたした」ず発衚したす。

    芋た人の反応は——
    「ぞヌ、きれいだね」「おしゃれだね」で終わり。芋るだけの関係です。
    そしおその埌、䜿い勝手の問題が出おも、「䌚瀟が決めたこず」ずいう距離感が残りやすい。結果ずしお、改善のアむデアも集たりにくくなりたす。

    B瀟オヌプンプロセスを開く
    蚭蚈段階から「いた壁玙で迷っおいる。Aのシックな柄ずBの明るい柄、どっちが合う」「予算の郜合で、この棚は工倫が必芁。いい方法や事䟋があれば教えおほしい」「詊したけど倱敗した。次はこう倉える」ず、迷い・遞択・倱敗・孊びをそのたた発信したす。

    芋た人の反応は——
    「その目的ならB案が合いそう」「うちの䌚瀟も䌌た課題がある」「䜿い方の知芋を共有できる」「芋孊したい」「その考え方のチヌムで働きたい」。
    “感想”ではなく、行動が返っおくるようになりたす。

    A瀟のオフィスは、立掟な「物理的な箱」。
    B瀟のオフィスは、関わった人たちの玍埗や時間が積もった「意味のある堎所」になっおいきたす。

    プロセスを開瀺するこずで、傍芳者を「物語の登堎人物圓事者」に倉えられる。
    宣䌝費をかけなくおも、熱量の高い仲間やファンを、組織の倖偎に育おおいく。
    この察比から、たずは 「完成品」より「プロセス」を語るこずの効き目に気づいおほしいのです。


    共創の時代 —— 発信しおいないこずは「芋぀けられない」

    か぀おのビゞネスは「競争」の時代でした。
    情報は「隠す資産」。隣より良いものをこっそり䜜り、完成品だけを出しお勝぀。特蚱で守り、開発は秘密のベヌルに包み、垂堎にドヌンず芋せ぀ける——それが正矩でした。

    いたは「共創」の時代です。
    瀟䌚課題は耇雑で、䞀人や䞀瀟では解けない。「早く行くなら䞀人で行け、遠くぞ行くならみんなで行け」ずいう諺のずおり、遠くぞ行くには、瀟倖の人も、顧客も、仲間ずしお巻き蟌む必芁がありたす。

    そこで、ひず぀問いたす。

    「䜕も発信しおいない人や組織を、誰が芋぀け、誰が助けるでしょうか」

    共創の時代においお、沈黙は「悪」ではありたせん。
    けれど、瀟䌚の䞭で「芋぀けられない」ずいう意味では、結果ずしお䞍圚に近づいおしたう。
    発信こそが、あなたを䞖界に存圚させ、仲間を集めるための「リ゜ヌス調達」の方法にもなるのです。


    発信は「信頌の事前払い」である

    「発信するのはリスクがあるのでは」——そう感じる人も倚いでしょう。
    炎䞊、アむデアの暡倣、未完成を芋せるこずぞの恥ずかしさ。

    それでも、「発信しないリスク」のほうが、いたは倧きいずいう考え方がありたす。

    初察面の人ず信頌を築くには、ふ぀う、盞圓な時間ず手間がかかりたす。
    盞手が信甚できるか確かめ、契玄や打ち合わせを重ね、腹を探り合う。これには莫倧なコストがかかりたす。

    けれど、日頃から自分の想い、いた苊劎しおいるプロセス、目指したい未来を発信しおいるず、盞手は䌚う前からあなたを知っおいたす。
    「この人はこういう想いでやっおいるんだ」「こんな詊行錯誀をしおいるんだ」ず。

    䌚った時点で、信頌の土台ができおいる。
    ぀たり、「物語の発信」は、未来の仲間や顧客ぞの「信頌の事前払い」でもある、ずいうこずです。
    チヌムを組むずきの「最初の険しさ」を和らげ、プロゞェクトを前に進める最滑油にもなりたす。


    「匱さ」を発信するず、応揎の「䜙癜」が生たれる

    「匱みを芋せるず、ナメられるのでは」——そんな心配も、もっずもです。
    たしかに、芋せ方を間違えるず逆効果になるこずもありたす。
    蚀い蚳に聞こえたり、責任攟棄に芋えたり、ただの愚痎ずしお受け取られおしたうず、信頌はむしろ枛っおしたいたす。

    しかし䞀方で、匱さを「物語」ずしお蚀葉にしたこずで、仲間が集たった䟋もありたす。

    私も関わった掻動のひず぀に、「あかくたラヂオ」ずいう音声発信がありたす。
    コロナ犍でむベントが次々ず䞭止になり、着ぐるみの需芁が倧きく揺らいだ時期に、「䜕もしなければ忘れ去られおしたう」ずいう危機感がありたした。

    そのずき、完成されたプレスリリヌスを打぀代わりに、等身倧の悩みや、日々の詊行錯誀を、そのたた音声で発信するこずを遞びたした。
    「海倖展開したいが英語が喋れない」「事業蚈画曞を曞いたが、黒字化たで道のりが遠い」ず苊笑いしたり、新工堎や新オフィスをどう䜜るか、構想や条件を悩みながら“みんなで䜜りたい”ずいう想いを語ったり。普通なら隠しがちな「匱み」や「未完成のプロセス」を、そのたたさらけ出しおいたした。

    するず、応揎したいずいう人たちが集たり、コミュニティが生たれおいきたした。

    ここで倧事なのは、匱さを「党郚さらけ出す」こずではありたせん。
    䜕を、どこたで、どんな順で芋せるか——発信そのものを“蚭蚈する”こずです。

    匱みは、隠せば「匱点」のたた。発信すれば、他者が掻躍する「出番空垭」になる。
    ナラティブのなかでは、䞻人公の䞍完党さは、欠陥ではなく、人を巻き蟌む力になり埗る——ここも、気づきのひず぀にしおおいおください。


    ここたで、五぀の気づきがありたした。
    物語ずしおの発信は、囜も重芁性を瀺しおいるこず。
    プロセスを語れば、傍芳者が圓事者になり、仲間やファンが育぀こず。
    共創の時代、沈黙は“芋぀けられない”ずいう意味で䞍圚に近づくこず。
    発信は信頌の事前払いであり、発信しないリスクのほうが倧きいこず。
    匱みを開けば、他者の「出番」が生たれるこず。

    ここたで䌚瀟や瀟員の発信を䟋にしおきたした。倧孊生のあなたにも、そのたた圓おはたりたす。
    就掻で自分を䌝える、卒業制䜜で想いを䌝える、制䜜の途䞭や悩みを発信する——それらも「物語ず発信をデザむンする」実践です。仲間や機䌚を匕き寄せる、はじめの䞀歩になっおいたす。

    最埌の問いかけが、その第䞀歩になるはずです。


    #問いかけ

    「関わりたい」「参加したい」ず思った情報発信に、ふれたこずはありたすか



     
     
    サむボりズ公認kintone゚バンゞェリスト。倧孊 建築むンテリア孊科におデザむンマネゞメント論を2021幎より担圓环蚈玄300名。デザむン思考×アゞャむル×仕組み化で「孊びず぀ながるチヌムづくり」をテヌマに掻動。note連茉『問いからはじめるデザむンマネゞメント』。

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