
【感想】Aqoursの映画を観てAqoursと青春の10年間を思い返した
本noteは、映画「Aqours Documentary」(以下、映画)の内容に触れつつ、私のAqoursに関する思い出を振り返る感想文となります。アニメや映画のネタバレになるような部分もありますのでご注意ください。なお、ここでのAqoursとは、声優グループとしてのAqoursを指して記載し、アニメ作中のAqoursとは分けて記載します。
私は、ラブライブ!サンシャイン!!とAqoursを比較的初期から追ってきました。Aqoursのリアルライブの8割くらいに参戦したり、沼津に数十回訪れたりしています。個人的には、青春の可処分時間の多くを費やし、これだけの情熱をもって推してきたので、Aqoursとともに過ごした時間はある種の誇りのように思っています。
しかし、実をいうとAqoursの登場当時、素直に受け入れられない自分がいました。ご承知の通り、ラブライブ!サンシャイン!!のAqoursの登場当時は、先輩グループのμ'sの活動終了と並行してスタートしたため、いろいろな批判がありました。普段そこまでインターネットの評判を見ない私であっても、μ'sのファンであった私は、一部の評判と同様にμ'sの活動終了の悲しみ、新しいグループの誕生に戸惑いを覚えていました。しかし、ラブライブ!が形を変えて続いていくということでもあるため、それは希望でもありました。
私がラブライブ!サンシャイン!!を推していくことを決めた転機は、2ndシングルの「恋になりたいAQUARIUM」でした。Aqoursのメンバーの中でビジュが好みだった渡辺曜ちゃんがセンターの曲ということもあり楽しみにしていました。そして私は、CDに付属しているMVを観てとても感銘を受けました。まだ曜ちゃんのキャラクター的な情報が少なかった中、MVでの描写から曜ちゃんが快活さや繊細さを持つキャラクター性が見えた気がしました。また、MVの完成度も非常に高かったと思います。CGを使用したダンスパートの各所の作りこみを見た時は、制作者のこだわりを見た気がします。そうして、Aqours、特に曜ちゃんを推していくことを決めたのでした。
そうこうしていると、アニメ第1期が放送されました。このアニメ1期のOP曲である「青空Jumping Heart」は、Aqours名義の曲で最も好きな曲となりました。そして、アニメ1期の曲をひっさげての1stライブが開催することとなります。

1stライブでは、声優キャストのAqoursがアニメのそれぞれのキャラクターを演じてアニメを再現するようなライブを作り上げています。特に、1stライブは、アニメのストーリーを追う形で曲を披露しています。私は、このライブを現地で観て、曜ちゃんを演じる斉藤朱夏さんのパフォーマンスに感動し、リアルに曜ちゃんはいるんだと思いました。曜ちゃんの元気なキャラクターがそのまま現実の人になったような感覚を覚えました。こうして、私は、Aqoursの中で朱夏さんを推すようになります(一応、箱推しであることは付け加えておきます)。
やはり、1stライブを思い返すと最も大きな出来事は、「想いよひとつになれ」での逢田梨香子さんのピアノの生演奏でしょう。イントロ部のピアノパートを、会場ステージ中央上段のグランドピアノで弾くというパフォーマンスです。そのパートでは、逢田さんのピアノを演奏する手が止まってしまいました。当時は、そのままなかったことにして進めるのかと思っていましたが、演出的判断で曲の頭からやり直すこととなりました。この時のプロデューサーは、「このまま続けてしまうと(逢田の)傷となってしまうと思ったし、もう一度やれば必ずできると思った」(映画より意訳・要約)だったとおっしゃったそうです。私はこの時の会場の雰囲気を忘れられません。パフォーマンスや音が止まり、Aqoursメンバーが逢田さんに近寄り、手を握り、ドリンクやタオルを持ち寄り励ます姿、観客からの梨香子コール。自然と皆が一体となって逢田さんを応援するやさしい空間がそこにはありました。そして、2度目のピアノ演奏は成功することができました。
いろいろありながらも大成功を収めた1stワンマンライブ。ここからのAqoursは破竹の勢いとなり、年間数回のライブ開催となります。μ'sの時の感覚だと、ライブは年に1回くらいの一大イベントだったので、Aqoursになって年間数回のライブ開催となったことが想定外で、追い続けるのは非常に大変なことになりましたが、うれしい悲鳴でした。しかし、直近に開催される2ndライブツアーのことを知らなかった当時は、奮発して1stライブ後に淡島ホテルに泊まって沼津めぐりをしていたので、非常に厳しい資金繰りを迫られることとなりました。

そして、順調にライブを行い、ステップアップしていたAqoursにとって大きな問題が発生します。2020年の春から流行した新型コロナウィルス感染症です。アニメと連動したライブパフォーマンスが売りのAqoursにとって、ライブができない期間というのは非常に厳しい状況に置かれました。当時の興行を生業にする方にとって、全員に等しく厳しい状況でした。
このころ、社会人になりたての私は、Aqours中心の生活からガラリと変わりました。ライブがなくなり、沼津に行くことがピタッとなくなったため、非常に空虚な期間でした。
緊急事態宣言の発出による外出、イベントの自粛があり、しばらくライブイベントが開催できませんでした。しかし、ときおり緊急事態宣言が解除され、ワクチン接種が始まるなどして、部分的にライブの興行が再開されることもありました。
このころのAqoursは、全国ツアーなどが計画されており、静岡での野外ライブを控えていたため、準備を進めていました。しかし、その2021年5月のライブは、開催中止となりました。映画では、逢田さんが「心がぽっきり折れた」と表現しており、Aqoursの大きな目標を失いました。このままではいけないと思ったラブライブの運営陣は、「Aqoursは10年続けよう」と目標を立てます。このとき、Aqoursのゴールが内々に示されたのでした。
同時に、Aqoursの目標のほかにもう一つの問題が生まれたと映画では言われています。それは、ライブにおける円陣をしなくなったことでした。Aqoursとしてスタートして約5年が経過し、キャストの皆がより大人に成長し、そしてほぼ1週間毎日会うような関係だったのに徐々に会わなくなる。そうしてみんなとの距離感が分からなくなっていく。この溝のようなものはフィナーレライブまで持ち越すこととなりました。
この先について、映画では、フィナーレライブまでのドキュメンタリーが収録されています。フィナーレのステージに立つまでについて、先述した問題にどう立ち向かっていくか、その過程は、映画にて確認していただければと思います。

ここからは、ラブライブ!サンシャイン!!とAqoursに関する感想を少々書きたいと思います。
私は、アイドルの成長ストーリーやサクセスストーリーが好きです。これは、サンシャインのアニメでも描かれていました。しかし、華々しいサクセスストーリーだけではないのがラブライブです。アニメのAqoursは、成長譚を描きますが、至上命題であった学校の存続が達成できないという挫折を味わうこととなります。声優のAqoursもライブ会場を徐々に大きくし、東京ドーム公演を行うなどステップアップしますが、コロナ禍という理不尽に直面することとなります。図らずも、両者は栄光と挫折を経験しました。
しかし、アニメのAqoursは、ラブライブにて学校の名前を残し、声優のAqoursは、思い出の地であるベルーナドームでのフィナーレライブで有終の美を飾りました。どちらも、ファンの心を強く打ち、皆の魂にその栄光を刻んだと思います。
一方で私は、Aqoursのように何か大きなことを成し遂げるようなことはなく、平凡な人生を歩んでおります。しかし、凡人なりの挫折は何度も味わっており、特に就活において非常に苦しい場面がありました。このような場面でいつも助けてくれたのはAqoursの曲でした。Aqoursの曲には、たくさんの勇気と、前進する活力をもらったと思います。結果として、良い企業とご縁があって入社することもできました。
私は、ラブライブ!サンシャイン!!とAqoursを追いかけてきた青春の10年間を胸に、この先の人生を歩んでいこうと思います。
ありがとう!ラブライブ!、ありがとう!Aqours!!
P.S.
先日のフィナーレライブの特典が届きました。しみじみとフィナーレライブのことを思い出します。ですがまだまだ少人数キャストのイベントがあるようなので、ときおり参加したいと思います。直近だと地元愛まつり2025ですね。このnoteが公開されている時には開催されています。
