「浪人」という名前の魚
この写真は、ダイビング中に撮影したものです。
写っているのは、ダイバーたちの憧れの魚、
ロウニンアジ
姿を現せば、誰もがレギュレーターを咥えたまま「ウオォー!」と心の中で大歓声をあげる大スター。
そして何より、暗い地形の向こうから、圧倒的なオーラをまとって一匹で悠然と現れるその姿。
目の前に現れた瞬間、その日のダイビングの思い出がすべて彼一色になってしまうほどの強烈な存在感があります。
ちなみに漢字で書くと「浪人鯵」。
群れを作らず、一匹で力強く泳ぎ回る姿が「浪人武士」のようだから、というのが由来だそうです。
初めてその話を聞いたときは、「面白い名前だな」くらいにしか思っていませんでした。
まさか数年後、自分の家にリアルな「浪人生」がいて、その一挙一動に一喜一憂する日々を送ることになるとは、当時は想像もしていませんでした(笑)。
一匹で広い海を泳ぎ、自分の力で進んでいくロウニンアジの姿を見ていると、なんだか今の息子にも、どこか重なるような、重ならないような…。
次に海でロウニンアジに出会えたら、あの日とは少し違う気持ちでシャッターを切っているのかもしれません。
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追記:我が家のリアルタイムな浪人生活の記録は、こちらのマガジン「春待つフクロウ」シリーズで綴っています。
