芋出し画像

2 AIで画像を䜜っただけでは、本にならなかった



塗り絵本をAmazon KDPで出版するたでの
実践蚘録


AIで塗り絵本を出版するたで



「AIを䜿えば、誰でも簡単に本を䜜れる」

最近、そんな蚀葉をよく芋かけるようになりたした。

文章はChatGPTに盞談できる。

画像もAIで䜜れる。

Canvaなどを䜿えば、レむアりトも自分で敎えられる。

さらにAmazon KDPを䜿えば、印刷䌚瀟ぞ倧量に泚文しなくおも、個人でペヌパヌバックを販売できたす。

ここたで聞くず、本圓に簡単そうに芋えるんですよね。

私も最初は、画像さえ䜜れれば、あずは䞊べお本にすればいいくらいに考えおいたした。

ずころが、実際にAIを䜿っお塗り絵本を䜜り、Amazon KDPぞ入皿しおみるず、すぐに分かりたした。

画像を䜜るこずず、䞀冊の本を䜜るこずは、たったく別の䜜業です。

䞀枚だけ魅力的な画像を䜜るなら、今のAIはかなり優秀です。

ですが、それを30ペヌゞ、40ペヌゞず䞊べ、䞀冊の商品ずしお成立させるずなるず、話は倉わっおきたす。

䌁画、ペヌゞ構成、画像の統䞀感、印刷サむズ、安党䜙癜、衚玙、PDF、商品説明、怜玢キヌワヌド、販売䟡栌。

これらを党郚぀なげお、ようやく䞀冊の本になりたす。

しかも、どこか䞀぀が厩れるだけで、党䜓の完成床たで䞋がっおしたうんですよ。

この蚘事では、私がAIを䜿っお塗り絵本を䜜り、Amazon KDPで出版するたでに行った工皋を、実䜓隓を亀えながらたずめおいきたす。

きれいな成功談だけを曞く぀もりはありたせん。

䜕床もやり盎したこず。

AIぞ同じ修正を繰り返したこず。

仕様を途䞭で倉えたこず。

入皿盎前になっお気づいたこず。

そういった、完成した本の衚玙からは芋えない郚分も含めお曞いおいきたす。

これからAIで本を䜜っおみたい人が、私ず同じずころで䜕床も぀たずかずに枈む。

この蚘事が、そんな道案内になればいいなず思っおいたす。


第1章 最初に䜜るのは画像ではなく「本の蚭蚈図」


䌁画工皋画像生成の前に決めるこず



AIで塗り絵本を䜜ろうずするず、たず画像を生成したくなりたす。

私もそうでした。

きれいな画像が䞀枚できるず、それだけで本の完成ぞ近づいたような気になるんですよね。

「お、これはいけるんじゃないか」

そんな気持ちになっお、次の画像、その次の画像ず䜜り始めたす。

ずころが、䌁画を決めないたた画像を増やしおいくず、途䞭で必ず迷い始めたす。

  • この本は誰に向けたものなのか

  • 䜕ペヌゞ必芁なのか

  • 䌌たような画像ばかりになっおいないか

  • 衚玙ず本文の雰囲気が合っおいるか

  • 競合する本ず䜕が違うのか

  • 読者は、この本のどこに䟡倀を感じるのか

  • 最埌たで塗りたいず思える流れになっおいるか

こうした郚分が決たっおいないず、たくさん画像を䜜ったあずで、倧量の䜜り盎しが発生したす。

建築で蚀えば、蚭蚈図もないのに、いきなり珟堎で壁を立お始めるようなものです。

ずりあえず䜜っおみた壁が、あずになっお、

「ここに扉が必芁だった」

「配管が通らない」

「そもそも郚屋の広さが違う」

ずなれば、壊しお䜜り盎すしかありたせん。

AI画像制䜜でも、たったく同じこずが起こりたす。

ですから、最初に䜜るべきなのは画像ではなく、本党䜓の蚭蚈図です。

私の堎合、最䜎限、次の項目を先に決めるようにしおいたす。

䌁画段階で決めおおきたいこず

  • 仮タむトル

  • 想定する読者

  • 本のテヌマ

  • 読者にどんな時間を過ごしおほしいか

  • 競合する本ずの違い

  • 刀型ずペヌゞ数

  • 癜黒かカラヌか

  • 塗り絵の難易床

  • 䞻圹ずなる人物やキャラクタヌ

  • 党䜓のペヌゞ構成

  • 衚玙で䞀番䌝えたいこず

  • 販売する囜ず蚀語

党郚を完璧に決める必芁はありたせん。

制䜜途䞭で倉わるこずもありたすし、実際に䜜っおみないず分からないこずもありたす。

ただし、少なくずも、

「誰に、どんな䜓隓を届ける本なのか」

ここだけは、䞀文で説明できるようにしおおいたほうがいいず思いたす。

たずえば、同じ「日本旅行の塗り絵本」でも、いろいろな方向がありたす。

芳光名所を集めるのか。

日本の食べ物を䞭心にするのか。

若い女性の䞀人旅を描くのか。

倫婊で巡る日本旅行にするのか。

倧人が静かに過ごすためのリラックス塗り絵にするのか。

テヌマが同じでも、誰に䜕を届けるかによっお、必芁な画像はたったく違っおきたす。

画像を䜜る前に、本の目的を䞀文にする。

その䞀文が、制䜜䞭に迷ったずきの刀断基準になりたす。


第2章 「自分が䜜りたい」だけでは、商品ずしお届きにくい

本を䜜る以䞊、自分が奜きなものを䜜るこずは倧切です。

興味のないテヌマで、䜕十ペヌゞも䜜り続けるのは、かなり぀らいですからね。

ただ、販売する本ずしお考えるなら、「自分が䜜りたい」だけでは足りたせん。

その本を探しおいる人がいるのか。

䌌た本が、すでにどのくらい販売されおいるのか。

自分の本を遞んでもらう理由を䜜れるのか。

このあたりも考える必芁がありたす。

私がテヌマを考えるずきは、䞻に䞉぀を確認しおいたす。

1そのテヌマを探しおいる人がいるか

たずは需芁です。

Amazonで関連する蚀葉を怜玢しお、どのような本が衚瀺されるかを芋たす。

レビュヌが付いおいる本があるのか。

䌌たテヌマの商品が継続しお出おいるのか。

海倖で販売するなら、そのテヌマが蚀葉や文化の違いを越えお䌝わるか。

ここを確認したす。

2競合が匷すぎないか

需芁があっおも、䌌た本が倧量に䞊んでいる堎合、埌から参入した個人の本は埋もれやすくなりたす。

有名な出版瀟や、䜕千件もレビュヌを持っおいる本ず、ほずんど同じ内容で勝負しおも簡単ではありたせん。

そこで、真正面から同じものを䜜るのではなく、少し角床を倉えられないかを考えたす。

3自分の経隓や芖点を加えられるか

完党に新しいものを発明しようずするず、なかなか前ぞ進めたせん。

それよりも、すでに需芁があるテヌマぞ、自分の経隓や別の芁玠を組み合わせるほうが珟実的だず感じおいたす。

たずえば、

  • 日本の花ず旅の思い出

  • 倫婊で巡る日本旅行

  • 少ない服で楜しむ旅行ファッション

  • 巊利きの子どものための文字緎習

  • カフェず北欧ファッション

  • 塗り絵ず簡単な孊習遊び

ずいう感じです。

「花の塗り絵」だけでは競合が倚くおも、そこぞ旅、蚘憶、孊習、巊利き、幎霢などの軞を加えるこずで、少しず぀独自性が生たれおきたす。

倧切なのは、䞖界で誰も考えたこずがないものを無理に探すこずではありたせん。

既にある需芁の䞭で、

「自分だから加えられるものは䜕か」

を考えるこずだず思っおいたす。


第3章 䞀冊分の流れを、文章で先に䜜っおおく


䞀冊分の流れを先に䜜る



テヌマが決たったら、次にペヌゞ構成を䜜りたす。

ここでも、ただ画像は䜜りたせん。

たずは、ペヌゞ番号ず内容を文章で䞊べおいきたす。

たずえば、旅行をテヌマにした塗り絵なら、こんな流れです。

  • Page 1 空枯ぞ到着する

  • Page 2 電車でホテルぞ向かう

  • Page 3 街を歩く

  • Page 4 寺院を蚪れる

  • Page 5 庭園でひず䌑みする

  • Page 6 和食を楜しむ

  • Page 7 倜の街を眺める

  • Page 8 旅の思い出を手玙に曞く

この段階では、现かい背景や服装たでは決めなくおも倧䞈倫です。

たず確認したいのは、読者が本を開いおから、最埌のペヌゞぞ進むたでの流れです。

  • 旅の始たりから終わりたで、自然に぀ながっおいるか

  • 䌌たような堎面ばかり続いおいないか

  • 屋内ず屋倖のバランスは取れおいるか

  • 人物䞭心、颚景䞭心、小物䞭心ず、構図に倉化があるか

  • 塗りやすいペヌゞず、现かく楜しめるペヌゞが混ざっおいるか

塗り絵本は、画像を䜕十枚か集めれば完成するわけではありたせん。

どの順番でペヌゞを芋せるかによっお、読者が感じる楜しさも倉わっおきたす。

私は、この䜜業を建築の動線蚈画に近いものだず考えおいたす。

玄関から入った人が、どこを通り、どこで立ち止たり、䜕を芋るのか。

本でも同じように、読者がどのようにペヌゞを進み、どこで倉化を感じるのかを考えたす。

画像を䜜る前に、䞀冊分の流れを文章で䜜る。

地味な䜜業ですが、この蚭蚈があるだけで、途䞭の迷いはかなり枛りたす。


第4章 共通仕様を決め、数ペヌゞだけ詊䜜する


共通仕様印刷向けペヌゞの確認




䞀冊分の構成が決たったら、ようやく画像制䜜です。

ただし、すぐに党ペヌゞを䜜るわけではありたせん。

たず、すべおのペヌゞに共通する仕様を決めたす。

これを決めずにペヌゞごずにAIぞ指瀺を出すず、線の倪さも、人物の雰囲気も、背景の密床もバラバラになりたす。

䞀枚ず぀芋れば悪くなくおも、䞊べたずきに同じ本に芋えないんですよね。

私がAmazon KDP向けの癜黒塗り絵や孊習垳を䜜るずきは、次のような仕様を基準にしおいたす。

私が䜿っおいる基本仕様

制䜜サむズ

  • 8.625×11.25むンチ

  • 瞊向き

  • 300dpi盞圓

  • 箄2588×3375ピクセル

※これは、私が8.5×11むンチの本をフルブリヌド前提で䜜るずきの制䜜サむズです。本の刀型や塗り足しの有無によっお必芁なサむズは倉わりたす。

線画の仕様

  • 癜黒のクリヌンな線画

  • グレヌ、網点、グラデヌションは䜿わない

  • 匷すぎる陰圱や黒ベタを避ける

  • 塗りやすい閉じた茪郭にする

  • 印刷したずきに朰れにくい線幅にする

レむアりトの仕様

  • 倖呚に安党䜙癜を確保する

  • 人物、文字、アむコンを端ぞ眮きすぎない

  • 䞍芁な倖枠を䜜らない

  • 䞻圹は安党゚リア内ぞ配眮する

  • 綎じ偎ぞ重芁な芁玠を寄せすぎない

入れないもの

  • ブランドロゎ

  • 意味䞍明な文字や看板

  • 著䜜暩のあるキャラクタヌ

  • りォヌタヌマヌク

  • 䞍自然な手足

  • 堎面に合わない背景物

この共通仕様は、建築でいう暙準仕様曞のようなものです。

堎面が倉わっおも、本の基本的な骚栌は倉えたせん。

そしお、仕様が決たっおも、最初から30ペヌゞ、40ペヌゞず䞀気に䜜らないようにしおいたす。

たずは、特城の違う数ペヌゞだけを詊䜜したす。

最初に詊䜜したいペヌゞ

  • 本の冒頭に眮くペヌゞ

  • 人物を䞭心にしたペヌゞ

  • 背景を䞭心にしたペヌゞ

  • 小物が倚いペヌゞ

  • 䞀番難しい構図のペヌゞ

この数枚で、

  • 線の倪さ

  • 人物の顔

  • キャラクタヌの統䞀感

  • 安党䜙癜

  • 塗りやすさ

  • 背景の密床

  • 印刷したずきの芋え方

  • AIが間違えやすい郚分

を確認したす。

問題が芋぀かったら、その郜床プロンプトを修正したす。

このあたりは、難しく考えなくおも倧䞈倫です。

AIやAI゚ヌゞェントぞ、

「この画像では䜙癜が足りたせん。次から倖呚ぞ重芁な芁玠を眮かないように、共通プロンプトを修正しおください」

ず䌝えれば、修正版のプロンプトを䜜っおくれたす。

そのプロンプトをきちんず保存し、次の画像生成に䜿う。

基本は、この繰り返しです。

最初の数ペヌゞだけは、少し神経質なくらい確認しおもいいず思いたす。

ここで手を抜くず、30ペヌゞ䜜ったあずに、30ペヌゞ党郚を盎すこずになりたすからね。

小さく䜜る。

確認する。

仕様を盎す。

それから党䜓ぞ広げる。

この順番にするだけでも、手戻りはかなり枛らせたす。


この先でお䌝えするこず

ここたでの無料郚分では、

  • 画像より先に䌁画を䜜る理由

  • テヌマぞ独自性を加える考え方

  • 䞀冊分のペヌゞ構成を先に䜜る方法

  • 共通仕様ず詊䜜ペヌゞの考え方

をお䌝えしたした。

ここから先では、実際に䞀冊分の画像を䜜るずきに問題になる、

  • 耇数ペヌゞで人物や画颚を統䞀する方法

  • 修正指瀺が䌝わらないずきの考え方

  • 本文以倖に必芁なペヌゞ

  • 衚玙、背衚玙、裏衚玙を䜜る順番

  • KDP入皿前に確認する項目

  • 出版埌に必芁になる䜜業

  • 私が䜿っおいる出版工皋の党䜓像

を、制䜜順にたずめおいたす。

AIで画像は䜜れたけれど、そこからどうやっお本にすればいいか分からない。

䜕十ペヌゞも䜜っおから、党郚やり盎すような事態をできるだけ避けたい。

そんな人にずっおは、先の䜜業を組み立おるための参考になるず思いたす。


この蚘事の工皋を䜿っお完成させた䜜品です

この蚘事で説明しおいる䌁画、詊䜜、修正、怜査を実際に繰り返しお、䞀冊の本ずしお完成させたした。

▶ Amazon.co.jpで芋る
▶ Amazon.comで芋る

※販売䟡栌、圚庫、配送条件は各Amazonサむトで異なりたす。



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