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虫歯を腐らせてなくそうとした。

私は歯医者が嫌いだ。
理由は、幼少期にアミですまきにされたから。

その話は、また別の機会に。
今回は、そんな私が「親知らずを気合いで治そう」とした話である。


大人になっても
私を恐怖に陥れる存在、歯医者。
前々日から、胃が痛くなるくらい。


親知らずが虫歯なのは知っていた。
でも、恐怖が勝り放置していた。


社会人になって間もなくのころ。


友人が、
「虫歯を放置して、腐らせて歯を無くした」
というのだ。


(え?マジ?)


神さまからの思し召し?


虫歯治療が嫌な私に、舞い込んだこの話。


(親知らずはなくても良い歯だし!)
やめればいいのに、実行を決めた。


しばらくして____。

奥歯が痛い。


でも、コレを通り過ぎれば
歯も。
痛みも。
治療もなくなる。


「がんばろう!」

…このアホな方向に
がんばった私を全力で止めたい。


_______数日が経った。


痛みは、酷くなっていた。
左側の奥でモノは噛めない。

しぶとく、まだ我慢した。


・・・・とうとう。


アホな自分を、
呪いたくなる位の痛みが襲ってきた。

何をしてても痛い。
ズキズキする。
シクシク痛い。


頭痛でよく飲む鎮痛剤を飲んだ。
痛みは少し治まった。
でも痛い。

‥‥まいった。


これは、
「やっては、いけない」やつ
だったかもしれない。



気づいたときには、既に遅し。


薬は、6時間持たない。



も、もう無理…
3時間か4時間おきに薬を飲んでも
痛みが取れない。


(やばい)


痛みは我慢の限界を超えていた。


痛みとサヨナラできるのであれば、
なんでもいい!



あれだけ嫌だった治療も
今は、「即」受けたい。


泣く泣く仕事で知り合った
歯医者さんに、恥を忍んで相談。



私の歯は炎症を起こしていた。
歯茎から、ばい菌が入ったのだ。


「炎症がすごいから、今日は抜歯できない」



(えぇー!そんなー)


地獄の通達がされた。


あれだけ、拒否していた治療。
そのくせ
すぐにできない治療に絶望した。




‥‥自分勝手すぎる。



結局、抗生剤をもらって炎症を抑え
数日後に、親しらずは
「砕く」ことになった。


砕いたのは、虫歯の穴が大きすぎて
抜けなかったからだ。

「振動があって響くかも。麻酔もしますね」


____治療が始まった。



「もっと大きく開けて!」


(ぐぬぬ‥これ以上無理…)


「もっと!」


(も、もう無理…)


限界まで口を開け、顎が外れた。


治療より、そっちの方が痛かったとは
口が裂けても言えなかった。



歯医者は怖い。
でも、虫歯を腐らせてなくそうとした
あの頃の自分が一番怖かった。


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現在「脳脊髄液減少症」の治療中です
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