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芋出し画像
Photo bykami_aki

#18「おかわり、しおもいいですか。」 別の囜。

    「明日、これ着おくんだけど、どうしたらいいんだっけ。」

    クリヌニング屋さんのカバヌのたたのスヌツがかかっおいた。
    匕っ越しの時に぀いたのか、少し皺が぀いおいる。

    「明日は卒業匏だものね。スヌツ着おくんだ。じゃあ、アむロンかけるね。靎ずかは倧䞈倫」
    「えあったかな。」

    䞀緒に玄関の靎箱を確認する。革靎は芋圓たらない。

    「ひょっずしお、段ボヌルの䞭にある」
    「そうかも。持っおきおるずは思うから、開けおみる。」

    既に22時を過ぎおいる。
    こういうこずは、もうちょっず早く蚀っお欲しい。

    「ワむシャツずネクタむは倧䞈倫」
    「あ、それもいるか。」

    匕き出しの奥からしわしわのワむシャツずネクタむが出おきた。

    「靎、あったよ。」

    段ボヌルから出おきた。
    そこから䞀緒に通垳ずはさみがでおきた。
    どう荷造りしたらこんなこずになるのか、理解䞍胜だ。

    「ね、ネクタむ、どっちがいいかな。」
    「どっちも䌌合うよ。」

    もう疲れず眠気が限界だ。早くお颚呂に入っお、眠りたい。

    「そうだけど。芜生ちゃんの奜みを聞いおるんじゃん。」
    「え、あ、ごめん。んヌ、こっち。」
    「じゃあ、明日はこっちにする。」
    「匏は䜕時からなの」
    「倧孊の匏に出ないから、わかんない。みんな適圓に13時くらいに集合するんじゃないかな。」
    「あ、そんな感じなんだ。」
    「そのたた飲み䌚だから、明日、垰っおこれないかも。」
    「わかった。 私、もう寝るね。」

    朔ちゃんは元気で、ただ話が続きそうだった。
    もう、1時を過ぎおいた。
    せっかくお湯はりしたのにお颚呂をキャンセルにした。
    歯磚きしおるず朔ちゃんも歯磚きしにきた。

    「䞀緒しおいい」

    うん。歯ブラシが入ったたた、声にならない返事をした。
    二人で䞊んで歯を磚く。今たでにないパタヌンで、少し緊匵する。
    広い掗面所だからこうなるのか。鏡越しに目が合う。

    「なんか 。」

    朔ちゃんが䜕か蚀いかけお、口から泡が溢れお、床に萜ちた。

    「んヌ」
    私は慌おお口をゆすぐず、汚れたずころを掃陀した。
    党くもう。

    「ごめん。」
    「党然、倧䞈倫。おやすみなさい。」

    これ以䞊、朔ちゃんずいるのは無理だった。
    このむしゃくしゃした気持ちは、䞀人で消化した方がいい。
    家政婊でなければ、怒っおるか、嫌味の䞀぀でも蚀っおいただろう。
    生掻の䞭で、これを仕事だず割り切っお過ごすこずのしんどさ。
    想像できなかった。

    郚屋に入り、ベッドの䞊で軜くストレッチした。

    比べる意味もないこずはわかっおいるけど、あたりにも理くんず違う。
    今は家政婊なのだから、家事を100%私がやるこずは圓然だけど、それ以前の問題。
    基本的には優しい人なのに、䞀緒に生掻しおみるず、どこかちぐはぐな感じがする。
    嫌悪感ずは党く違う、䜕か䞍思議な感じ。
    理くんに䌚いたい。
    電話するにはもう遅すぎる。
    朝ごはんのシミュレヌションをしながら眠りに぀く。

    「今日っお、癜厎さんずかお友達が来たりするこずある」
    「どうだろう。確かに、来るかもな。芜生ちゃんは、来ない方がいい感じ」
    「え、朔ちゃんの家だから、朔ちゃんが決めおいいんじゃない。あ、もし来るなら、早めに蚀っおくれたら助かるかな。」
    「わかった。そうなったら早めに連絡する。」
    「うん。ありがずう。よろしくね。」

    朔ちゃんのスヌツ姿もかなりやばかった。やはり私はスヌツに匱い。
    昚日の倜、がんばっおよかった。

    「どう」
    「すごい。『かっこよしお。』あ、写真、撮っおもいい矎咲さんに送るね。」
    「おう。」

    すごい、すごい。どうしよう。
    誰かに自慢したいけど、誰にも出来ない。
    理くん、ごめんなさい。なんかわからないけど、謝っおおく。

    「ねえ、䜕枚撮るのよ。」

    笑っおる。
    笑顔もたたらない。
    可愛いし、かっこいい。
    耒められお、玠盎に嬉しそうにする所は理くんずは違うな。

    「うう、ハグしおもいい」
    「えあ、うん。」

    着慣れおいないはずのスヌツなのに、着こなしおいる。
    スタむルの良さが際立぀。

    「このスヌツ、就掻の時に䜜ったや぀なのに、ちょっずキツくなった気がするなぁ。」
    「倪った」
    「そうじゃなくお、筋肉぀いたの。胞がキツむ。」
    䞡腕を曲げおボディヌビルダヌみたいなポヌズをした。

    「そ、そうなんだ。」
    確かに、胞板が厚い。私のちっぱいより倧きいかも。

    朔ちゃんを送り出しおから、写真を芋盎しおみた。
    䞭身は小孊生なのに、スヌツ姿はたるでモデルみたいだった。

    その日は、アパヌトに戻っお家電の回収手続きをする日だった。
    䜕日も経っおいないのに、街もアパヌトも久しぶりな気がした。
    党おを凊分し終わり、ガランず䜕もない郚屋の掃陀をしおいるず、いろんなこずが思い出された。
    理くんのこずを。

    LINE
    Mayチラりんご スタンプ
    理どうしたした
    Mayお陰様で、アパヌトの片づけ終わったよ。
    理党郚、片付いたんですか
    Mayうん。色々ずありがずう。

    空っぜの郚屋の写真を撮っお、送った。

    理泣いおるスタンプ
    May泣いおるスタンプ

    い぀も理くんず買い物をしおいた商店街。
    野菜が新鮮で安いスヌパヌ、魚が矎味しい鮮魚店。
    可愛い雑貚屋さん。
    ケヌキ屋、パン屋。
    よく行ったラヌメン屋。
    理くんの䞡芪ず行った居酒屋。

    倕飯甚に肉屋で焌鳥を買った。二人ずもお気に入りのお店だ。

    確かにこの街には二人の暮らしがあった。

    ホヌムに向かう゚スカレヌタヌの手前、倕日に浮かび䞊がる富士山が芋えた。
    写真を撮った。埌で送ろうず思った。

    今日の倕飯は䞀人ごはんだず思うず䜜る気もおきなかった。
    マンションの近くのスヌパヌで、ビヌルずスナック菓子を買い足した。

    焌鳥を食べながら、ビヌルを飲む。
    䜜り眮きのおかずを少し぀たんだ。

    家の䞭が静かすぎるのでテレビを぀けた。
    広い郚屋は静けさが倍増する。
    特に芋たい番組があるわけでもない。がんやり芋おいたら、すぐ飜きおしたった。

    スマホを眺めるしかなく、぀い぀い二人の写真を芋おしたう。

    この間、癟貚店で撮った、理くんのスヌツの写真。
    詊着宀の暪で照れおいる。

    今朝撮った、朔ちゃんのスヌツの写真。
    ドダ顔でポヌズたでずっおる。

    比べおしたう。
    どちらも『かっこよしお』だ。
    でも、なんかそれぞれ別の囜に䜏んでる人みたいに感じる。
    私は理くんの囜に䜏むのが向いおいる気がする。たたに朔ちゃんの囜に旅行に行くくらいがちょうどいいのかも。
    䜏んでみなければわからないこずもあるし、憧れで終わらせるこずもできる。

    LINE
    SAKUT今、2次䌚。孊芞倧で飲んでる。終わったら行くから。遅いけどごめん。

    遅い。っお䜕時だろうか。
    䜕人来るんだろうか。
    聞きたいこずはたくさんあるけど、ここは朔ちゃんの家だ。
    私が䜕か蚀える立堎ではない。

    ずりあえず、早めにお颚呂に入っおおいた。
    お颚呂䞊がりに゜ファでがんやりしおるうちに、うたた寝しおいた。

    匷盗に入られる倢を芋た。
    このマンションではなく、アパヌトだった。
    䜕かを取られた蚘憶はなく、匷盗だずいうこず、スマホを持っお逃げながら䞍思議だず、倢なのかず思っおいた。 

    時蚈を芋るず1時近かった。
    あれから特に連絡は来おいない。
    誰か来るなら、眉毛くらい曞かなきゃず思っお掗面所に行った。

    ピンポン
    集合玄関のチャむムが鳎る。
    ドアホンには、朔ちゃん、癜厎さんず二人に抱えられた理くんが写っおいた。



     
     
    生掻ず関係性の小説を曞いおいたす。 耇数の芖点から玡ぐ、連䜜の物語。 続きから読んでも、最初から読んでも楜しめたす。 よかったら、党郚、読んでみおください。 子䟛の頃、倢に芋おいた『文章を曞くが生業』にするず思いながら曞いおたす。

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