メインコンテンツへスキップ
見出し画像

黒い心に溺れる 最終章 『黒い心に溺れる』 最終話

    「黒い心に溺れたのは、私……。私は溺れたまま、藻掻き苦しみながら……死ぬまで……沈むことも、浮き上がることもできない。私は、この黒い心に永遠に溺れ続ける……」

     雨粒は容赦なく加寿子の全身を刺し続けた。激しさを増す雨の中、傘も差さずに虚空を見上げ、甲高く笑う加寿子は、まるでこの世の住人ではない、異形の存在のように見えた。



     ──黒い心に溺れる 完──



    #創作大賞2026 #ミステリー小説部門

     
     
     
    ​RISING SUN |小説家 和風ファンタジー / ヒューマンドラマ / ホラーを描きます。世界観作りが好きです。 Do not fear death so much, but rather the inadequate life. by Bertolt Brecht

    あなたへのおすすめ