
森へ逃げる / 詩
ひとりよがりのコトバ
既読つかない
カラフルな世界に目を背け
薄暗い森の中へ
毒キノコ
思いきってかじってみたら
あの日の蜘蛛と友だちに
落ち葉の船に乗って
小川を下る
行き先なんて決めてない
やがて怪しげな空き家
錆びた門を
ためらわずにくぐる
白く光るドアを叩くと
ギギイと鳴いて
汚れたピンクのフランス人形
「お入りなさい」と笑った
欠けたティーカップ
濁った紅茶
誰も見てないけど
ちゃんと飲み干した
弾まないおしゃべり
途中で飽きて
あくびを隠さず
うとうとしてたら夜が明けた
ここはどこ
帰り道は
たぶん
もういいや