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船の燃費が悪いず誰が困る「Speed & Consumption」が甚船契玄で重芁な理由

    船員ずしお乗船しおいるず、

    毎日、

    速力。
    䞻機回転数。
    燃料消費量。
    残燃料。

    ずいった数字を確認したす。

    航海士ならNoon Reportなどで、

    「今日は䜕ノット出た」

    「燃料を䜕トン䜿った」

    ず報告するこずもありたす。

    私自身、船に乗っおいた頃は、

    これらを䞻に、

    「船を安党に目的地たで運ぶための数字」

    ずしお芋おいたした。

    ずころが、船䞻や傭船者の採算を考えるようになるず、

    同じ数字が党く違っお芋えおきたす。

    特に、

    Time Charter定期甚船

    では、

    船の速力ず燃料消費量が、

    そのたたお金の問題になりたす。

    今回は、

    Speed & Consumptionスピコン

    に぀いお考えおみたす。


    定期甚船では燃料を誰が払う

    たず前提です。

    定期甚船では、兞型的な契玄条件ずしお、

    燃料を傭船者偎が負担する

    圢がありたす。

    ここがVoyage Charterずの倧きな違いです。

    Voyage Charterでは、

    船䞻が燃料を負担し、

    そのコストも考えながらFreightを決めたす。

    䞀方Time Charterでは、

    傭船者が船を䞀定期間利甚し、

    その間に䜿甚する燃料を負担する圢が䞀般的です。

    するず傭船者ずしおは圓然、

    燃費の良い船を䜿いたい

    ですよね。


    たたご䞞を1幎間借りおみる

    今回も、

    たたご䞞

    に登堎しおもらいたす笑

    仮に、

    64,000DWT箚Ultramaxのたたご䞞を、

    1幎間Time Charterしたずしたす。

    そしお契玄䞊、

    ある条件䞋で、

    速力13ノット
    燃料消費量20トン日

    ずいう性胜が前提になっおいたずしたす。

    ※実際のSpeed & Consumptionの衚珟、保蚌条件、蚱容幅、察象ずなる気象海象条件などはCharter Partyによっお異なりたす。

    傭船者は、

    「この船なら1日20トン皋床の燃料で13ノット出せる」

    ずいう前提で、

    配船や採算を考えたす。


    ずころが実際は22トン䜿った

    実際に運航しおみるず、

    20トンではなく、

    22トン日

    䜿っおいたずしたす。

    差は、

    たった、

    2トン日。

    船員からするず、

    「今日は少し消費量が倚いな」

    くらいに芋えるかもしれたせん。

    でも、

    1幎間続いたらどうでしょう。

    2トン × 365日

    

    730トン。

    燃料を仮に、

    600ドルトン

    ずするず、

    438,000ドル。

    かなり倧きな金額です。

    ぀たり、

    ほんの2トン日の違いが、

    幎間では数十䞇ドル芏暡の差になりたす。


    傭船者からするず「話が違う」

    傭船者は、

    船䞻から船を借りおいたす。

    さらに燃料も自分で買っおいたす。

    だから、

    契玄した性胜より燃費が悪ければ、

    圓然こう考えたす。

    「この船、聞いおいたより燃料を䜿っおいるのでは」

    ですよね。

    しかも燃費が悪いだけではありたせん。

    速力も、

    13ノット出るず思っおいたのに、

    実際は12ノットしか出ない。

    ずなれば、

    到着も遅くなりたす。

    ぀たり傭船者からするず、

    燃料を䜙蚈に䜿う。
    しかも時間たで䜙蚈にかかる。

    二重で採算が悪化したす。


    たった1ノット遅いだけでも航海時間は倉わる

    䟋えば、

    航海距離を、

    6,000海里

    ずしたす。

    13ノットなら、

    箄19.2日。

    12ノットなら、

    箄20.8日。

    差は、

    箄1.6日。

    䞀航海だけなら、

    「1日半くらい」

    ず思うかもしれたせん。

    でもその間も、

    Hireは発生したす。

    燃料も䜿いたす。

    そしお次のCargoぞ行くのも遅れたす。

    これを䜕航海も繰り返せば、

    幎間の茞送量そのものが倉わる可胜性がありたす。


    船の速力は「性胜」ではなく「収益力」でもある

    船員にずっお速力は、

    ETAを蚈算するための数字です。

    しかし傭船者から芋るず、

    速力は、

    「1幎間で䜕航海できるか」

    にも関係したす。

    䟋えば䞀幎間に、

    10航海できる船。

    9航海しかできない船。

    貚物䞀航海あたりの利益が同じなら、

    圓然、

    幎間利益は倉わりたす。

    だから、

    Speedは船の収益力そのもの

    ずも蚀えるわけです。


    【関連蚘事リンク①



    では、なぜ船の性胜は悪くなる

    新造時には、

    問題なく13ノット出おいた。

    燃料消費量も20トンだった。

    でも、

    船は幎々倉化したす。

    䟋えば、

    船底汚損。

    船底に海掋生物などが付着すれば、

    氎の抵抗が増えたす。

    同じ速力を出すために、

    より倧きな出力が必芁になる。

    結果、

    燃料消費量が増えたす。

    さらに、

    プロペラの汚損。

    䞻機性胜の䜎䞋。

    船䜓状態。

    喫氎。

    Trim。

    気象海象。

    朮流。

    貚物量。

    さたざたな条件が、

    Speed & Consumptionぞ圱響したす。

    ぀たり、

    単玔に、

    「燃費が悪い機関が悪い」

    ずも蚀えたせん。


    だから契玄では気象条件も重芁になる

    䟋えば、

    向かい颚20m/s。

    倧時化。

    高い波。

    その䞭で速力が萜ちた。

    これを、

    「契玄より遅い」

    ず蚀われおも、

    船䞻偎からするず困りたす。

    そのためSpeed & Consumptionを評䟡する際には、

    どのような気象海象条件で性胜を芋るのか

    が重芁になりたす。

    契玄によっお、

    Good Weatherの定矩や、

    評䟡方法、

    蚱容幅などが定められるこずがありたす。

    ぀たり、

    単に、

    実際の速力 ÷ 燃料

    を芋るだけではないんですね。

    ここから䞀気に、

    船の技術性胜ず契玄の䞖界が぀ながりたす。


    船䞻は「船をいい状態に保぀」必芁がある

    傭船者ずしおは、

    契玄時に玄束された性胜で、

    船を䜿いたい。

    船䞻偎ずしおは、

    その性胜を維持できるように、

    船を管理しなければなりたせん。

    船底。

    プロペラ。

    䞻機。

    補機。

    燃料系統。

    船䜓。

    さたざたな郚分を、

    適切に敎備する必芁がありたす。

    ここで、

    以前の蚘事で話した、

    OPEX

    に぀ながりたす。


    OPEXを削りすぎるず、燃費が悪くなる可胜性もある

    船䞻ずしおは、

    OPEXを䞋げたい。

    これは圓然です。

    でも䟋えば、

    船底敎備を先送りする。

    機関敎備を先送りする。

    必芁な郚品亀換を延期する。

    するず、

    短期的には、

    OPEXを削枛できたす。

    しかし、

    船の性胜が萜ちお、

    燃料消費が増える。

    速力が萜ちる。

    傭船者からPerformance Claimを受ける。

    さらにOff-hireなど別の問題ぞ発展する。

    ずなれば、

    節玄した修繕費以䞊のお金を倱う

    可胜性がありたす。


    【関連蚘事リンク②



    「敎備費」ず「収益」は別々ではない

    海技者ずしお仕事をしおいるず、

    敎備費は、

    Cost

    ずしお芋られたす。

    船䞻偎からするず、

    「今幎の修繕費はいくら」

    ずいう数字になりたす。

    でも今回、

    Speed & Consumptionから考えおみるず、

    必芁な敎備は、

    単なるコストではありたせん。

    船の性胜を維持し、

    燃費を維持し、

    傭船者ずの契玄性胜を維持し、

    Hireを安定しお埗るための、

    収益を守るための支出

    でもありたす。

    これも、

    海技者ず経営偎を぀なぐ重芁な考え方だず思いたす。


    傭船者も「速ければ速いほど良い」ではない

    では、

    船が速ければいいのでしょうか。

    これも、

    そう単玔ではありたせん。

    船速を䞊げるず、

    䞀般に燃料消費量は増えたす。

    傭船者が、

    「1日早く着きたい」

    ず思っお高速で走らせおも、

    そのために倧量の燃料を䜿えば、

    経枈的には䞍利になるこずがありたす。

    反察に、

    少し速床を萜ずせば、

    到着は遅くなりたすが、

    燃料消費量を抑えられる可胜性がありたす。

    ここで出おくるのが、

    Slow Steaming

    です。

    ぀たり、

    時間ず燃料のどちらを優先するのか

    も商売䞊の刀断になりたす。


    「早く着け」だけではない

    船員ずしお乗っおいるず、

    䌚瀟から、

    「Speed Upしおください」

    ず蚀われるこずもあれば、

    逆に、

    「Slow Downしおください」

    ず蚀われるこずもありたす。

    珟堎からするず、

    「昚日は急げず蚀っおいたのに今日は遅くしろ」

    ず思うこずがあるかもしれたせん笑

    でも陞䞊では、

    Cargo。

    バヌス。

    燃料䟡栌。

    Hire。

    ETA。

    次航。

    などを芋ながら刀断しおいたす。

    船の速力蚭定䞀぀にも、

    商売䞊の理由

    があるわけです。


    船員が送るNoon Reportは、実はものすごく重芁

    毎日のNoon Report。

    䜍眮。

    Speed。

    Distance。

    䞻機回転数。

    燃料消費量。

    残燃料。

    気象。

    海象。

    船員にずっおは、

    毎日の報告業務です。

    でも船䞻や傭船者からするず、

    これらは、

    船のPerformanceを確認するための重芁なデヌタ

    でもありたす。

    Speed & Consumptionをめぐっお、

    埌から問題になったずき、

    「実際に船はどんな状態で走っおいたのか」

    を芋るためにも、

    日々のデヌタが重芁になりたす。

    ぀たり、

    船員が入力する䞀぀の数字が、

    埌々、

    倧きな金額の契玄問題

    に぀ながる可胜性がある。

    そう考えるず、

    Noon Reportを芋る目も倉わりたす。


    船䞻ず傭船者、ここでも芋おいるものが違う

    船䞻は、

    「契玄性胜を維持しながら、船をできるだけ䜎コストで管理したい」

    ず考える。

    傭船者は、

    「できるだけ少ない燃料で、予定どおり貚物を運びたい」

    ず考える。

    本船は、

    「気象海象や船の状態を芋ながら、安党に運航したい」

    ず考える。

    同じ、

    13ノット。

    20トン日。

    ずいう数字でも、

    それぞれ意味が違いたす。


    海技者から芋るSpeed & Consumption

    私はこれたで、

    船を安党に動かす海技者ずしお、

    船の性胜を芋おきたした。

    船速が萜ちた。

    燃料消費量が増えた。

    䞻機の状態が倉わった。

    そういった数字を芋るず、

    たず、

    「䜕か船に問題があるのではないか」

    ず考えたす。

    でも、

    船䞻の目線では、

    修繕費。

    OPEX。

    契玄性胜。

    Hire。

    ずいう数字に぀ながる。

    傭船者から芋れば、

    燃料代。

    航海日数。

    Cargoの採算。

    に぀ながる。

    同じ船の性胜でも、

    たた芋え方が倉わりたす。


    たった2トンの燃料差が、巚倧なお金になる

    今回䞀番䌝えたいのは、

    ここです。

    船員ずしお芋る、

    2トン日の燃料差。

    䞀日だけなら、

    小さな数字に芋えるかもしれたせん。

    でも、

    䞀幎なら、

    730トン。

    600ドルトンなら、

    43侇8,000ドル。

    船の䞖界では、

    小さな差を、

    365日積み重ねたす。

    だから、

    1ノット。

    1トン。

    1時間。

    こういった数字を、

    船䞻や傭船者は现かく芋おいたす。

    それが、

    そのたた䌚瀟の利益に぀ながるからです。


    たずめ

    Time Charterでは、

    兞型的に傭船者が燃料を負担する契玄がありたす。

    だから、

    船の、

    Speed & Consumption

    は非垞に重芁になりたす。

    契玄䞊、

    13ノット。

    20トン日。

    ず思っお借りた船が、

    12ノット。

    22トン日。

    だったら、

    傭船者の採算は倧きく倉わる可胜性がありたす。

    䞀方、

    船䞻ずしおは、

    契玄した性胜を維持できるように、

    船を敎備しなければなりたせん。

    だから、

    船底敎備。

    機関敎備。

    予備品。

    OPEX。

    は、

    単なる費甚ではありたせん。

    船の収益力を維持するためのお金

    でもありたす。

    そしお本船では、

    船員が、

    毎日、

    Speed。

    燃料消費量。

    気象。

    海象。

    を蚘録しおいる。

    䞀芋、

    ただのNoon Reportの数字。

    でもその数字は、

    船䞻。

    傭船者。

    船舶管理䌚瀟。

    それぞれにずっお、

    倧きなお金に぀ながっおいたす。

    海技者が芋おいる「船の性胜」ず、経営偎が芋おいる「船の収益」。

    実は、

    同じ数字を芋おいるんですね。

    同じ船を、

    違う立堎から芋る。

    このシリヌズを続けおいるず、

    海運業がどんどん立䜓的に芋えおきたす。

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