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Photo byayachanda__219

【シロクマ文芸部】シャボン玉|エッセイ

    鈴蘭


    タイトル:シャボン玉の行方

    シャボン玉が、ふわりと空に浮かぶ。

    風に乗って、どこへ行くのか分からないまま、
    ゆっくりと遠ざかっていく。

    子どもの頃、あの光景をただ見上げていた。

    何も考えずに、
    ただ、きれいだなと思っていた。

    公園にはチューリップが咲いていて、
    赤や黄色の色が、やけに鮮やかだった。

    ブランコに乗って、
    少し高くまでこいでみる。

    空に近づいた気がして、
    それだけで嬉しかった。

    あの頃は、時間の流れも、
    ずっとゆっくりだったように思う。

    戻れないと分かっているのに、
    ふとした瞬間に思い出す。

    シャボン玉みたいに、
    軽くて、つかめない時間。

    それでも、ちゃんとそこにあった記憶。

    今、同じように空を見上げても、
    あのときのままではいられない。

    でもきっと、あの頃の自分は、
    まだどこかに浮かんでいる。

    割れずに、
    遠くまで届いていくみたいに。

    シャボン玉の行方は分からない。

    けれど、あの景色だけは、
    今も胸の中で、やさしく揺れている。

    了

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    チューリップ


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    最後までお読み下さり、ありがとうございます😊すず


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    鈴蘭

     
     
    心身の不調と付き合いながら、日々の気づきや心の動きを文章にしています。 ショートショートやエッセイ、詩などを発信中。 アフィリエイトや有料記事には抵抗がありましたが、自分のペースで少しずつ挑戦しています🍀 AIすず日記📖✐☡

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