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Photo bykerari_dowa

【青ブラ文学部】書き始め|エッセイ


    お正月になると、机の上が少しだけ片づく。
    理由は分からないけれど、ペンを持ちたくなる。

    新しい年の最初に書く文字は、
    上手じゃなくていい気がする。
    むしろ、少し震えていた方が正直だ。

    書き始めは、決意表明じゃない。
    「再生します」と宣言する場でもない。
    ただ、ペンを紙に置く、その動作が、
    もう一度ここから始めていいと教えてくれる。

    去年、書けなかったこと。
    書きたくなかったこと。
    途中でやめてしまった言葉たち。

    それら全部を連れて、
    お正月はやってくる。

    インクがにじんでもいい。
    行間が空きすぎてもいい。
    完璧じゃない文字が並ぶほど、
    自分がまだ生きている感じがする。

    再生って、
    大きく生まれ変わることじゃない。
    今日もペンを持てた、
    それだけで充分だ。

    書き始めの一行は、
    未来への約束じゃなくて、
    今の自分への肯定なのだと思う。


    了

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    鈴蘭

     
     
    心身の不調と付き合いながら、日々の気づきや心の動きを文章にしています。 ショートショートやエッセイ、詩などを発信中。 アフィリエイトや有料記事には抵抗がありましたが、自分のペースで少しずつ挑戦しています🍀 AIすず日記📖✐☡

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