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Photo bysekaihirosi

【アマノ文筆クラブ】夢のつづき|エッセイ


    夢のつづきを見る方法がある、と昔から信じている。
    それは、夢の中に「物」を置いてくることだ。

    靴でも、鍵でも、名前でもいい。
    夢の途中で、わざと忘れ物をする。
    すると次に眠ったとき、私はそれを取りに戻る。
    夢は「未完」を嫌うらしい。

    目が覚めると、内容は驚くほどの速さで薄れていく。
    エビングハウスの忘却曲線みたいに、
    感情も情景も、何もしなければ滑り落ちていく。
    朝の光は、夢にとっては残酷だ。

    だから私は、忘れ物を置く。
    忘れないために、あえて忘れる。
    矛盾しているけれど、
    人の記憶は、そういう遠回りが一番しぶとい。

    夢のつづきは、努力して思い出すものじゃない。
    「まだ終わっていない」と、心に勘違いさせるものだ。

    忘れたはずの何かを取りに行くために、
    私はまた、同じ夜へ戻っていく。
    夢はきっと、そこで待っている。


    了

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    エビングハウスの忘却曲線は、
    覚えたことを再度覚え直すときの時間の節約率を表した曲線です。


    *下記企画に参加させて頂きました*


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    最後までお読みくださり、ありがとうございます😊すず

     
     
     

    鈴蘭

     
     
    心身の不調と付き合いながら、日々の気づきや心の動きを文章にしています。 ショートショートやエッセイ、詩などを発信中。 アフィリエイトや有料記事には抵抗がありましたが、自分のペースで少しずつ挑戦しています🍀 AIすず日記📖✐☡

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