
【アマノ文筆クラブ】シカゴで一か八か|エッセイ
タイトル:シカゴで一か八か
映画を観ていると、ときどき「この街に行ってみたい」と思うことがある。
今回そう思わせてくれたのは、『スティング』だった。
舞台はシカゴ。
街には人が行き交い、汽車が走り、誰かが誰かを騙し、騙される。
そして主人公たちは、大きな賭けに出る。
まさに一か八か。
観ているこちらまで、「大丈夫なのか?」とハラハラする。
でも、不思議と目を離せない。
人生も、案外こんなものなのかもしれない。
先のことなんて、誰にも分からない。
計画通りに進む日もあれば、突然予定が狂う日もある。
それでも、最後に一歩踏み出してみなければ、何も始まらない。
シカゴの街を舞台に繰り広げられる大勝負を眺めながら、そんなことを考えた。
もちろん私は、映画の登場人物のような大勝負をする勇気はない。
できれば安全第一で生きたい。
一か八かより、
七か八くらいでお願いしたい。
それでも人生には、ときどき賭けてみなければ分からないことがある。
そんなときは、少しくらい映画の主人公になったつもりでいいのかもしれない。
シカゴで一か八か。
勝つか負けるかは、やってみなければ分からない。
だから今日も、
ほんの少しだけ勇気を持って、
自分の一か八かを選んでみようと思う。
了

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