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Photo byyuminaka

【青ブラ文学部】傷口と痛み|エッセイ


    タイトル:傷口と痛み

    傷口が小さくなっても、痛みがすぐに消えるとは限らない。

    転んでできた擦り傷も、見た目は治っているのに、ふとした拍子に痛みを思い出すことがある。

    心も同じなのかもしれない。

    つらい出来事が過ぎ去っても、その記憶だけは静かに残る。

    だから「もう終わったことだから」と簡単に片づけられない日があっても、不思議ではない。

    傷口は、体が治そうとしている証だ。

    かさぶたができ、新しい皮膚が生まれ、少しずつ元の姿へ戻っていく。

    心もきっと同じように、自分では気づかないところで少しずつ回復しているのだと思う。

    無理に忘れようとしなくてもいい。

    痛みがあることを認めながら、今日を過ごせばいい。

    時間は魔法ではない。

    けれど、時間には少しずつ角を丸くしてくれる力がある。

    いつか傷跡を見ても、痛みより「ここまで歩いてきた」という気持ちが大きくなる日が来る。

    その日まで、自分を急がせなくていい。

    傷口は治るためにある。

    痛みは、生きていることを教えてくれる。

    そして、その両方を抱えながら歩いた先には、昨日より少しだけ強くなった自分が待っているのだと思う。


    了

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    鈴蘭

     
     
    心身の不調と付き合いながら、日々の気づきや心の動きを文章にしています。 ショートショートやエッセイ、詩などを発信中。 アフィリエイトや有料記事には抵抗がありましたが、自分のペースで少しずつ挑戦しています🍀 AIすず日記📖✐☡

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