
🎧 Original|Memories-あの子の見た景色-
この曲を作った頃は、まだ気づいてなかった。
今の私の創作の原点が、ここにあったことを。
🎧『Memories』
Lyric/ここね
吐いた息が白くなる
冬が好きだと言った
あなたの好きだった冬が来る
朝と夜のあいだの
静かで
凪いだ時間
あなたと繋がる時間に
そっと心をよせた
【Verse 1】
音のない道を歩きながら
名前を呼ばずに
あなたを思う
ここにいないことを
確かめるためじゃなく
【Chorus 1】
息をするたび
静かに
胸の奥で
凪いでいく
【Verse 2】
まだ消えていない温度を
手のひらに
置いておくために
息を吸うたび
胸の奥で
かすかに揺れるもの
【Chorus 2】
何も起きない
何も言わない
ただそこにある
凪いだ時間
【Bridge】
それは言葉にならず
涙にもならず
ただ在る
ふと見上げた空は
冬の色をしていて
あなたが好きだった季節が
何事もなかったように
世界を覆っていく
【Outro】
私は立ち止まったまま
それを拒まず
通り過ぎる風に
少しだけ
身をゆだねた
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English Translation
You said you loved winter,
when your breath turned white in the air.
The winter you loved is coming again.
Between morning and night,
a quiet,
stilled hour.
In the time that connects me to you,
I gently lean my heart closer.
[Verse 1]
Walking down a soundless road,
without calling your name,
I think of you.
Not to confirm
that you are no longer here.
[Chorus 1]
With every breath,
quietly,
deep inside my chest,
the waves grow still.
[Verse 2]
To keep the warmth
that hasn’t faded yet
resting in my palms,
with every breath I take,
something faintly trembles
deep inside my chest.
[Chorus 2]
Nothing happens.
Nothing is said.
It simply remains there—
a stilled, quiet time.
[Bridge]
It doesn’t become words.
It doesn’t become tears.
It simply exists.
The sky I suddenly look up at
wears the color of winter.
The season you loved
covers the world
as if nothing ever happened.
[Outro]
I remain standing still,
not resisting it.
To the passing wind,
just a little,
I let myself lean.
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Detailed Description
Together with the image,
memories begin to replay quietly.
The moment I first heard it,
I knew — this was it.
The melody doesn’t speak loudly;
instead, voice, breath, and silence
gently unfold.
When you listen with headphones,
it may feel less like sound
and more like memory.
With winter scenery in mind,
I hope you receive it
in your own way.
- ̗̀ ꒰ঌ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈໒꒱ ̖́-
長女は、寒い冬が好きだった。
そして、夜と朝のあいだ。
夜でもない、朝でもない時間が好きだった。
その時間に逝きたい。
そう書いてあったことを、私はあとから知った。
長女の「好き」と「死」が、こんなにも具体的に結びついて残されていたことを知るのは、本当にきつくて、苦しかった。
でも同時に、そこには娘らしさもあった。
静かな時間が好きだったこと。
冬が好きだったこと。
夜から朝へ変わっていく、その境目の空気を好んでいたこと。
だから私は、その言葉をただ「死の記録」として残したくなかった。
長女の人としての感性そのものを残したかった。
それが、『Memories』の原点。
寒い冬。
夜でも朝でもない、境目の時間。
長女が好きだったその空気と、そこに残されていた言葉。
それをそのまま抱え続けるんじゃなくて、歌に変えたかった。
思えば私は、創作を始めた頃から、もう同じことをしていたんだと思う。
見つけた言葉を、ただ痛みとして抱えたままにせず、長女の感性ごと音にして、
「この子は、こういう景色を好きだった」
って、生きた証に変えて残すこと。
だから『Memories』。
思い出というだけじゃなくて、
あの子が見ていた景色。
好きだった時間。
残した言葉。
母親になった私が、あとから知ったこと。
その全部を、この曲は抱えてる。
今の私は「生きた証を残す」って、はっきり言葉にするようになった。
でも、この曲を作った頃は、これが今の創作の原点になっているなんて気づいてなかった。
ただ、あの子の最後だけを残すんじゃなくて、
あの子が生きていた感性を残したい。
その思いで作った曲だった。
今振り返ると、そこから始まっていたんだと思う。
言葉を拾って、景色を残して、音にして。
見えなくなったあとも、その人が確かに生きていたことを残していく。
『Memories』は、気づかないうちに始まっていた、私の創作の原点だった。
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🌿読んでくれた方へ
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
この曲は、私にとって大切な過去曲のひとつです。
作った頃には気づいていませんでしたが、今振り返ると、ここから今の私の創作が始まっていたんだと思います。
誰かを「亡くなった人」としてだけ残すのではなく、その人が何を好きだったのか、どんな景色を見ていたのか、どんな感性で世界を感じていたのか。
そんな、生きていた証を残していきたいと思っています。
もしよかったら、『Memories』をもう一度、ゆっくり聴いてもらえたら嬉しいです。
- ̗̀ ꒰ঌ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈໒꒱ ̖́-
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