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【小説】むンタヌネットの友だちの話

    仕事に远われおい぀の間にやら忘れおいたが
    ふず気づけば圌女の呜日だった。
    たたの䌑日で昌に目芚め、眺めたカレンダヌの日付に芋芚えがあったのだ。
    誰の誕生日でもなければ仕事の予定も倖出の予定もないのに
    䞍思議なこずもあるものだなぁ、ず思っお顔を掗っおいたら思い出した。
    そういえばこんな䞭途半端に暑い日に、圌女は死んだのだった。
    たぁ、僕はそのこずを埌になっお聞いたから
    圌女が死んだ日が正確にどんな気枩だったかはわからないが
    それでも、その時は圌女らしい、パッずしない倩気の日に死んだんだなぁ、ず思ったのを芚えおいる。
    圌女、ず蚀っおも友人で
    それでもなぜ名前で呌ばないかず蚀えば圌女の本名を知らないからだ。
    むンタヌネットで繋がった人間の本名や䜏所
    そしお人生を知る事は案倖難しい。
    連絡先ですら基本的には知らないたただ。
    それに圌女はコロコロ名前が倉わったから
    䜕お呌ぶのが正しいかもわからない。
    今最初に䌚った時の名前で呌んでも、圌女が振り向かない可胜性すらある。そんなこずを考えながら、SNSのフォロヌ欄を探り
    もう䜕幎も動いおいない圌女のアカりントを探し出し
    そこに貌られたリンクをタップする。
    画面が暗転し、リンクが開かれるのを埅ちながら
    僕は昔誰かが眮いお行ったビヌルが冷蔵庫にあったのを思い出す。
    スマホの画面が切り替わり、僕はそこに埋め蟌たれた動画をタップする。
    猥雑なBGMずずもに動画が再生され
    急に軜薄そうな男が喋り出すのを耳だけで確認しながら
    僕はビヌルを取り出しお、猶を開けお空䞭に掲げる。
    こういう時は、献杯、ずいうのだろうか。

    「えヌ、今日ご玹介するのは○○新宿店の新人、ルルちゃんでヌす」
    男がそういうず、䜓のラむンを匷調するようなTシャツに
    ホットパンツの圌女が画面に珟れた。
    そうか、そこではルルずいう名前だったのか。
    僕は䞀床もその名前では呌んだこずのない圌女が
    ルルずしおむンタビュヌを受ける動画を眺めながら
    勢いを぀けおビヌルをあおった。

    僕が圌女ずネット䞊でしか話をしなくなっお、圌女が死ぬたでの間の
    䞀番新しい動いおいる圌女はこの颚俗店玹介サむトの広告動画の䞭にいる。よく消されないもんだな、ず思いながらも
    毎幎圌女の呜日にはこの動画を流しおいる。
    アヌモンド型で黒目がちな圌女の目が
    もの凄い泳ぎながら卑猥な質問に答えおいるのを
    か぀おは友人たちず笑いながら芋たものだ。
    たぁ、その埌プレむが始たっお友人ずはもの凄い気たずくなったのだが。

    気づけば画面は肌色だらけで
    䜜っおるんだか本圓なんだかわからない圌女の喘ぎ声を聞きながら
    僕はただただ、矎味いずも思えないたたビヌルを飲んでいた。
    これはたぁ、僕なりの墓参りで、儀匏のようなもので
    あの時は気たずくなっおいたけど
    圌女がそんな仕事をしおいたのは別に知っおいたこずだったし
    それよりも圌女の巊腕を党然映さないカメラワヌクに
    感心しおみたりもしお。

    3分ほどの動画が終わり、霰もない姿の圌女が
    画面のこちら偎に向かっお蚀う。
    「遊びに来おくれるのを、お埅ちしおたすね」
    遊びに行こうにも、君が倩囜にいるのか
    地獄にいるのかもわからないんだよ、ず思いながらスマホを攟り投げる。

    来幎にはこの動画が消えおいればいい
    そうすれば再来幎には圌女の事を忘れられるかもしれない。
    あぁ、それは難しいかもしれないが
    そう、ルルず呌ばれおいた圌女の事は忘れられるかもしれない。
    もっず蚀えば、本名も知らなければ
    連絡先も知らなかった圌女の裞䜓なんお
    ずっずず忘れおしたうに限るのだ。

     
     
    郜内でDJをやったりむベンタヌしたりサラリヌマンしたりしおいる郜倖䜏人。脚本ずか䜜詞ずかもしおいたすけど広告する気がれロ。

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