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Photo byharunatelier

ゆっくりと、あっという間に。

    喜木凛(ききりん)

    『ゆっくりと』

    ゆっくりと
    大きくなっているようで

    ほんとうは
    風のように
    季節のように
    あっという間

    だっこしていた腕の中から
    いつのまにか
    自分の足で歩いて

    「みててね」と笑って
    「じぶんで」と言って
    小さな世界を
    ひとつずつ広げていく

    卒園式の日
    少しだけきちんとした服で
    そこに立つあなたを見ながら

    ゆっくりだったはずの毎日が
    こんなにも
    まぶしい速さで過ぎていたことを知る

    さみしいような
    うれしいような
    胸の奥が
    そっとほどける朝

    三歳の春が終わって
    四月からは
    また新しいはじまり

    ゆっくりと
    どうかゆっくりと
    大きくなってねと思うのに

    きっとあなたは
    今日も明日も
    まっすぐ未来へ歩いていく

    その背中に
    おめでとうと
    ありがとうを
    何度でも手渡したい


    #シロクマ文芸部

    久しぶりに詩を綴りました。
    2歳クラスまでの保育園に通っていたので、4月からは、幼稚園に行くことになりました。娘の成長は、本当に、あっという間で。ゆっくりと味わいたいのに、目まぐるしく進んでいきますね。

    お読みいただき、ありがとうございます💖

    喜木 拝


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    本が好きなのに、今は読めないあなたへ。 本とことばで、忙しい毎日に小さな余白を届けます。 図書館司書/4歳娘の母/ブックシェアコーディネーター。 メンバーシップ「凛のことのはライブラリー」運営中。

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