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ページをめくるたび、ふたりの世界がひろがる。#本と子ども

    ページをめくるたびに広がっていく、あの子とわたしの世界。
    本日は、2歳の娘との絵本時間から生まれた、ちいさな「おどろき」と「たのしさ」の記録です。

    「くまさん、どこ?」

    指さす先には、涙を流すオレンジ色のお洋服のうさこちゃん。
    『うさこちゃんのさがしもの』のページをめくるたびに、娘は真剣な顔になってゆく。

    お気に入りのぬいぐるみをさがすうさこちゃん。
    あっちこっち探して、おとうさんにきいて、おともだちにもきいて、おじいちゃんおばあちゃんにもききますがみつかりません。最後にくまさんが見つかるのは——?

    「いたー!」と声をあげたときの娘の顔。
    うれしそうで、ほっとしていて、なんだかちょっと得意げで。
    私もつられて、「よかったねぇ」と笑ってしまう。


    もう1冊は、『はじめてのおつかい』。

    おつかいに出たみいちゃんの、不安げな顔。
    ころんでしまったときの、涙。
    勇気を出して「ぎゅうにゅうくださ〜い」と声を出したとき、娘の顔もふんばっていて。

    自分と近い“こども”の姿に、どこかシンパシーを感じているのかな。
    読み終えたあと、ぎゅっと私の手をにぎってきた。


    ページをめくるたびに、絵本の世界と、娘の世界がつながっていく。

    わたしの声で、あの子のなかに何かが灯っていたらうれしいな。
    読み聞かせは、やっぱり“いっしょにつくる”時間なのかもしれない。

    たった5分でも、心の温度がふんわり上がる絵本時間。
    きょうも、「もいっかい」の魔法に、すこしだけ長く付き合ってみようと思います。

    喜木 拝

    *読んだ絵本*
    『うさこちゃんのさがしもの』
    ディック・ブルーナ(文/絵)まつおかきょうこ(訳)

    『はじめてのおつかい』
    筒井頼子(作) 林明子(絵)


     
     
     
    本が好きなのに、今は読めないあなたへ。 本とことばで、忙しい毎日に小さな余白を届けます。 図書館司書/4歳娘の母/ブックシェアコーディネーター。 メンバーシップ「凛のことのはライブラリー」運営中。

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