
居心地のいい男。
50歳、男。マッチングアプリで知り合った。
写真を見るに「本当に50歳?」
と、いう感じの雰囲気と童顔だった。
彼とのやりとりは本当に少なかった。
近所という共通点もあり、
トントン拍子に飲む約束となった。
平日夜。渋谷で待ち合わせ。
正直、直前まで帰ろうか、行こうか悩んでいた。
(…なんとなくそんな気持ちだったのだ)
約束の時間になってもメッセージが来ない。。。
すっぽかされたか、お遊びだったのか。
なんとなく周辺でウロウロしていたら
「着きました」の連絡が来た。
ちょっと遠目から探す。
アレかな?と思い
どんな格好かメッセージで確認する。
ビンゴ。
黒のパンツに黒のジャケット。
黒の帽子を被り、黒のリュック。
そして、黒のマスクをしていた。
(…ちょっと黒すぎません?)
壁に寄りかかり、少し猫背の彼に話しかける。
○○さんですか?お待たせしました。
やはり初対面は緊張する。
何話したか覚えていない(笑)
その後、彼のエスコートで
個室の居酒屋さんへ。
「個室」に少し反応してしまったが
まぁ大丈夫かな?と警戒心薄めについていく。
混み合っていたが、すぐに案内されて
改めて初めましての挨拶。
同じように今までどんな人と出会ったとか
こんなことあったよ。などの情報提供してもらい
終始、ケタケタ笑わせてもらって、本当に楽しい時間だった。
職業が同じ業界だったこともあり
昔ながらの人と飲んでいる感覚に近かった。
考え方や、仕事で受けてきた感覚とか
価値観がとても似ていたこともあって、
すごく居心地が良かった。
お互いそんなに強くないお酒を飲んで
しばらくして、彼が「そっち行っていい?」と聞く。
まぁいっかな。という気持ちで
「どうぞー」と答える。
隣に来たはいいが、なんかソワソワしている。
「隣に並んで食事をする」って行為に
恐らく意識が争っているんだと思う。
誰も見てないけどね、そういう感覚がある。
しばらくして慣れてきたのか大半の面積がくっついてる。
腰を引き寄せられて顔を寄せてくる。
ちょっとだけ抵抗してみるけど、
思いのほか、彼のキスがうまかったので
身を任せてしまった。
この日、ホテルには行かなかった。
ありがたいことにお誘いも受けたのだが
もう少し、普通に飲んでみたいと思ったのだ。
身体の関係を持ってしまうと、
どうしてもそこに焦点が入ってしまう。
終電の時間を気にして、
飲むペースも気にして、話も少しそぞろになる。
ちょっとそれが勿体無いなと思っちゃったんだよね。
付き合うわけでもなく、
ただタイミングがあった時に飲んで
セックスする相手。
もう1人できたかも…。
身体の相性はまた今度。