大変な気づき
おお、神よ。なぜ私にこのような気づきを与え給うたのです。この気づきは誰もまともに聞いてはくれないでしょう。
信頼している村人に語りかければ怪訝な顔を浮かべるでしょうし、真面目で優秀な子どもに語りかければケラケラと笑われるでしょう。ヤンチャ坊主でも、半グレオヤジでも同じような反応をするでしょう。
ああ、なんと大変なこと。ひとたび口外すれば、たちまち笑い者。今まで築いた私の社会的地位は地の底へと落ちるでしょう。
きっと、この気づきを得て、苦しんだ人は空に光る星の数ほどいたかもしれません。誰にも言えない気づきを、秘密を得て、口外できない苦しみに焦がされて朽ちていく。
私もその一つの星くずとなり、消えていくのでしょうか。いえ、それならばこれは人間の恥として私が全てを背負い、救いと、赦しとなるべきではないでしょうか。
私が道化になることで、苦しみから逃れることのできる人がいるのであれば、私はこの気づきを吐き出すのみです。
これが、全ての人間へ、ひいては神へ、最大の忠誠心の証明となるのではないでしょうか。
では、恥を忍んでここに記します。
『どんぐりころころのドジョウは、どんぐりの坊やに何かを「どうじょ〜」と渡している可能性を否定できない』