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あなたの言葉が、私を泣かせた日

    りか

    #あなたの言葉が、私を泣かせた日

    紫吹はるさんの言葉は、胸の奥に小さな火を灯した。

    ずっと隠してきた感情が、静かに溶けていく――
    仕事からの帰り道。
    気づけば、涙が勝手にこぼれていた。

    ――止められなかった。

    創作大賞に応募した私の作品。

    感想が届き始めていた頃、はるさんの言葉が、ふと胸に残った。

    一文目を読んだ瞬間から、胸の奥がじんわり熱くなって。
    読み進めるほどに、どこかに隠していた感情が、
    ゆっくりと解けていくのが分かった。

    *

    (以下、紫吹はるさん「感情の海に溺れて」より引用)

    本当の私って、なんだろう……
    うつの時の私が本当なのか。ハイの時の私が本当なのか。
    それとも、そのどちらでもない私がどこかにいるのか。分からなくなる。
    自分自身でいることが、こんなにも怖いなんて。

    誰かに愛されたい、優しくされたい、でも近づけば近づくほど、
    壊してしまうかもしれない恐怖がある。
    傷つけてしまうかもしれない。人が怖い。自分が怖い。

    *

    はるさんが綴ったこの言葉たちを読んだとき、
    私はまるで、自分の奥底にしまっていた何かを見透かされたような気がした。

    その感覚は、少し怖くて、でも同時に救いでもあった。
    うまく言葉にできなかった感情を、誰かが拾い上げてくれていたこと──
    それは、私にとって小さな奇跡だった。

    *

    それはもはや感想ではなかった。
    対話であり、祈りだった。
    言葉の力ひとつひとつが、私の痛みをそっと包み込んでくれた。

    「わかるよ」と安易に言わず、
    「でも、それでも」と歩み寄ろうとする姿勢。
    その一行一行に、痛みを知っている人の優しさが滲んでいた。

    *

    誰かの感情に、ここまで丁寧に向き合った文章を、私はあまり知らない。
    はるさんは、私の作品の裏にある「伝えたかったこと」をちゃんと受け取ってくれていた。

    そしてそれを、まるで別の詩のように、ご自身の言葉で書き綴ってくれた。
    その行為そのものが、私にはもう、ひとつの宝物になった。

    *

    私たちは、なかなか自分自身を肯定できない。
    ことに、心が壊れそうな時には、「わたしなんて」と何度も呟いてしまう。

    それでも──
    「あなたの言葉に救われた」と誰かに言ってもらえたとき。
    ほんの少し、自分を許してもいいのかな、と思える。

    *

    (以下、紫吹はるさん「感情の海に溺れて」より引用)

    どうか、自分を責めすぎないで欲しい。
    痛みを知っている人は、他人の痛みにも寄り添うことができる。

    苦しみを言葉にしてくれて、書き出してくれて、
    本当にありがとうございます。
    りかさんの言葉に救われる人がいるはずだから。

    *

    はるさんが最後に綴ってくれたこの言葉は、
    私がこれまで、幾度となく自分に言ってあげられなかった言葉だった。

    だからこそ、他人の口から聞いたとき、涙になったのだと思う。
    やっと誰かが、代わりに言ってくれた──そう感じた。

    *

    はるさん。
    あなたの言葉は、感想というよりも、贈り物でした。

    ──ありがとう。

    あなたの光で、今日も私は書けています。
    この涙が、私の希望のしずくになりますように。

    *

    あなたの言葉に、私の涙が溢れた日。
    それは、私がはじめて本当に、人とつながれた瞬間でした。

    ──ありがとう。
    この涙が、言葉の海をもう一度、泳がせてくれますように。

    *

    ………それでも、私は、そっと誰かの隣にいたいと願っている。
    あなたのように、誰かの光になれることを信じて──












    あの日こぼれた涙は、いまでも胸のどこかで、温かいままです。
    そして今日もまた、誰かの言葉に、私は静かに泣くかもしれない。

    それでも、泣いたあと、私はまた書いていきたい。
    あなたのように、誰かを、そっと照らせる”言葉”で──

    りか


     
     
     

    りか

     
     
    日々の喜びや葛藤を、言葉にすくいあげて綴っています。 テーマは「本当の私」「自由」「赦し」「大切な人との記憶」。 そしてもう一つの大切な活動は—マンドゥ(韓国餃子)の布教活動! 言葉とマンドゥで、ちいさな幸せを届けられたら嬉しいです。

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