60歳からの習い事〜ピアノのグループレッスン
60歳になった年に新たに何か始めたいと思った。
ChatGPTに「お金のかからない60歳におすすめの習い事を教えて」ときいてみた。
ChatGPTは、塗り絵、パスワードパズル、それにオカリナなどの簡単そうな楽器などを勧めてくれたが、なんだかデイサービスのレクリエーションみたいに感じた。
私は義務教育の間ピアノを習っていたのだが、学び直しというのもアリかなと思った。
そこでネットで検索してみたところ、珍しくピアノのグループレッスンがあるのを知り、体験レッスンを受けられるか電話してみた。そのグループレッスンは「初心者のみ」と但し書きがあり、ダメ元できいてみた。
ベートーヴェンのソナタとツェルニー40番まで習っていた事を正直に伝えたのだが快く「ぜひ来てください」と言っていただけた。
そして当日、ショパンの曲集をカバンに入れてレッスンの見学に臨んだ。
生徒さんはその日3人。うち2人はとてもおしゃべりな感じで、私はちょっとイラっとしていた。早くレッスンを始めてほしかったからだ。
時間は1時間と決まっている。その限られた時間内で、先生がどのような教え方をされるのかしっかり聴きたかった。
しかし生徒さん達はレッスンに関係ない話をダラダラとしておられたので、口封じの意味も込めて話に割って入った。
「皆さん何年くらい習っていらっしゃるのですか」と。3人とも私より年上なのはわかっていた。
いちばんおしゃべりな御婦人が、「そんなん恥ずかしいてよう言わんわ」と言われた。けれども先生が、「いいじゃないですか、答えてあげてください」と言ってくださった。
おしゃべりな御婦人は隣の御婦人のことを、「この人は60歳から始めて今89歳やね」、続けてご自分のことも「私も60歳から始めて84歳になります」と言われた。もう1人の御婦人は黙っておられた。
しかし、おふたりとも20年以上習っておられるとのこと、いったいどんな演奏をされるのかとてもワクワクした。
が、期待したのも束の間、皆さん初級課程の教本を使っておられ、演奏も初見としか思えないような完成度だった。
先生が「はなまるでーす」と言われたときには「ウソでしょ?」と思ってしまった。
辛口な感想かもしれないけれど、何のために習ってるの?と思ってしまった。
辞めずに継続している、それはそれで立派だとは思う。けれども、私は違うと思った。
アクセサリーのような習い事なら要らない。進歩や成長がなければ意味が無い。それは3歳だろうが60歳だろうが同じではないのかな。
結局新しいことは何も始められないまま、これまで続けてきた水泳などの運動を継続している。
断捨離をもっと進めていこうかな。今はそんなところだ。
新しいことを始めるより、不必要なことをやめる、そのほうが重要な年代かもしれない。
