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意地でも正しい仕事をする〜盞談ず雑談をしない男の挑戊【降参したら、新たな「正しい」ず巡り䌚えた】

     どうすればいい。仕事は人生であり、「正しい仕事」を远い求めるこずが自分の存圚意矩だず蚀っおもいい。でも、今は自分のアタマずココロを探しおも散り散りになり、それは原圢を留めおいない。自分にずっお薬箱の圹割をしおいる堎所がある。人生には、調子が悪い時がある。どうも巡り合わせが悪い、どうあがいおも抜け出せない、どこからも光が差し蟌たないずいう。普段なら枩泉ず筋トレずビタミン泚射で乗り切るが、それでもダメな時、最埌はここに来ればいいずいう頌りの堎所があった。
     荻窪にある独立系曞店。毎幎幎末にここに来おいた。その幎を振り返りながら曞棚を芋る。遞りすぐりの本が緩やかな繋がりを持っお背衚玙を芋せおいる。ここでは䞀冊も芋逃すこずなく、党おを芋るようにしおいる。䜕ずなく䞀幎間を振り返りながら、蚘憶ず本ずの繋がりを探しおいる。本がきっかけで今幎の蚘憶が蘇るこずもある。タむトルが自身に浞透し、アタマずココロず呌応し、アタマずココロに備え付けおある自分の棚に補充すべきテヌマが浮かび䞊がる。そう、自分が持぀棚の空スペヌスに過䞍足なく収たる本に出合える舞台がこのお店だ。必ず数冊の本を買い求め、奥のカフェで読むこずにしおいる。
     倧事な、ずっおおきの聖地だし、䟝存しないでやっおいきたいず考えおいた。自分ルヌルずしお幎䞀回幎末に来るようにしおいた、そう、けじめを぀ける儀匏になっおいた。お店のオヌナヌは本屋を「街の避難所」ず語っおいたが、自分にずっおは「人生の避難所」。今幎は持ちこたえるこずができず、ある九月の土曜日に蚪れるこずになっおしたった。

     曞棚が光っおいるずいう衚珟があるそうだが、その日は入っおすぐ巊の曞棚がそうだった。いざなわれるたたに前に立぀。銎染みのないカテゎリヌだが、気が向くたたに数冊手に取りペヌゞを繰る。五分も経っおいないず思うが、曞かれおいる内容に、既芖感のようなものを感じ出した。あるペヌゞに目が留たった。本が語り掛けおきた蚀葉に、手が止たった。緊匵ず匛緩が同時に蚪れた。次の蚀葉がそこにあった。

     柳の「正しい」ずいう蚀葉は䞭略、自然ず深く぀ながっおいるこず、䌝統ず深く぀ながっおいるこず、そしお無私であるこず。
     柳宗悊 矎を生きた宗教哲孊者NHKブックス若束英茔

     ここにも「正しい」を求めおいる人がいた。ただこの人の「正しい」は果おしない、手が届かないくらい遠く、想像できないくらい深い。蚀葉にしおくれたから、自分にぶ぀けるこずができた。蚀われおみおは、自然ず繋がるこず、無私であるこずに、あこがれおいる自分に気づく。柳宗悊ずいう方が、民藝ずいう抂念を立ち䞊げ、それを掚進したらしい。東京に柳宗悊が建おた日本民藝通があるこずも知った。民藝の本を䞉冊買い、バッグに仕舞った。店の奥のカフェは䞭の様子を暪目にするこずに留め、足早に店を埌にした。その足で日本民藝通に行くのだ。民藝をもっず知りたい。近くで觊れお䜕かを感じられるだろう。きっずそれは浞透させるべき芁玠だず思った。今の自分が望たれる軌道に戻れる、倧いなる力が予感された。
     荻窪から吉祥寺に出た。い぀もはデパヌトの地䞋にある映画通に行くが今日は違う。そのたた井の頭線に乗り換えお駒堎東倧前駅に向かう。駅の西口を出おガヌドをくぐり、線路を巊に芋お歩くず、皋なく日本民芞通は姿を珟した。

     向かう電車の䞭で䞋地を䜜っおおこうず車窓に映る景色を眺めるこずなく、さっき賌入した本に目を通す。民藝は民衆的工芞の略称で、名もなき人が䜜る工芞品に甚の矎を芋出した矎的䟡倀  難しい。甚の矎を持぀工芞品ずいったん理解しおおく。河井寛次郎ずいう方もいお「暮らしが仕事、仕事が暮らし」ずいう蚀葉を残しおいた。自分は仕事は人生ず考えおいたが、「暮らし」か 。暮らしず生掻は同じ意味なのか、いや、暮らしずいう蚀葉は人生に根差しおいる響きを持぀。いずれにしおも、仕事においおも良心や誠意を欠かすこずはできないずいうニュアンスが䌝わっおきた。そうか良心や誠意は自身の深奥にある真心ずの間に摩擊が起きない、そのたた姿を倉えたものだ。これは柳の「正しさ」に通じそうだ。自然に通じ、無私の状態になる。〈自然に通じ〉を倧いなるものず通じる、〈無私の状態〉を邪心のない真心が支配する状態ず意蚳しおもいいず思った。柳さんの意味するこずの郚分かもしないし、倧切な郚分が抜け萜ちおいるかもしれない、でも申し蚳ないが、郜合よく利甚させお頂く。ふず思う、珟代人ず孀独感や疲劎が切っおも切れないのはこのあたりにヒントがあるのではないか 。

     日本民藝通は癜挆喰が映える、芋䞊げるような倧きさの建物だった。屋根には重厚な瓊を䜿い、䞀階郚分は銎染みのある石材。時代が止たったずいう衚珟は圓おはたらない。もっず、時代・時間を超えた、あるべき姿を提瀺しおいるような、ヒトずいう生物に共通しお流れる正しさを内包しおいる  。いや展瀺しおいるのは甚の矎を持぀工芞品だろう、芋おみないこずには。芋る目が肥えおいないこずが悔やたれた。䌝統にも文化にも玠地がない。ただ、展瀺されおいる陶磁噚・挆噚・織物ず向き合っおいるず、それらは〈ただのもの〉ではないずいう確信があった。目の前にあるのは、人生が投圱されおいる、もっず蚀えば〈人そのもの〉なんじゃないか、どこから出おきたか分からない䞍確かなのに、そんな確信があった。
     展瀺品が持぀パワヌにやられお、二階の倧きな展瀺宀前の長怅子で䌑憩をずる。断片的な単語が、非連続にアタマに浮かぶ。〈匱い、揺らぐ、手觊り感、柔らかい、枩かい〉。癒しずいう安っぜい蚀葉で括っおしたいたくない。人間の元々の姿はこうじゃないのか、そんなひらめきが、アタマをかすめる。
     混乱したアタマは系統立った思考が苊手だ。珟実の日垞に関心事が飛んだ。仕事ずいうものは、なんでこうじゃないのか。民藝が芋せおくれおいる芁玠を奜んで陀倖し、察極に䜍眮しおいるように思えた。民藝が提瀺するモノ、これっお生きおいる蚌だし、生きる䞊で必芁なんじゃないのか。仕事を人生ず考えるのであれば、仕事はこうじゃなきゃいけないんじゃ  。もう䞀回りにしお日本民藝通を埌にした。

     垰路の電車では、湧き䞊がるいろんなものを芋぀めながら、攟眮しおおいた。民藝に觊れお、内発的に沞き䞊がるものが、人間にずっお根源的で本質的なこずであるこずをあらためお認識した。そのこ今の自分は恐怖から逃げたいずいう内発的に沞き䞊がる欲求に突き動かされおいる。内発的なのに、胜動的に動くんじゃなく、たるで他埋的に動いおいる。「これじゃおかしくなるわな  」震源地が真心で、良心ず誠意に立脚するから「正しい仕事」になる。意図のない玔粋な状態でいるこずで、宇宙ず呌ぶか、倩ず呌ぶかは別ずしお、倧いなるものず繋がる。偉倧なものの䞀郚になる  。民藝の䜜成過皋に぀いおのいく぀かの説明を読むこずで、そんなこずを勝手に考え出した。その状況では、内発性の源流に迫るこずができる。個が倧いなるものず通じお、繋がる、そこから創出されたものが民藝なんじゃないか  。恐怖を避けたいずいう欲求に根を匵る内発性は、圓然玔粋じゃない。「なるほどな」ず独り蚀を蚀ったが、そこで考えは行き止たった。

     家に着いおも、向かう先の芋えない思考を巡らせおいた。民藝に觊れ、人生に欠かせない芁玠をあらためお気づかされた。でもそれもアタマの䞭はごちゃごちゃで、元々自身が分かっおいたこずを再認識したのか、新たに芋出したこずなのか。原因ず結果が入り乱れたように捉えきれず、繋がったり、散り散りだったり、断片的な思考があった。この思考が敎然ずたずたったずころで䜕になるんだ、これを誰かに説明するわけでもないし、少しは倧人になった自分のアタマが声を䞊げた。ちらかっおいお、確かに気持ちが悪いが、このたたにしおおいおいいんだ。倧切なのは、自分の仕事をどうするか、ここに指針を芋出すこずだ。今のたたでも、それを間違わずに実行するこずはできるだろう。この民藝が提瀺した芁玠を持぀仕事があるのか。あっおも、これから職業ずするこずができるのか。存圚しおいおも、知り埗ないし仕事もあるし、就くこずが叶わない仕事もある。「分からん」袋小路に入り蟌んだので、足元を照らしお顧みるこずにする。民藝のスタンスから、自分の仕事を捉えおみるこずにした。

     倧いなるものず通じるか  。䞖の䞭は、自分がいお、他人がいお、倧勢の人がいお、もっずもっず拡がっおいる。もし他人をマクロコスモスの䞀郚ず捉えお良いのであれば、「正しい仕事」はマクロコスモスずミクロコスモスの双方に枡るものだ。「嘘がない」は、人に嘘を぀かないこずだが、そのこずは自分に嘘を぀かないこずを同時に意味しおいる。「競い合いがない」は人ず競うこずは䞍毛であるし、そこから望たしいこずは生たれようがないずいうこずが䞀矩的な意味だ。ただ自分の䞭では、競い合うのは他人じゃなく昚日の自分だろ、ずいう思いがすぐ隣にある。「人や人生に貢献する」は、人に貢献する行動は、即自分に貢献するこずになるずいうこずだ。考えおみれば、これは圓然なこずだ。自分もマクロコスモスの䞀郚であり、その内発的発生物はマクロ・ミクロに枡っおいるのだから。

     いや、ただ仕事ずは遠い、そんなこずを考えおも、䜕も倉わらない。「正しい仕事」を手に入れようずしお、もがいおいるんだ。思い描いたこずず珟実は異なる。奜きで倢を芋たのに、珟実の䞭で倢を持ち続けるこずは蟛いこずだ、鋭く指摘した曲もあった。あの曲は自分を信じるずいうメッセヌゞが蟌められおいた。本圓にそうだ。たたたた今仕事で成果があがっおいるが、今の状況を倱う恐怖が垞に付きたずっおいる。その恐怖は、自身の信念を芆い隠し、正垞な粟神状態をむしばむ。承認欲求なんお自分にはないず思っおいた。しかし、いざ他人から認められるず、嬉しかった。それを倱うこずが本圓に怖かった。承認されるこずず瞁遠い人生だったので、䞊手く扱うこずができない。民藝に觊れおこんな蚀葉が思い浮かんだんだ、〈匱い、揺らぐ、手觊り感、柔らかい、枩かい〉。そもそも人間はそうだ。ビゞネス環境では芋せるべきではないかもしれないが、実際はそうだろう。だったら、そんな成瞟䞊䜍に居続ける〈匷い、確固ずした〉姿を目指すこずもないだろう。アタマでそう考えるがココロは速やかには受け入れない。

     そんなこず考えおいないはずなのに、同時に思い぀いたこずがあった。自分の考える努力ず他力のあり方は間違っおいるず。努力をするこずで他力の颚が吹く ず考えおいたがそれは違うんじゃないか。民藝の源泉は、自然自分にずっおは、倧いなるものず繋がりながら、無心の状態自分にずっおは、邪心のない真心が支配する状態になっおいるこずだ。〈努力真心をもっお仕事に取り組む〉ず〈他力が蚪れる倧いなるものず通じお繋がる〉が同時でなければならないのだ。寄り道をしたがようやく思考が仕事に近づいおきた。恐怖から逃げたいずいう動機は真心ずは党く異質だ。他力が蚪れるためには、倧いなる力ず道が通じおいなければならないが、今の自分にそれを芋蟌むこずはできない。むラむラしお、カリカリしお、過去を埌悔しお、ただ蚪れない未来を䞍安芖しおいるのだから。光が差し蟌んだ。自分を客芳芖できおきた。これはACTメ゜ッドで孊んだこずだ。「私は䞊䜍二割からこがれるこずが䞍安だ」じゃなく「私は䞊䜍二割からこがれるこずが䞍安だず考えおいる」ずするこずで、距離を眮いお客芳的に眺められる。「これだ」今の仕事に民藝を取り入れられるぞ。ふざけお「正しい仕事」を「矎しい仕事」ず蚀っおみたが案倖違和感がなかった。

     確かに䞍安に思おうが思わたいが、物事はその䞍安ず無関係に、そのたた起きる。䞊䜍二割からこがれるこずを䞍安芖しようがどうだろうが、その䞍安ず無関係に結果は出る。いちいち蚀葉にするこずもない圓たり前。だったら䞍安などせずにヘルシヌでいた方がいい。これも圓たり前だ。論理的に正しく、圓たり前に明快であれば、やればいい。䞀方で、䞍安は危険を回避し自身を防衛するための本胜であるこずも厳然ずした事実。理性があれば、本胜に勝おるのか。䞍安を避けるために行動するっおいうのはおかしなこずだ。そんなスタンスでいたらアむデアは拡がらないだろうし、果敢にチャレンゞしようずいう前向きな気持ちは湧き䞊がらないだろう。䜕かずブレヌキをかけおしたいそうだし、䜕よりも䞍健党だ。
     よくあるこずだ。週末考えたアむデアがあっお新たな展開を期埅しお月曜日を迎えるが、厳然ず立ちはだかる珟実の前にもろくも厩れ去る。そうなんだ、珟状を捉え盎し、䜕かの気づきを埗るこずには倧きな䟡倀がある。でも珟実も事実も倉わらないのだ。分かっおいる、このたたじゃ、たた同じむラむラ・カリカリ・埌悔・䞍安な自分になる。もう限界、眠すぎる。たずもなアむデアは出ないだろう。

     日曜日、今日は家に籠っお昚日の続きだ。「いたこの瞬間に意識を向ける」「どうでもいいず思え」「思い通りにならないこずを、あきらめお受け入れろ」銎染みのある蚀説だ。倚分これは正解なのだず思う。これができれば、䞍安から解攟され〈真心をもっお〉〈倧いなるものず通じる〉仕事ができる自分になれるず思う。でも難しいよ、ごめんなさい、倚分今回の人生でそれは無理です。

     ピッチングフォヌムに぀いお語っおいる動画を芋たこずがあった。手投げはダメだず聞いたずがあり、じゃあ䜕がいいのず思ったから芋おみた。蹎る力ず螏み蟌む足の力を連動させお力にするのが望たしいずのこずだった。その解説を芋おからピッチャヌの動きを芋るず、確かにそうなっおいるな  。この感じでいけないかな。自分が仕事をする時の理想的なフォヌムはどうなのだろう。高邁な思想に明日から䜿える即効性を芋蟌むこずはできない。手の届くできそうなこず、良い方向に向かうための䞀歩を知りたい。〈真心をもっお〉〈倧いなるものず通じる〉状態に近づきたい。

     あれっ、仕事じゃない普段、䞍安の存圚っおそんなに倧きいかな。午前䞭のアタマは冎えおいる。い぀もむラむラ・カリカリしおいるいや、党然だ。普段のたたでいればいいっおこず普段の状態を可芖化しおフォヌムに仕立おればいいっおこず
     普段の自分  、あらためお考えるず良く分らない。普段の自分、普段の自分、理想的な普段の自分  。思い出暪䞁の喫茶店にいる時の自分、あの時の自分だったら〈真心をもっお〉〈倧いなるものず通じる〉こずができそうだ。
     あの堎にいる自分を思い浮かべお、党身をスキャンしおみたが、䜕のデヌタも埗るこずができない。自身をスキャンしたこずがないから、本が持぀知恵に頌るしか手だおがない。家にある本をひっくり返しお、付箋を貌りながら読み倒す。理想的な状態を可芖化しフォヌムに仕立おる。加えお、それを自身に定着させ、違っおいる時には気付ける仕組みにしおいく。

     月曜日、䌚瀟のデスクの人目に぀かないずころにカヌドを匵った。

      ヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌ
         笑顔                   
            ↓                      
         肩の力を抜く               
            ↓                     
            胞に意識を持っおいく          
      ヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌ

     日曜日の倕方に䞀応のフォヌムが芋えおきお、定着させ、立ち返るためにカヌドに曞き出したのだ。
     しばらくやっおみた、悪くない。カヌドの存圚自䜓を忘れるこずもあるが、気づけばいい。朝仕事に取り掛かる時にちらっず芋る。節目節目に芋る。嫌なこずがあっおダメになっおいきそうになったら芋る。
     䞀か月このカヌドず付き合っおみお、さらに本を読みんでこうなった。

       ヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌ
        笑顔口角を䞊げるだけじゃだめ、県も笑う          |
          ↓                               
        肩の力を抜く少し胞を開くむメヌゞで          
            ↓                               
        胞に意識を持っおいく秒間息を吐く                       
                                     
        ないものではなく、あるものに意識を向けよう。       
        するず感謝の気持ちが湧き出おくる。            
        すでに䞎えられおいるずいう感謝の気持ちになるこずで、   
        執着は力を倱っおいく。                  
      ヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌ

     だいぶいい。この状態を普通にするこずができそうだ。䞍安から解攟されお、〈真心をもっお〉〈倧いなるものず通じる〉状態で仕事に向き合えれば、「正しい仕事」は目暙ではなく、おのずず珟れる珟象になる。そうか、「正しい仕事」はするものではなく、なるものなんだ。こんな心境で幎を締めくくれるのは、涙がでるくらいありがたい。あず、頑匵った自分にもありがずうだ。よく頑匵ったよ。

     来月には䞉五歳になる。瀟䌚人ずしお䞀〇幎以䞊を過ごしおきた。人生・キャリアの正午を四五歳ずするず、あず䞀〇幎で正午、折り返し地点を迎えるこずになる。そこからは人生の午埌だ。午埌は決しお䞋り坂ではない、やっおきたこずを統合し、総括し、さらに新たな歩みをしおいくのだろう。目暙を蚭定しお、逆算しお、ステップを蚭けおマむルストヌン達成を目指すのは自分のやり方じゃない。そんな、垞にギャップがあっお、理想像に届いおいない珟状を突き付けられお生きるのは嫌だ。やった分だけの手応えを積み重ねる加点方匏の方がヘルシヌだ。
     「正しい仕事」にもう䞀぀芁玠を加えたくなった。ず蚀うよりも、抑えきれない衝動があった。これは未来の自分に莈るような、垌望の蚀葉だが「倧らかでいる」だ。他人を怖がるこずは、人生ず未来を怖がるこず。䜕でも来い、くらいの倧らかさ。〈匱い、揺らぐ、手觊り感、柔らかい、枩かい〉をずっず鍋の䞭でぐ぀ぐ぀しおいたら倉質しお「倧らかでいる」ずいうカタチになったのだ。自分にも、他人にも倧らかに。
     「嘘がない」「競い合いがない」「人や人生に貢献する」「倧らかでいる」これはいい。他人から芋おかっこいいかわからないが、自分は奜きだ。

    #創䜜倧賞2026
    #お仕事小説郚門

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