<母を見送ったあとで>独りのときの地震は気持ちわるい
さっき、けっこう大きな地震があった。
震源付近では震度5弱。
私の家は震度3だから、そう大した揺れではない。
しかも鉄筋だから、木造の戸建てみたいに家全体がみしみし言うこともない。
でも、誰もいない家で独りのときの地震というのは、
かつて感じたことがない気持ち悪さだ。
気持ち悪いというか、やっぱり不安感が誰かといるときより大きい。
母がいたときには、地震や台風などの災害が本当に心配だった。
いざ避難だなんだと言うときに、車椅子の母を連れてどうするのか。
でも、もうそんな心配もない。自分の身一つ逃がせばなんとかなるだろう。
それでも、やっぱり地震のときは、誰かにいっしょにいてほしい。
不気味な大地の揺れは、つくづく独りということの心細さを教えてくる。
