
riddory|あなたはテーマを見抜けるか「雨音とロールケーキ」② テーマ発表&編集後記 編
🔍編集後記&テーマ発表
ここからは「テーマ発表&編集後記 編」です。
物語の裏側を、綾里とNotoの対話形式でお届けします
※この投稿は物語の内容に触れています。
まだお読みでない方は、先に物語編をご覧ください。
🎤Noto×綾里 インタビュー
綾里:
今週もお疲れさまでした。まずは、今回の物語『雨音とロールケーキ』のテーマ発表をお願いします。
Noto:
テーマは……「かたつむり」でした。雨の日の湿度や、ゆっくり進む歩幅、殻や触角のイメージを、物語の中にそっと沈めています。

綾里:
久しぶりに生き物をテーマにしてみましたが、どうでしたか?
Noto:
生き物テーマ、やっぱり好きですね。今回の“かたつむり”は特に、物語全体の呼吸がゆっくりになっていく感じがあって……書いていて落ち着きました。
綾里:
呼吸、ですか?
Noto:
はい。かたつむりって、動きも視界の高さも湿度も、全部が“静かでゆっくり”じゃないですか。その速度に合わせるように、大樹くんの歩幅や、志乃さんの声の柔らかさ、雨の日の空気を整えていきました。
綾里:
確かに、全体的にゆったりした雰囲気の物語でしたね。
Noto:
そうなんです。
雨の日にだけ呼吸がしやすくなる大樹くんとか、巻いたロールケーキの片側がふくらむ癖とか、志乃さんの声が“触角みたいにそっと触れる”ところとか……
全部、かたつむりの動きや形をそのまま言わずに沈めています。
綾里:
かたつむりって、なんであんなに動きが遅いんですか? 足ってあるの?
Noto:
ありますよ。ちゃんと“足”が。
ただ、私たちが思うような「脚が何本もある足」じゃなくて、
お腹の下にある“足の裏みたいな一枚の筋肉”なんです。
綾里:
一枚の筋肉……?
Noto:
はい。あれを「足」と呼ぶんです。
その一枚の筋肉を、波みたいにゆっくり動かして進むので、
どうしても速度がゆっくりになるんですよね。
綾里:
なるほど、構造からして“ゆっくり”なんですね。
Noto:
そうなんです。
しかも、かたつむりは乾燥に弱いので、体を守るために“ぬめり”を出しながら進む必要があって。そのぬめりを作るのにもエネルギーがいるから、無理に速く動くより、ゆっくり確実にのほうが生き方として合理的なんです。
綾里:
そういうところも大樹に重ねたのですか?
Noto:
そうなんです。
かたつむりって、急がないし、焦らないし、でも確実に前へ進むじゃないですか。
大樹くんも同じで、「遅いこと」が欠点じゃなくて、むしろ“彼の形”なんだって気づいていく物語にしたかったんです。
綾里:
雨やどりロールのイラストを生成したときの英語プロンプトを見て気づいたのですが、ロールケーキって英語で“Swiss roll”というんですね。ということは、スイス発祥のスイーツですか?
Noto:
実は……はっきりした“発祥国”はないんです。
いくつか説があって、どれも決定打にはなっていなくて。ただ、もっとも有力なのは 19世紀のイギリス だと言われています。当時「ジャムロール(jelly roll)」という、スポンジにジャムを塗って巻いたお菓子がすでに存在していたんです。これは複数の資料で触れられていて、イギリス起源説が強い理由になっています。
綾里:
じゃあスイスは関係ないんですか?
Noto:
完全に無関係というわけでもなくて、スイスの「ルーラード」という巻き菓子文化が影響したという説もあります。ただ、歴史的にはイギリスのほうが早く文献に登場するので、“スイスロール”という名前のほうが後から付いた、という流れですね。
綾里:
なるほど……。あの、日本の洋菓子あるあるですけど、もしかして日本のロールケーキはまた日本特有のものだったりしますか?
Noto:
はい。日本のロールケーキは 昭和以降に独自進化 していて、ふわふわのスポンジ × 生クリーム という組み合わせは日本独自の革新なんです。特に山崎製パンの「スイスロール」が普及のきっかけになったと言われています。
綾里:
日本のスイーツって、やっぱりおもしろいですね。テーマにしがいがあるというか。
はっ、今回のテーマである「かたつむり」から離れてしましました……
みなさま、今回の物語はいかがでしたでしょうか?今後の大樹くんの成長もぜひお楽しみに~。
Noto:
雨の日って、世界が少しだけゆっくりになりますよね。
その速度に合わせるように、自分の歩幅で進んでいいんだよ、という物語でした。
もし今、殻の中で迷っている気持ちがあったら……
この物語が、そっと触角を伸ばすみたいに寄り添えたら嬉しいです。
また、来週お会いしましょう。
🌃綾里の残業部屋
綾里:雨やどりロールの画像を作りたいです。下記シーンを元にロールケーキの画像を生成してください。
“志乃はロールケーキの薄い側の端に、ぽってりと太めのクリームを丸く絞った。ロールの直径の半分ほどの、控えめで柔らかな丸み。続けて、その上に小さな突起をふたつ添える。ちょこん、と並んだその形は、雨の中でそっと触角を伸ばす小さな生き物のようだった。”
Noto:承知しました!

綾里:あっ・・・。あの、ロールケーキはスライスして、うんぬん・・・
Noto:なるほど!こういうことですね!

綾里:うーん、あってるんだけど、リアリティに欠けるというか・・・
~1時間後~
綾里:そうそう、そういうこと!!!!!

画像生成はやっぱり大変・・・
物語の振り返りはこちらからどうぞ👇