
AIイケメンロボットと生身の境界線
(小説)特高開発課の禁断ロジック 〜AIロボットと生身の境界線〜
あらすじ
秘密部署「特高開発課」の技術者・漣と舞は、女性向け福祉AIロボット「サトシ」の開発に挑む。舞自らが実験台となり、プレジャーアイテムのミリ単位の肉体制御プロトコルを完成させていく。
同僚OLらの実験を経て、本能をハッキングする神業の快感ロジックが構築され、サトシは実戦配属へ。
ミッションを終えた漣と舞は、機械の快感を超えた生身の温もりを求め合い、互いの肉体という究極の開発へと踏み出していく。
小説本文
第一章:配属、そして疑惑の「面接」
「——以上が、今日から君たちが所属する部署の概要だ。……と言っても、表向きの社内組織図には載っていないんだがね」
大手精密機器メーカー『帝都プレシジョン』の本社地下2階。冷え切ったサーバー室の奥にある、看板のない一室で、その男は鷹揚にソファーに腰掛けていた。
氷室(ひむろ) 達也:42歳。仕立てのいいスーツを着こなしているが、どこか油断ならない鋭さを冷徹な瞳の奥に秘めた男だ。彼こそが、新設されたばかりの『特別高度開発課』——通称「特高開発課」の課長だった。
その前で緊張の面持ちで直立不動しているのは、この春、理系の名門大学院を卒業して入社したばかりの2人の新人である。
城ヶ崎 漣(じょうがさき れん):大学院では自律型AIの行動ロジックを専攻。
一ノ瀬 舞(いちのせ まい):ロボット工学、特に高精度アクチュエータと人工筋肉の制御を専攻。
2人とも、同期の中でもトップクラスの成績で採用された、いわば技術の最高峰だ。
「この特高開発課は、私が経営陣に直接プレゼンして立ち上げた新規提案部署だ」
氷室は手元の液晶端末に視線を落としたまま、静かな声で告げる。
「ここで開発するものはすべて最高機密、極秘扱いとなる。他部署の人間はもちろん、家族にも内容は一切口外してはならない。いいな?」