
勘当ガイドブック
「魔が差したのか?そうか、それで許すって訳にはいかないが、どうだ。あ?覚悟は。なら、ほい、相棒を準備しとけ、ちょっと待ってろ。待っとけよ!」
ゴンドラの下にあるプロペラが作動し、売店のオーナーは犯人と背を向けて下っていった。
気球の中でパイプ椅子に座る少年はうなだれて、床に置いていたリュックサックをゆっくり肩にかけた。
しょぼくれた顔を見下ろす炎は「プククっ」と嗤い、気球がフワッと一瞬、上昇した。
「え?」
「俺のことは良いボォ。下向いとけ馬鹿。プククっ」
右眉をかきむしって帰ってきたオーナーは勘当ガイドブックを突き渡して読ませた。少年の読むスピードを待たないオーナーは早急に勘当は終えて、話し始める。少年は慌てて本を閉じた。
「そいで、ウチで没収してくからね、コイツは。はい、完全ランダムで選ばせて貰いましたぁ。御三家だったかな、それをずっと使ってたみたいで、うん。コイツはコイツで良いわ。というかコイツの方が偉いんじゃない?」
そう言い、大きくて円いステージに少年を落とした。気球からオーナーは「すごいキズくすり半額!!」のフラッグをバサバサと仰ぐ。
「これが勘当マジック!ようこそバトル山へ!!」と少年を指さした。
その後直ぐに、入場口から勘当されたさっきまでの相棒と誰かが喧嘩する声が聞こえる。「何すんだテメェ!今日から初戦だってのに何だよ!共闘しないと勝てないだろ。本番になったらさ、俺の言うことは聞けよな!」
少年は、自分の後ろにあるハシゴを感じて、私が100連戦の1戦目担当なのかと考えていた。
少年は呟く。「俺を倒すのは良いが、お前の心は痛まないのか相棒。勘当されたんだぞ。」
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