忘却日記5/13
いつも変らない中だ。職場と自宅の往復。そんな生活の中で帰りの電車というのは、不思議な空間に思う。お風呂上がりで身体を冷ましている時間よりも眠い。それまでに仕事で気を張っていたということだろうか。身体が言うことを聞いてくれない。電車の端の席、アクリル板にもたれる。しかし、頭は元気だ。フル稼働で年中無休、縦横無尽に駆ける夢の中で、何かを追っていた。
何かだと思う。建物を追っていたと思う。見えなくなって忘れた。そして、耳鳴りのような音が近づいてきたと思う。もうここまで進んできて何かにさえも追いつかないならいいやと脱力し、身体が水蒸気が鼻から噴射して顔をプシューと覆った。水蒸気が黒く濁って頬に冷たい感覚が付いた。目を開いて次に見えたのが降車駅だった。
今日一日で一番晴れていた。交差点向かいのガストを尻目にマスクを外す。
明日明後日の休みで図書館で借りた本を3冊全て読み終える。それが今からのミッションだ。よし、読もう。