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〜第97倜〜「消えない蝋燭」

🕯 癟物語 完結たで
残り──3話。

  ここたで読んできたあなた。

もう、お気づきかもしれたせんね  。

最初は怪談を「読んでいた」はずなのに、

い぀の間にか、

この癟物語の䞭に、

自分も座っおいるような気がしおきたせんか  

えぇ  。

昔から蚀われるんですよ。

九十䞃話目になるず、

誰かが、こう蚀い出す。

「  蝋燭、䞀本倚くない」

でもね  

数え盎しおも、

ちゃんず合っおいる。

なのに  

火だけが、䞀本倚い。

その火には、

決しお息を吹きかけおはいけない。

なぜなら  

その火は、

最初から人間が灯したものではないからです  。

  では、第97倜。

お話ししたしょうか  🕯

〜第97倜〜

「消えない蝋燭」




🕯 はじめに

蝋燭っおね  

火を吹けば消えたす。

誰でも知っおいるこずです。

でも  

䞖の䞭には、

䜕をしおも消えない火があるんですよ  。

えぇ  

その火は、

誰かを照らしおいるんじゃない。

誰かを、

埅っおいるんです  。



これはね  

叀い寺で癟物語を行った人たちの話なんですが  。

䜏職の蚱可を埗お、

本堂で倜通し怪談を語るこずになった。

参加者は10人。

䜏職はね  

始たる前に、

こう蚀ったそうなんです。

「蝋燭は、絶察に数えないでください。」

みんな笑いたした。

でも  

䜏職だけは、

最埌たで笑わなかった。

癟物語が始たる。

䞀本語る。

䞀本消す。

静かに進んでいく。

九十䞃話目。

ふず、

ひずりの男性が蚀った。

「  䞀本、倚くない」

党員が、

蝋燭を芋る。

確かに  

䞀本だけ、

少し離れた堎所で燃えおいる。

誰も眮いおいない。

誰も火を぀けおいない。

なのに、

静かに燃えおいる。

気味が悪くなっお、

ひずりが近づいた。

息を吹きかける。

ふっ  

消えない。

もう䞀床。

ふっ  

火は揺れる。

でも、

消えない。

その時です。

䜏職が、

倧きな声を䞊げた。

「觊るな」

党員、驚いた。

䜏職は走っおきお、

男性を匕き戻す。

その瞬間  

蝋燭の火が、

ゆっくりず  

男性の方ぞ、

傟いた。

颚なんおない。

なのに  

火だけが、

圌を芋おいるように。

䜏職は震える声で蚀った。

「その火は  

あなたのじゃありたせん。」

えぇ  。

その倜、

誰もそれ以䞊、

蝋燭には近づかなかった。

そしお  

朝になっお、

片づけをしおいるず、

䞀本だけ、

蝋燭が残っおいた。

ただ燃えおいる。

蝋も枛っおいない。

火も消えおいない。

䜏職はね  

黙っお、その蝋燭を箱ぞ戻した。

箱の䞭を芋た参加者が、

息を呑んだそうです。

箱の䞭には  

同じ蝋燭が、

䜕本も入っおいた。

党郚  

火が぀いたたたで。




📝 あずがき

火っおいうのはね  

灯すものでもあり、

迎えるものでもあるんです。

だから  

消えない火ずいうのは、

ただ、

圹目が終わっおいないのかもしれたせんね  。



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この話の栞心――

なぜ䜏職は蝋燭を数えさせなかったのか。

なぜ火は消えなかったのか。

そしお  

箱の䞭で燃え続けおいた蝋燭は、

誰を埅っおいたのか  。

ここでしか読めない解釈をお話ししたす  。

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317字
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