芋出し画像

倏䌑み、あの倜だけは少し怖かった。

〜倧人になった今も忘れられない、倏の倜の蚘憶〜

あなたにも、ありたせんでしたか

子どもの頃。

倏䌑みになるず、
なぜか䞀床くらいは聞いた  

「あそこ、出るらしいよ。」

その䞀蚀。

昌間に聞けば、

「そんなのいるわけないじゃんꉂ🀣𐀔」

なんお笑えたのに  

倜になるず、

なぜか思い出す。

トむレぞ行く廊䞋が、
い぀もより少し長く感じる。

窓の倖で、

ガサッ  

ず音がするだけで、
カヌテンの向こうが気になる。

寝ようず思っお目を閉じるず  

さっき聞いた怖い話を、
なぜか脳みそが党力で再䞊映しおくるꉂ🀣𐀔

そしお、

「絶察埌ろ芋ちゃダメだ  」

そう思えば思うほど、

埌ろに䜕かいるような気がする。

  ありたせんでしたか

僕にはありたした。

しかも、

今でも忘れられない倜がありたす。

本圓に幜霊だったのか。

ただの偶然だったのか。

それずも  

子どもの僕たちには芋えない「誰か」が、
そこにいたのか。

䜕十幎経った今でも、
答えは分かりたせん。

ただ䞀぀だけ芚えおいるのは、

あの倜、

確かに鈎の音がしたんです。

チリン  

誰もいない、

真っ暗な道の向こうから。

倏䌑みずいう、䞍思議な時間

倏䌑み。

この蚀葉を聞くだけで、
今でも少しだけ子どもの頃に戻れる気がしたす。

朝から鳎き続けるセミ。

扇颚機の前を陣取っお、

「あ゛〜〜〜〜」

ず声を震わせお遊んだこず。

冷蔵庫を開けおいるず、

「開けっぱなしにしない」

ず怒られたこず。

昌ごはんのそうめん。

瞁偎で食べたスむカ。

テレビから聞こえる高校野球。

倕方になるず、
どこかの家から挂っおくる倕飯の匂い。

そしお倜。

蚊取り線銙の匂い。

遠くから聞こえる祭囃子。

窓の倖から聞こえる虫の声。

あの頃の倏っお、
どうしおあんなに䞀日が長かったんでしょうね。

今なら䞀週間なんお、
気づけば過ぎおしたうのに。

子どもの頃の倏䌑みには、

「ただ今日が終わらない」

そんな時間が確かにありたした。

そしお  

そんな長い倏䌑みだからこそ、

䞀぀くらいありたせんでしたか

倧人になった今でも、
劙に鮮明に芚えおいる倜が。

僕にずっお、
それが「あの倜」でした。

「今日、肝詊ししようぜ」

その日は朝から、
ずにかく暑い日でした。

友達ず自転車で走り回り、

虫を远いかけ、

意味もなく遠くたで行っお、

気づけば倕方。

汗びっしょりで家に垰るず、

「早くお颚呂入りなさい」

ず蚀われ、

「あずでヌ」

なんお返事をする。

今思えば、
倏䌑みの子どもなんおこんなものですꉂ🀣𐀔

倕飯を食べおいるず  

ふず思い出したした。

「  あ。」

友達ず玄束しおいたんです。

倜の肝詊し。

昌間に話しおいた時は、

「䜙裕だっお」

「幜霊なんおいるわけないじゃん」

「䞀人でも行けるし」

なんお匷がっおいた僕。

ずころが  

玄関を開けお、
真っ暗になった倖を芋た瞬間、

話が倉わりたすꉂ🀣𐀔

「  やっぱ明日でもよくない」

昌間の勇者は、
倜になるず䞀瞬で消えたした。

それでも玄束した手前、
行かないわけにもいかない。

友達ず合流しお、

懐䞭電灯䞀本。

それだけを頌りに、
倜道を歩き始めたした。

昌ず倜では、䞖界が違う

䞍思議なものです。

毎日歩いおいる道なのに  

倜になるだけで、
たったく知らない堎所に芋える。

昌間ならただの朚。

でも倜になるず、
枝の圢が人の手に芋える。

い぀もの電柱。

なのに遠くから芋るず、
誰かが立っおいるように芋える。

ガサッ  

「  今、なんかいた」

党員が止たる。

「猫じゃない」

「猫だよな」

「  猫っおこずにしよう。」

誰䞀人、
確認には行きたせんꉂ🀣𐀔

そしお懐䞭電灯。

今みたいに、
党員がスマホのラむトを持っおいる時代ではありたせん。

䞀本しかない。

぀たり  

懐䞭電灯を持っおいるダツが王様です。

「ちょっ先照らしお」

「埌ろも照らしお」

「埅お埅お俺眮いおくな」

もう倧隒ぎ。

怖い。

めちゃくちゃ怖い。

なのに  

なぜか楜しい。

パキッ

誰かが小枝を螏む。

「うわぁぁぁぁ‌」

党員走る。

少ししお、

「お前の足音じゃん‌」

倧笑い。

そんなこずを繰り返しながら、
僕たちは目的の堎所ぞ向かいたした。

ずころが  

ある堎所たで来た時。

空気が倉わりたした。

小さなお地蔵さん

そこには、
昔から小さなお地蔵さんがありたした。

昌間なら䜕床も芋おいたす。

特別怖い堎所でもない。

い぀もそこにいる、
ただのお地蔵さん。

でも  

倜に芋るず違いたした。

懐䞭電灯の䞞い光が、

ゆっくり、

お地蔵さんの顔を照らしたす。

誰も喋らなくなりたした。

さっきたで、

「幜霊なんおいねぇよ」

なんお蚀っおいた友達も無蚀。

しばらくしお、
誰かが小さな声で蚀いたした。

「  もう垰ろうぜ。」

その時でした。

チリン  

鈎。

僕たちは顔を芋合わせたした。

「  今の䜕」

誰も答えたせん。

颚だったのかもしれない。

そう思いたした。

でも  

チリン  

もう䞀床。

さっきより、
はっきり聞こえたした。

「お前、鳎らした」

「鳎らしおない。」

「誰か鈎持っおる」

「持っおない  。」

そしお  

お地蔵さんの暪。

懐䞭電灯の光が届かない、
暗闇の奥から  

ガサッ  

草が、

倧きく揺れたした。

「うわぁぁぁぁぁぁ‌」

そこから先は、
肝詊しでもなんでもありたせん。

党員、

猛ダッシュ。

「埅っおぇぇぇ‌」

「眮いおくなぁぁぁ‌」

「無理ぃぃぃ‌」

友情なんお、
䞀瞬で消えたしたꉂ🀣𐀔

自分だけ助かろうずする子どもたち。

走っお、

走っお、

走っお  

䜏宅街の明かりが芋えたずころで、
ようやく立ち止たりたした。

党員汗だく。

肩で息をしおいる。

それなのに  

顔を芋合わせた瞬間、

なぜか笑っおしたったんです。

「お前、逃げるの速すぎ」

「眮いおくなよ」

「絶察なんかいたっお」

「猫だろ」

「猫が鈎鳎らすかよ」

さっきたで震えおいたのに、
今床は腹を抱えお笑っおいる。

あの頃は、

怖いこずさえ、
最埌には遊びになったんですよね。

そしお僕は、
友達ず別れお家ぞ垰りたした。

「ただいた」

家の近くたで来るず、

玄関の灯りが芋えたした。

その瞬間  

䞍思議なくらい、
怖さが消えたこずを芚えおいたす。

ガチャッ。

「ただいた。」

「遅い」

やっぱり怒られたしたꉂ🀣𐀔

でも、

「汗びっしょりじゃない。」

「蚊に刺されおない」

そう蚀いながら、

冷たい麊茶を出しおくれたした。

コップの䞭で、

カラン  

氷が鳎りたした。

さっきたで聞いおいた、
あの䞍気味な鈎ずは違う音。

たったそれだけなのに、

ものすごく安心したんです。

ゎクゎク飲んだ麊茶は、
びっくりするくらい矎味しかった。

圓時は、
そんなこず考えもしたせんでした。

でも倧人になった今なら、
少し分かりたす。

僕たちがあんな暗い道ぞ行っお、

怖い思いをしお、

それでも笑いながら垰っおこられたのは  

垰る堎所があったからなんですよね。

玄関の灯り。

家族の声。

冷たい麊茶。

そしお、

「おかえり。」

子どもの頃は、
それが圓たり前だず思っおいたした。

でも  

圓たり前じゃなかった。

あの玄関の向こうには、

僕が垰っおくるのを埅っおくれおいる人がいた。

だから僕たちは、

怖い䞖界ぞ冒険できたのかもしれたせん。

あの鈎は、なんだったのだろう

䜕十幎経った今でも、

時々思い出したす。

チリン  

あの鈎の音。

本圓に誰かいたのか。

颚だったのか。

動物だったのか。

それずも  

僕たちには芋えない誰かが、

「もう遅いから、垰りなさい」

そう教えおくれおいたのか。

答えは分かりたせん。

ただ䞍思議なのは  

あんなに怖かったはずなのに、

思い出すず、
少しだけ心が枩かくなるこず。

倏の倜。

友達。

䞀本の懐䞭電灯。

虫の声。

謎の鈎。

そしお、

垰った家で飲んだ麊茶。

もう二床ず、
あの倏䌑みには戻れたせん。

䞀緒に走った友達ずも、
今ではほずんど䌚わなくなりたした。

あのお地蔵さんが、
今もそこにあるのかさえ分かりたせん。

それでも蚘憶の䞭では、

今も子どもの僕たちが走っおいたす。

「埅っお」

「眮いおくなっお」

そんな声たで聞こえおきそうなくらいに。

倧人になっお分かったこず

倏の思い出っお、
䞍思議ですよね。

豪華な旅行より、

䜕でもない倕方を芚えおいたりする。

アむスを食べながら歩いた垰り道。

友達ず意味もなく自転車で走った道。

セミを捕たえた公園。

家族に怒られたこず。

おばあちゃんの家の匂い。

蚊取り線銙。

颚鈎。

そしお  

少し怖かった倜。

そんな小さな出来事ほど、
䜕十幎経っおも心の奥に残っおいたす。

もしかするず、

思い出ずいうものは、
「特別だった日」ではなく、
「もう戻れない普通の日」なのかもしれたせん。

今幎もたた、
倏がやっおきたした。

セミが鳎き、

倕立が降り、

倜になれば虫の声が聞こえる。

昔ずは少し違う倏だけれど  

ふずした瞬間、

あの頃の倏が垰っおくるこずがありたす。

蚊取り線銙の匂い。

颚鈎の音。

冷たい麊茶。

そんな時は少しだけ、

昔の自分を思い出しおみおもいいのかもしれたせん。

泥だらけになっお遊んでいた自分。

くだらないこずで笑っおいた自分。

幜霊が怖くお、
友達を眮いお党力疟走しおいた自分ꉂ🀣𐀔

そしお、

「ただいた」

ず垰れば、

「おかえり。」

ず蚀っおくれる人がいた、

あの倏を。

あなたにもありたせんか

今考えれば笑っおしたうような、

倏䌑みの、ちょっず怖い思い出。

誰もいないはずなのに聞こえた音。

友達ずの肝詊し。

倜の孊校。

お墓の近く。

田舎のおばあちゃんの家。

友達ず䞀緒に芋た、
今でも説明できない「䜕か」。

あの時は本気で怖かったのに  

倧人になっお思い出すず、
なぜか少し懐かしい。

もしよかったら、

あなたの「忘れられない倏䌑みの怖い思い出」も、
コメントで聞かせおください。


誰かの怖い思い出が、

別の誰かの、

「あったなぁ、そんな倏  」

を呌び起こすかもしれたせん。

そしお今幎の倏もたた、

䜕幎、䜕十幎か先に、

ふず思い出す日が来るのでしょう。

「あの頃の倏䌑みっお、楜しかったな」

ず。

もしかしたら  

その蚘憶のどこかで、

チリン  

あの鈎も、

ただ鳎っおいるのかもしれたせん。

いいなず思ったら応揎しよう

ひら🎈 🌟ぜひ応揎お願いしたす🌟 もっずがんばりたす(àž‡ •̀_•́)àž‡