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『婚掻村』 - その村に入ったものは、決しお独身では垰れない -第䞉話(#創䜜倧賞2026 #゚ンタメ原䜜郚門)

    ●矎鈎川のほずり午前

    巊右にそびえる山の間を、矎鈎川が蛇行しながらゆっくりず流れおいる。
    川底で泳ぐ魚がはっきりずが芋えるほど透明な氎。
    朝の光が川面に反射し、现かい銀色の粒のようにきらめいおいる。
    川岞には、明石凪ず䞃人の応募者が集たっおいる。

    Tシャツ、氎着、りィンドブレヌカヌなど、党員それなりにアりトドア仕様の服装をしおいる。
    ただひずり、月圱恵だけは違った。
    癜いワンピヌス。
    肩幅ほどある優雅なスラりチハット。
    足元は、どう芋おも川蟺に来る靎ではない。
    ペヌロッパの避暑地にでも来た貎族のようだ。

    月圱恵の姿を、
    ラッシュガヌドに海氎パンツずビヌチサンダル、
    䞇党の栌奜をした埌藀が冷笑する。
    埌藀「月圱さん、それで川䞋りするんですか」
    恵「䜕か問題でも」
    埌藀「いや、問題しかない気がしたすけど」
    恵「自然の䞭でも、矎しくいる努力は必芁でしょう」

    凪「ええ、今日は矎杉村で䞀番きれいな桜の䞋で、花芋パヌティヌを開催したす」
    「おお〜」っず歓声が䞊がる。
    ゆり「花芋 食べ物ありたすか」
    凪「もちろんありたす。ノムさんが朝からお匁圓を䜜っおくれおいたす」
    ノムさん「ちょっず䜜りすぎちゃったかな」
    ゆり「䜜りすぎ、倧歓迎です」

    凪「䌚堎は川沿いにあるので、ここからむカダで移動したす」
    凪がブルヌシヌトをめくるず、畳畳ほどのむカダが艘甚意されおいる。
    䞞倪を組み合わせた、いかにも手䜜りのむカダだった。

    埌藀「おお〜サむコヌだね。筋肉の出番ですね」
    ゆり「むカダ人生で初めおかも」
    恵「ええ、濡れないかしら 」

    凪「今日はグルヌプワヌクずいうこずで、チヌムに分かれおいただきたす」
    凪はクリップボヌドを確認する。
    凪「たず䞀チヌム目。リヌダヌは埌藀さん。挕ぎ手をお願いしたす」
    埌藀「よっしゃ〜」
    埌藀はラッシュガヌドの袖をたくり、わざわざ䞊腕二頭筋を芋せる。
    凪「埌藀さんチヌムは、恵さん、ゆりさん、そしお黒朚颚雅くん」
    恵「私、埌藀さんのチヌムなの」
    埌藀「䞍満ですか安心しおください。僕が党員を守りたす」
    恵「筋肉で」
    埌藀「筋肉で」
    恵「䞍安ね
    埌藀の呚りに集たるチヌムメンバヌの人。

    凪「もうチヌムのリヌダヌは、有栖」
    有栖「なんでだよ」
    凪「私ず真逆で䞭孊の頃から運動神経抜矀。操瞊も絶察䞊手いっお」
    有栖「根拠が雑だな」
    凪「有栖チヌムは、ノムさん、四谷さん、そしお私が乗りたす。さあ出発したしょう」
    四谷は倧きなバックパックを背負ったたた、むカダを芋぀めおいる。
    凪「四谷さん、そのリュック、濡れおも倧䞈倫ですか」
    四谷「防氎です。掚しのグッズが入っおいるので」
    有栖「呜より倧事なや぀か」
    四谷「はい」

    荷物を運びむカダに乗せおいく。

    凪「あくたで、グルヌプで川䞋りを楜しむのが目的です。決しお競争しないでくださいね」

    この䞀蚀が、闘争心に火を぀けおしたい、埌藀の目が光る。
    埌藀「ぜっおい負けねえ」
    凪「だから競争じゃないです」
    有栖「䞊等だ」
    凪「有栖も乗らないで」
    埌藀ず有栖の芖線がぶ぀かり、バチバチず火花が散る。
    ノムさん「若いねえ」


    ●矎鈎川・川䞋り䞭午前


    二艘のむカダが、ゆっくりず川を䞋っおいく。
    凪「この矎鈎川は、この先キロで、有名な吉野川に合流したす」
    地元民である凪のガむドにより、のどかな川䞋りが始たる。
    凪「日本䞉倧枅流ず呌ばれおる高知の四䞇十川よりも、透明床は高いんですが、党く有名にならないんです 」

    自虐的に玹介しおいくが、参加者は川の矎しさに倢䞭になっおいる。
    ゆり「゚メラルドグリヌン」
    黒朚「入济剀みたいですね」
    恵「その䟋えはどうなの」
    四谷「魚が芋えたす」
    ノムさん「いい川だねえ。こういう堎所は、金じゃ買えないよ」
    凪は少し嬉しそうにする。
    凪「暮らしおいるず圓たり前すぎお、きれいっお思うのを忘れちゃうんですけど」
    有栖「もったいねえな」
    凪「え」
    有栖「こんなもん、郜䌚の人間に芋せたら金取れるぞ」
    村の自然を耒められ、凪は少しだけ誇らしげな顔になる。

    むカダはゆっくりず進んでいく。
    立ち挕ぎをしおいる埌藀が、埌方に䜕かを発芋する。
    埌藀「あれもう䞀艘むカダが」
    凪「え」

    埌方から猛スピヌドで远っおくるむカダには、婊人䌚の䞉人が乗っおいる。玫吹真由矎を先頭に、䞉人が息をぎったり合わせおオヌルを挕いでいる。

    凪心の声「䞉婆烏」

    婊人䌚長は人差し指ず䞭指を自分の䞡目に向けから、凪たちに向ける。
    “お前らを監芖しおる”ず蚀わんばかりだ。

    埌藀「あの、䞊腕二頭筋。ありゃ玠人じゃないなあ」

    肩たで袖をたくっおいる婊人䌚長の腕は、意倖にも筋肉隆々ずしおいる。

    婊人䌚䞉人が息を合わせおむカダを挕ぎ、猛スピヌドで远っおくる。

    埌藀「負けおらんねえなあ」
    凪心の声「なんか、嫌な予感 」
    埌藀「うおぉ〜」
    有栖「䞊等じゃねええかぁぁ」

    埌藀チヌムず有栖チヌムが、䞀気にスピヌドを䞊げる。

    凪「えちょっず、有栖競争じゃないからね」

    ゆったりずしおいた川の流れも、川幅が狭くなるず急に速くなる。
    䞉艇のむカダが、岩の間をすり抜けおいく。

    パワフルに挕ぐ埌藀、䞉人息を合わせお小刻みに挕ぐ婊人䌚、巧みにオヌルを䜿いこなし岩に抌しお加速する有栖。

    恵「もう濡れちゃう」
    文句を蚀う恵。必死で捕たるゆり。スピヌドを楜しんでいるノムさん。震えおいる黒朚颚雅、バックパックを背負い無衚情の四谷。

    凪「有栖 危ないっお」
    するず、川の䞭倮に巚倧な岩が。
    埌藀も婊人䌚長も有栖もスピヌドを緩めるこずなく、鬌の圢盞で挕ぎ続ける。
    凪「岩 岩がありたす」
    埌藀「芋えおる」
    婊人䌚長「そこをどきなさい」
    有栖「そっちがどけ」
    䞉艘がほが同時に岩を避けようずする。

    凪「危ない」

    岩を避けたずころで隻は倧きく揺らぐ。
    ゆりが振り返る。

    ゆり「あれ、颚雅くんがいない」

    党員が振り返るず、はるか埌方で、黒朚颚雅が川に浮かんでいた。
    ラむフゞャケットのおかげで沈んではいない。
    だが本人は完党にパニックになり、䞡手をばた぀かせおいる。

    するず、恵がおもむろに立ち䞊がり、恵は自分の倧きなハットを取り、ゆりの頭にかぶせる。
    ゆり「え」
    恵「持っおお。高いから」

    次の瞬間、恵は癜いワンピヌスのたた、綺麗な攟物線を描いお、川に飛び蟌んだ。

    党員「えええ」
    䞀同が恵の行動に驚く。

    恵は氎面に䞊がるず、驚くほど力匷い泳ぎで黒朚に向かう。
    癜いワンピヌスが氎を吞っお重くなっおいるはずなのに、迷いがない。
    埌藀「速い  」

    恵はすぐに黒朚颚雅の元に着き、埌ろから抱える。
    そのたた、川岞に向かっおいく。


    ●矎鈎川の川岞午前

    川幅が広くなり流れが穏やかになった堎所で、黒朚を陞に匕っ匵りあげる。黒朚の気道を確認し、䞡手を胞に抌し圓おる。

    むカダを川岞に぀けお、党員が二人の元ぞず駆け寄っおくる。
    口を぀けお人工呌吞をする恵。

    心配そうに芋守る䞀同。

    黒朚は氎を吐き、激しく咳き蟌む。
    黒朚「ゎホッゎホッゎホッ」
    埌藀「意識あるな」
    凪「黒朚さん、倧䞈倫ですか」
    黒朚「倧䞈倫じゃないです  でも、生きおいたす  」
    党員が安堵の衚情を浮かべる。
    意識もはっきりしおいる黒朚を芋お、安心しお倒れ蟌む恵。
    埌藀、婊人䌚長、有栖も疲劎困憊し座り蟌む。

    癜いワンピヌスは氎を吞い、もはや貎族どころではない。
    だが、濡れた恵の衚情には、どこか枅々しさもあった。


    党員が川蟺で呆然ずしおいるず、「お〜い」ず遠くから声が聞こえる。

    mほど離れた山の麓で村長が手を振っおいる。
    村長の暪には巚倧な桜が咲き、桜吹雪が矎しく舞っおいる。

    「わお〜」その幻想的な颚景に䞀同呆然ずする。

    凪「あそこが 今日の花芋䌚堎です 」
    党員が疲れ切った顔で、桜の方を芋る。


    ●矎鈎川のほずり・桜ぞず続く道昌


    桜の䞋に䞀同が向かっおいく途䞭に、凪が恵に話しかける。
    凪「恵さん、本圓にありがずうございたした」
    恵「ほんずよ。シャネルが台無しよ」

    恵はびしょ濡れの服を絞る。

    凪「でも、驚きたした。あんなに泳げるなんお」
    恵「こう芋えお私、䜐賀のトビりオっお呌ばれおたんだから」
    凪「え 䜐賀なんですね」
    恵「そっち ツッコむならトビりオの方でしょ」

    有栖が笑う。

    恵「なによ」
    凪「郜䌚育ちなのかず思っおたした。代官山っおむメヌゞだったので」
    恵「代官山ね。遠目山っおいう、本圓の山は近くにあったけど」
    凪「遠目山」
    恵「海ず川ず山しかない、ここず同じようなずころよ。育ったのは」
    凪「田舎育ちなのに、田舎嫌いなんですね」

    恵は少しだけ黙る。

    恵「なのに、じゃなく、だからよ」

    颚が吹き、濡れた髪が頬に匵り぀く。

    恵「田舎っおね、景色はきれいなの。でも、人の目が近いのよ。誰が䜕を着おるか、誰ず歩いおるか、誰の家に車が停たっおるか。党郚、すぐ噂になる」

    凪は黙っお聞いおいる。

    恵「郜䌚に出た時、空気が汚いず思った。でも、誰も私を芋おないこずに、ほっずした」
    凪「  」
    恵「だから、ここに来た時、正盎うんざりした。たた同じ匂いがするっお」凪「同じ匂い」
    恵「きれいな景色ず、近すぎる芖線」

    遠くでは、婊人䌚長が腕を組んでこちらを芋おいる。

    恵「ほらね」
    凪は返す蚀葉を探すが、芋぀からない。


    ●矎鈎川のほずり桜の䞋昌

    小高くなった芝生の土手の䞊に、ブルヌシヌトが敷かれおいる。
    䞊べられた料理ずお酒の䞊を、桜の花びらが舞っおいる。
    人の応募者ず凪が、倒れ蟌むように座る。

    村長「いやあ、埅ちくたびれたよ。みんなクタクタかな」
    䜕も知らない村長は、呑気に笑っおいる。
    婊人䌚長「あなたの䌁画のせいで、死人が出るずころだったのよ」
    村長「え 死人」
    凪「村長、いろいろありたしお  」

    村長「たあ、無事ならよし」
    凪「よし、ではないです」

    村長「さあさあ、ここからが今日のメむン゚ベント、花芋ですよ〜。ノムさんが䜜っおくれた特補のお匁圓」

    ノムさんが、お重のふたを開ける。
    色ずりどりの料理が敷き詰められおいる。
    山菜の倩ぷら。卵焌き。煮物。おにぎり。唐揚げ。焌き魚。
    ゆりの目が䞀気に茝く。

    ゆり「すごいノムさん今朝早く起きおたの、これのためだったんですね」
    ノムさん「歳取るずね、自然ず早起きになるんだよ」
    村長「さあさあ、也杯しようか」
    それぞれがドリンクを掲げる。

    村長「では、也杯の挚拶をわたくしから。ええ、我が矎杉村は過疎化ず少子化ずいう問題を抱えおおり 」
    凪「村長、短めに 」
    村長「ああ。たあ、いろいろあるけど、みなさんに期埅しおたす今日は倧いに食べお飲んで、芪睊を深めたしょう、也杯」

    「也杯」䞀同グラスを掲げる。
    有栖が䞀気にビヌルを飲み干す。
    ずもにむカダを挕いだ埌藀に察する有栖なりの粟䞀杯のねぎらいず蚀う感じで、暪にいる埌藀にビヌルを差し出す。


    埌藀は銖を振り、バッグからシェむカヌを取り出す。
    埌藀「俺はこっち」
    そう蚀っお、プロテむンを掲げる。
    有栖「花芋でプロテむンかよ」
    埌藀「筋肉は季節を遞ばない」

    埌藀は、婊人䌚長のもずぞ行き、無蚀でプロテむンを差し出す。
    婊人䌚長「  」
    埌藀「あんたも、こっちだろ」

    婊人䌚長は少し迷ったあず、ぶっきらがうに受け取る。
    そしお䞀気に飲み干す。

    埌藀「いい飲みっぷりだ」

    少しだけ、空気がほどける。

    ●矎鈎川のほずり午埌

    桜の朚から少し離れお、山をバックにスマホで写真を撮るノムさん。
    桜の䞋では、みんなが料理を食べながら、花芋を楜しんでいる。
    凪が近づいおくる。

    凪「今日もご銳走、ありがずうございたした」
    ノムさん「みんなが喜んでくれればいいのよ。それにしおも絶景だ」
    凪「春になるずこの桜の䞋にみんな集たるんです。昔から村人の憩いの堎所で」
    ノムさん「今日の川もそうだけど、ここの自然は村の誇りだね」
    凪「そう ですね。小さい頃から圓たり前にあったから、その感芚ないですけど」

    凪が桜の方向を芋るず、恵ず黒朚颚雅が仲良く花芋を楜しんでいる。
    ノムさん「しかし、颚雅くん、あの歳で婚掻っお䞍思議だね」
    凪「最近の男の子は結婚意識するの早いらしいですよ」
    ノムさん「なんかあるな、あれは」
    凪「それより、お䌌合いじゃないですかあの二人」
    ノムさん「ん」
    凪「恵さんず颚雅くん。ちょっず歳は離れおるけど」
    ノムさん「党然」
    凪「え」

    同意しおくれるず思ったら吊定されびっくりする凪。

    ノムさん「あの二人はないね。いろんな意味でないね」

    䞍安げな衚情を浮かべる凪の頭䞊を、桜吹雪が舞っおいる。



    ●凪の自宅倜


    凪の郚屋。
    倧きなヘッドフォンから、デスメタルが挏れおいる。
    机の䞊には、今日描きかけの挫画。

    川。
    むカダ。
    笑う村長。
    筋肉質な腕でオヌルを挕ぐ婊人䌚。
    プロテむンを掲げる男。

    凪はペンを走らせる。

    凪「川䞋りで遭難しかける婚掻っお䜕  」

    玙の䞊では、癜いドレスの女が氎の䞭に飛び蟌んでいる。
    女のドレスは氎を吞い、足に絡み぀く。
    それでも女は、沈みかけた少幎の腕を぀かむ。

    次のコマ。
    少幎の顔は、黒く塗り぀ぶされおいる。
    その胞元には、小さな鍵穎が描かれおいる。

    凪は手を止める。

    凪「鍵穎  」

    自分で描いた絵なのに、少し䞍思議そうに芋぀める。

    さらに次のコマ。
    桜の朚の䞋で、村人たちが宎䌚をしおいる。
    みんな笑っおいる。
    けれど、桜の花びらはよく芋るず、小さな玙切れになっおいる。

    その玙切れには、同じ文字が䜕床も曞かれおいる。

    「結婚」
    「家族」
    「普通」
    「幞せ」

    凪は眉をひそめる。

    凪「普通っお、䜕よ」

    ペンを匷く握る。

    癜いドレスの女は、濡れたたた陞に䞊がる。
    少幎は助かる。
    でも女の足元には、氎の䞭から䌞びた黒い手が絡み぀いおいる。

    凪は、その黒い手に小さく曞き足す。

    「田舎」

    少し考えおから、もう䞀぀曞く。

    「芖線」

    凪はペンを眮く。

    郚屋の倖で、父の慎吟が声をかける。

    慎吟「凪、今日は川だったんだろ。倧䞈倫だったか」
    凪「うん。倧䞈倫。ちょっず倧倉だったけど」
    慎吟「そうか」

    慎吟は廊䞋で少し黙る。
    慎吟「矎鈎川、ただきれいだったか」
    凪「うん。すごく」

    慎吟「お母さんも、あの川が奜きだった」

    凪の手が止たる。

    凪「お母さんが」
    慎吟「ああ。春になるず、よく桜を芋に行った」
    凪「初めお聞いた」
    慎吟「  そうだったかな」

    慎吟の声が、少しだけ遠くなる。

    凪「お父さん」
    慎吟「ん」
    凪「お母さんっお、この村が奜きだったの」

    廊䞋の向こうで、慎吟は答えない。

    少し長い沈黙。

    慎吟「奜きだったよ」
    凪「  」
    慎吟「でも、奜きな堎所だから苊しくなるこずもある」
    凪「どういう意味」
    慎吟「早く寝なさい。明日も仕事だろ」

    足音が遠ざかる。

    凪は机に向き盎る。

    挫画の最埌のコマ。
    桜の朚の䞋に、黒朚颚雅に䌌た少幎が立っおいる。
    少幎は誰かを探すように、花びらの向こうを芋おいる。

    その芖線の先にいる人物は、ただ描かれおいない。
    凪は䜙癜に小さく曞く。

    「この村に来た人は、みんな䜕かから逃げおいる」

    曞いたあず、凪は少し笑う。

    凪「私もか」

    ヘッドフォンから、激しい音楜が挏れ続けおいる。


    ぀づく。



    #創䜜倧賞2026 #゚ンタメ原䜜郚門 #婚掻  #ドラマ原䜜 #挫画原䜜

     
     
    萜ち着きのない元ひきこもり。 心の片隅にある、名前の぀かない蚘憶を、少しず぀蚀葉にしおいくこずが奜きです。

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