
私がAmazon.frをなるべく利用しない理由:「実利」と「地域貢献」へのこだわり
はじめに
日本であろうが、フランスであろうが、「やっぱりAmazonは便利だし早い」と感じる場面はたくさんあります。でも、今の私は、なるべくAmazon.frを使わない暮らしを意識的に選んでいます。
単に不便を強いているわけではありません。調べてみると、実は実店舗の方がずっとお得なことも多く、そして何よりも「どこにお金を落とすべきか」という自分なりのこだわりに行き着いたからです。
今回は、ルーアンでの暮らしの中で私が見つけた「Amazonを使わない理由」と、心地よいローカルな買い物スタイルについて書いてみます。
1.そもそも「Amazon=最安」とは限らない
「Amazonは安い」というイメージがありますが、フランスの日用品に関しては必ずしもそうではありません。
私のアパートの近所には、フランスのスーパー大手の E.Leclerc(ルクレール) があります。ここで日用品や文房具を買うようになってから、価格差に驚くことが増えました。
コピー用紙(A4・500枚)
E.Leclerc:3,99€
Amazon.fr:最安でも6,95€〜
(※パリのCarrefour CityやOffice Depotでも7€以上します)
嵩(かさ)のある日用品や文房具などは、配送コストが乗っているせいかネットの方が割高なことも珍しくありません。E.Leclercで手に入るものは基本そこで揃えるのが、私の買いものの原則です。
2.本を買うなら「FNACの店舗受け取り」が一番スマート
本を読むのも好きですが、書籍もAmazonでは買いません。
フランスには書籍の定価販売法(Lang法)があるため、どこで買っても新品の定価は同じです。さらに2023年秋の法改正により、ネット通販で本を買うと強制的に最低3,99€などの配送料が加算されるようになりました。
そこで重宝しているのが FNAC です。
ネットで注文してルーアン市内のFNAC店舗受け取り(Retrait en magasin)にすれば、追加の配送料は0€。散歩や買い物のついでにサクッと受け取れるので、無駄なお金を払う必要がありません。受取りのついでに、最新の情報機器をチェックすることもできます。
3.一番の理由は「自分が暮らす街とフランス社会に貢献したいから」
価格や手数料のメリット以上に、私がAmazonを避ける最大の理由は「地域やフランス社会へ還元したい」という想いです。
巨大なグローバルIT企業に手軽にお金を払うよりも、地元の店舗でお買い物をする方が、自分たちの生活に巡り巡って戻ってくる実感が持てます。
地元の雇用を守る:ルーアンの店舗で買い物をすることは、そこで働くスタッフや関連する地域の雇用を直接支えることにつながります。
適切に税金が落ちる:フランスにしっかり根を張る実店舗や企業を通じて買い物をすれば、店舗に関連する税金などがきちんと国内に納められ、街のインフラやサービスに還元されます。
フランスの文化を守る:多様な本屋や出版文化を未来に残すための仕組みに、一買い手として参加する感覚があります。
おわりに:納得感のあるお金の使い方
もちろん、どうしても近所で見つからない特殊なアイテムや緊急の時にはAmazonに頼ることもあります。完全に排除するわけではありません。
けれど、「便利だから」「なんとなく」でポチッとするのをやめ、「地元で買えるものは、地元の店で買う」。
これだけで、日常の買い物が少し誇らしく、納得感のあるものに変わりました。これからもルーアンの街の活気と素敵な文化に感謝しながら、自分なりの賢く温かい消費スタイルを続けていきたいと思っています。