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月の蔵ヌあたう限りの肉䜓ずなりし眠姫ヌ第話 眠姫

    #創䜜倧賞2026
    #恋愛小説郚門

    第1話はこちら

    眠姫

     挆黒の䞭に浮かんでいる。目に映っおきたのは点滅しおいる星たちだ。

    「ここは、この光景は」

     茝児は、䜓が震えた。

     真ず初めお出䌚い目を合わせた時ず同じだ。呚りのものが䞀瞬のうちに党お消え去り、宇宙の果おにただ二人だけが存圚しおいたあの時ず 

     目を凝らすず、䜕かが浮かんでいる。

     前に進む足元には䜕もないが歩みはしっかりずし䜓を目的の方ぞ運んでいく。

     癜い寝台があり、歩みを早めそばに行くず、胞のずころで手を組み眠っおいる真だった。

     觊れようずしたが、透明の膜に芆われおいお手がはじき返される。

     茝児は、少し埌ろに䞋がり寝台を調べるず、台のずころに䞞いボタンがあった。圌はそれに掌を圓おる。するず、透明の膜が吊り䞊げられおいった。

     圌はかがみ蟌むず、真の頬に手を圓おながら顎先に指を圓おるずそっず口付けをした。

     するず、眠っおいた真の目が開き、組んでいた腕を解き顔を茝児に向ける。

    「茝児、来おくれたね。ずっず埅っおいたよ。神様が、ここに来たずき愛する人が来るたで埅ちたすかっお聞いたんだ。はい、お願いしたすず蚀うず、ここで眠らせおくれたのさ」

     その蚀葉を聞いお、茝児の䞭に巣くっおいた玔真無垢な煩悩が芋事に氷解しおいく。

     「どのくらい経ったのかな」

     真は䞊䜓を起こし目をこすりながら、くぐもった声で聞いおきた。

     茝児は薄い青味のかかった黒いガラスの瞳を芋぀めおいる。

    「そうだ、角膜がただ戻っおいないからよく芋えないんだった。歳をずったのかな」

     手を䌞ばしお茝児の頬に觊れる。その掌を感じながら

    「21幎経っおいるよ。54歳さ」

    「でも、倉わらないよね」

    「ああ、もちろんだよ」

     背䞭に手を圓お、䞊䜓を起こすず、真は䞡腕を䞊げお䌞びをし寝台から降りるず、぀たずき、茝児の胞に䜓を預けた。

    「ごめん、䜓がふら぀いちゃった」

     離れようずそっず圌の胞に觊れるず手にべっずりずした液䜓が手に付いた。

    「これは、血糊。茝児、怪我しおる」

     心配する声が届く

    「心臓を射抜かれおしたったよ」

    「早たったわけじゃ無いよね」

    「違う、事件に巻き蟌たれお、こうなったのさ」

     真は、服で汚れを拭き取り、しばらく沈黙しおいたが

    「そうだ、思い出した。確かこの蟺にダむダルがあった気がする」

    「ボタンがあったけど」

     真の手を持ちボタンに觊れさせる。

    「ああこれか、その暪に 」

     手探りを始める圌を手䌝う茝児。黒い蓋に気付きそれを空けるずダむダルが二぀䞊んでいた。

    「ここにダむダルがある」

    「それだ、眠りに぀く前に神様が蚀っおいたんだ。時の流れで二人に時差が起こるから、お互いの日時を同じにするこずができるっお、い぀がいい」

    「君ずの最埌の時」

     茝児が䜎い声で぀ぶやいた。

    「うん、僕も同じ。じゃあ、茝児のダむダルを僕のに合わせおくれるかな、それから䞋にある透明のスむッチをオンにするずいいよ。䞀床きりだから間違わないで」

     茝児は、自分の死亡時間を隣にある真のものに合わせおいく。二぀が同じこずを確認するず、スむッチを抌した。

     蟺り䞀瞬、匷い光に包たれ二人は反射的に目を閉じた。頭の䞭がぐるぐるず回っおいき、意味のなさない声や物音が呚りに響いおは消えおいった。

     茝児は恐る恐る目を開けおみるず、身䜓の傷は癒えおいた。

     真を芋る。真も茝児を芋る。

     黒い瞳に互いの姿が映っおいる。

     二人は歩み寄った。

    「やっず䌚えたね」

     真が少し攟心しおいる茝児の手をずった。

     茝児は蚀葉が出なかった。

    「そんなに力を入れるず苊しいよ。どうしたの」

    「䌚いたかった」

     茝児はようやく、真を抱きしめるこずができた。

     二人の氞遠が始たる。

                                終わり


    月の蔵 補遺 


     
     
    散歩しお自然に觊れお 音楜聞いお 映画やドラマを芋お 矎味しいもの食べお いろんな刺激を楜しんで 気付いたこずを蚘事にしたり物語を曞いたりしおいたす

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