
【本能マーケティング論Ch20】本能マーケティング論から本能ダイナミクス論へ
これまで4か月にわたり、個別テーマ21章と3章の総説を経て『本能マーケティング論』を深めてきました。
私のこれまでの二十数年のキャリアは新事業開発一色でありまして、マーケティングや消費行動分析というものには毎日のように触れてはいますが、もちろんまだまだ、分からないことだらけです。
そんな中でも、私は生来、物事の根本原理を突き詰めて考えることが好きであり、大学時代は分子熱力学を専攻していたこと、趣味の読書で人類史や人文科学、宗教学を長く嗜んだことも相まって、これらを統合した一つのモデルでマーケティング論を唱えてみたいという思いが湧き上がり、筆を執りました。
まだまだ粗削りで汎用性に乏しく、マーケティングの実践書としては力不足であろうかと思います。
しかし、この理論と長く付き合ってみたときに、少しだけ変わることがあります。
それは、自分の消費行動を俯瞰的に理解できることです。
たしかに、マーケティングは難しい。
特に新規事業においてその成果を約束するような方法論は、簡単には登場しません。
ですが生存本能を起点に自らの消費行動を眺めてみたとき、その根底に流れる普遍的な原理を理解することができます。
日常でほぼ無意識に起こしている消費行動には、必ず生存本能の働きが関係しています。
それが『左脳欲』消費であれば、『6つの生存リソース』の消耗と獲得を天秤にかけた、極めて合理的な消費判断が行われています。
まずは、マーケターである前に消費者である自分自身の消費行動を、このフレームワークで隈なく観察してみること。
新しいビジネス開発の発想の起点として、こんな観察からスタートしてみてはいかがでしょうか。
そして、最後に登場した『右脳悦』。
『左脳欲』と対比させることで、このモデルはマーケティング論の領域を超えて、
広くヒトの幸福・生き方・ウェルビーイングに貢献できる可能性があるものと考えています。
次回からは、新シリーズ『本能ダイナミクス論』と題して、ビジネスの域を越え、広く探求を進めてみたいと思います。