本当の自分

人から見た自分をよく想像することがある。
その人のフィルターを通して映る自分は
どんな人なのだろうと
あらゆる人と関わって来て私という私が
日に日に歪んでいく
人と関われば関わるほど手に仮面が増えていく
その人に見える私を綺麗なものにしたくて
だから私は私を見失うのだ
私にとって言葉というものは最大の武器
だが代償は勿論ある。
使えば使うほどそれは巨大な反動となって
私の身を滅ぼしていく。
身から出た鯖という言葉が私の心を突き刺していく
それに比べて文章は美しい
私にとって感情を具現化できる最適な方法
言葉を繋げて文章にする、過去と現在を繋ぐように言葉と言葉が支え合って出来るのが文章。
そこに仮面を持っている私は居ない。
全ての悩みや思いは頭の中ではなく
心の中に詰まっている、頭ではわかっているのにというのはこういう事だ。
心に根を張っている不安や悩みは限界が来るまでその存在にすら気付けない、気付こうとせず目を背けてしまっているのかもしれない。
私は自分の心を覗くために言葉を文にする、それは真実の鏡のように本当の自分を映し出してくれる、フィルター越しの自分でも、反転した自分でもない
本当の自分を見ることができる。
私の文字は嘘をつかない
私の心は嘘をつかなかった。


#創作大賞2026 #エッセイ部門

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