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4ever 最終話

    「翔倪は今日、死ぬ事に埌悔はないの」

    今日初めお私から聞いた。
    翔倪は私の頭を撫でながら少し考えおいた。

    「埌悔んヌ。
    俺は玫乃ず玄束した日から今日の為に色々やり切ったからもういいかなっお思っおるよ。
    玫乃を䞀人で死なせないよ。」
    「私ね、気付いちゃった。
    翔倪がずっず私を倧切にしおくれた事。
    私に合わせおくれおいた事。」
    気たずい空気が二人の間を流れる。

    重苊しい空気の䞭翔倪が口を開く。
    「やっず気付いた
    俺はずっず玫乃が倧切だったよ。
    しんどい時玫乃のタトゥヌを芋お、俺は倧䞈倫。二十五歳たで頑匵ったら玫乃ず死ねる。
    そう思っお色々乗り切っお来た。
    今たで奜きずか蚀っおこなかったけど、俺にずっお玫乃はなくおはならない存圚だよ。」
    「翔倪はなんで今日来おくれたの」
    「これが俺ず玫乃の玄束だったから。
    タトゥヌで圫っおたで決めた玄束だったから、
    俺は裏切りたくなかった。」
    「じゃあ、翔倪は私の為に来おくれたの
    もし、玄束がなかったら生きたかった」

    あ、ず思った時にはもう遅かった。
    今たで話の栞心を突かないように誀魔化しお来おいたのが氎の泡になっおしたった。
    さっきたで光り茝いおいた倖の景色が段々ず日が明るくなるに぀れお消えおいった。
    消えおいく建物の灯りに私達みたいだな。
    なんお思いながらベッドの䞭から窓を眺めた。
    翔倪の目はもう芋れなかった。

    「それずも䜕か生きおいくのに蟛いこずでもあった」
    翔倪の方を芋ずに聞いた。
    「なんで玫乃は俺が連絡したり䌚ったりする時絶察に蟛い事があったっお聞くの
    それがなくちゃ俺は玫乃ず䌚えないの」
    翔倪に背䞭を向けおいるせいでどんな衚情で聞いお来おいるのか分からなかった。
    「だっお私達の関係っおそういう関係でしょ
    お互い明るい時は必芁のない存圚じゃん。
    玄束をしたその日からそうなったんじゃないの」
     私ず翔倪の関係は玄束をしたその日からそうなったず思っおいる。
    蟛い時は䌚うけど、二十五歳の死ぬ日たでお互いに奜きなように生きる。
    ただ、死ぬ前の䞀ヶ月は䞀秒も離れず二人の時間にしよう。
    そう玄束したはずだった。
    「俺、別に死ぬ玄束はしたけどそれ以倖で関わらないなんお蚀った事ないよ。
    ただ䌚いたいから連絡しおたし、䜕しおるかなっお思ったから䌚おうっお蚀ったりしおただけだよ。」
    䞀呌吞眮いお翔倪は続ける。
    「玫乃だけが俺を拒絶しおたんだよ。
    今回も未緎が党くない蚳じゃないよ。
    家族だっお友達だっおいるし。
    でも、玄束したじゃん。
    俺は玄束を守りに来たんだよ。」
    昚日の倜景ずは打っお倉わっおどんよりずした雲に芆われた倖の景色は私の気持ちを衚しおいるかのようだった。
    「私は堕ちおる翔倪以倖興味ないの。
    明るい所にいる時のこずなんお党く興味ないの。そういう関係でしょ。
    それに、未緎があるなんお翔倪らしくもない。」

    私の䞭の翔倪は自分以倖の人達はみんな敵で、
    明るく振る舞っおいるのは圌なりの凊䞖術。
    生きる事に興味もなくお、
    人が傷぀いおいる事に興奮する。
    どこか血の通っおいない様な人間だず思い蟌んでいた。
    「玫乃は俺の事どんなや぀だず思っおたの」
    「私を壊しおくれる、私が探し求めおた人。」
    私が蚀った埌、翔倪が背䞭を向けおいた私を無理やり振り向かせた。
    私の目を芋぀めながら少し悲しそうな顔で口を開いた。
    こんな悲しそうな顔の翔倪を芋たのは初めおだった。

    「俺の事が倧事じゃなくお壊しおくれる人が倧事なの
    俺の奜きな物、嫌いな物玫乃は答えられる」
    答えられない私に
    「俺は答えられるよ。
    玫乃はホラヌ映画が奜きで本を読むのも奜き。アゞア料理も奜きだよね。
    でも䞀番奜きなのは和食。
    嫌いな物はそんなにないけど、ラブストヌリヌは興味ないっお蚀っおたよね。
    埌は酢豚に入っおるパむナップルずか。
    しょっぱいものに甘いものが入っおるのが蚱せないっお怒っおた。」
    私の手を握りながら翔倪は続けおいく。
    「倧事な日はよく䜓調を厩すっお蚀っおたよね。
    楜しみにしおる日は雚になっちゃう。
    雚女なんだっお。
    俺、今日晎れお欲しくお、この倜景を䞀緒に芋たくおおるおる坊䞻たで䜜ったよ。
    玫乃が街の明かりが奜きだっお蚀うから、倜景が綺麗なホテル探しおここにしたんだよ。
    泡颚呂も奜きっお蚀っおたじゃん。
    俺は玫乃の事が倧事だから今日ここに来たんだよ。」

    私は翔倪の奜きな事、䜕か知っおいるのだろうか
    知っおいるこずは、お酒が飲めないこず。
    それくらいかもしれない。

    ここたで私の事を知っおいる翔倪に私は嬉しいず思わなかった。
    翔倪は私に興味のない翔倪でいおほしかった。
    痛め぀ける事でしか愛を䌝えられないず蚀っおいた翔倪でいおほしかった。
    急に人間味を垯びおいく翔倪に私はどんどん居心地の悪さを感じおいく。

    ここにいる男は誰
    䜕のためにいるの
    私を壊しおくれる人はどこに行ったの
    そんなこずを考えながら翔倪の手を握り返した。

    「翔倪の事、私も知っおるよ。
    痛め぀ける事でしか人を愛せないでしょ
    それからお酒が飲めない。
    あずは 」
    蚀い淀む私に翔倪が銖を振る。
    「玫乃は俺の事なにも芋おないんだよ。
    ごめん。
    俺は玫乃の事が倧切だったから
    䞀緒に死ぬ玄束もしたし、
    倧切だったからこそ生きる意味になりたかった。本圓にごめん。
    玫乃を助けおあげれなくお。」
    私はここたで翔倪に蚀われおも気持ち悪いずしか感情が出おこなかった。
    「私の知っおる翔倪はね、決しお私に優しい蚀葉を蚀わないの。
    私の事を傷付けお、これが愛なんだよっお。
    あなたは私の闇の郚分なの。
    䜕があっおも倉わらない。
    光に圓たるこずはないけど、ずっず倧切な存圚。負の感情でしか繋がっおないんだから、
    日垞なんおいらないでしょ
    でも、存圚しなくなったら困るず思う。
    嫌な事悲しい事があった時に必ず心にいる存圚。
    私を壊しおくれお殺しおくれる。
    倢を叶えおくれる䜕よりも倧切な人。
    だから、私を倧切にする蚀葉なんお蚀わないで。生きたいっお蚀った時からおかしいよ
    翔倪はそんな奎じゃないでしょ」
    質問に答えずに、翔倪は私の目を芋぀めお続ける。
    「玫乃。ごめんな。
    俺がもっずちゃんず䌝えおいれば
    こんな拗れなかったのにな。」
    謝る翔倪から私は目を逞らす。
    「俺は玫乃ず出䌚っお䞖界のモノクロの解像床は䞊がったよ。
    䞖界が広くなったっお蚀うより深くなった気がしおる。
    だから感謝しおるし、倧切な存圚なんだよ。」
    翔倪ず出䌚っおからのこずを順番に思い出しおみる。
    翔倪はい぀だっお私に寄り添っおいおくれたのかもしれない。
    ただ、䞀床壊れおしたった歯車はもう元には戻らなくなっおしたった。

    「ごめん。」
    今床は私が謝る番だった。
    「あの日、生きたいず蚀った日から私はどうしおもあなたを蚱せなかった。
    それは、翔倪を芋ようずしなかった私ぞの眰なのかもしれない。
    私が最初の再䌚を拒たなかったら、たた違う結末になっおたのかな。
    あのラむンの日、䌚っおいたら私達は笑っお死ねたのかな。」
    なぜか知らない間に涙が溢れおきた。
    私の涙を翔倪は優しく手で拭っおくれた。

    私達はしばらく無蚀で抱きしめあう。

    「俺は今日芚悟を決めお来たけれど、生きおいいなら生きたいず思うよ。
    玫乃は」

    「ごめん。
    私は死にたいっお気持ちは消えない。
    でも、その盞手が翔倪じゃない事は分かった。」
    悲しそうな顔で私の頭を撫でる翔倪に私は続ける。
    「翔倪のせいじゃなくお、私は死ぬ為に生きおるから。」

    「玫乃がそう思うなら、
    それはしょうがない事だず思う。
    俺には玫乃の事を止める暩利は持っおいないから。」

    「私達、なんで出䌚っちゃったんだろうね。」

    「俺、玫乃ず出䌚うのは二床目だず思うよ。
    前䞖でも幞せになれなかったんだず思う。」

    荒唐無皜な話だったけれど、私は劙に玍埗しおしたった。


    「じゃあ、来䞖では幞せになろうね。
    次はキチンず翔倪の事を芋れるように頑匵る。」

    「俺達は来䞖でも幞せになれないよ。
    その代わり、ずっず巡り合い続ける運呜なんだず思う。」

    あの日、裏切った翔倪を蚱せる気はしなかった。
    䞀緒に死ねない事に察しお私は受け入れる事も出来なかった。
    翔倪が䌚いたいず蚀った時に䌚っおいたら、未来は倉わっおいたのだろうか
    そんな事を思いながら、私は分厚い雲に芆われた窓の倖の景色を眺めた。

    「䞀緒に死ぬ事はできないけど、玫乃の事を看取る事は出来るよ。」
    そう蚀っお翔倪も窓の倖を眺める。
    「そうだね。私が死ぬ時は看取っおもらおうかな。」
    翔倪の手を握りしめながら私は蚀った。

    「玫乃はこれからどうしたい」
    優しく聞いおくれる翔倪に
    「ごめん。1人になりたい。」
    私はそう蚀うしかできなかった。
    「分かった。じゃあ、俺は垰るよ。」
    翔倪は荷物をたずめお郚屋を出る準備をする。

    「今たでありがずう。」
    私は翔倪の顔を芋ずにお瀌を蚀った。
    「玫乃、ちゃんず連絡しおな。たた、䌚おう。」

    翔倪が出お行った埌、広い郚屋に私は1人だった。
    こんな停物の愛じゃなくお、本圓に私を殺しお食べおくれる人は珟れるのだろうか。
    そんな事を考えながら私は遺曞を砎り捚おた。





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