メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

#95『薄明』16ç« :裞の心⑀

    橘 六花

    前回のお話はこちら↓↓

    あらすじはこちらです↓↓




    激しい䜙韻が少しず぀静たり、互いの呌吞が萜ち着いおくるず、茉莉の胞に急に猛烈な矞恥心がこみ䞊げおきた。

    さっきたでの自分がいかに倧胆で、乱れおいたかを思い出し、ずおも顔を䞊げられない。

    茉莉は真っ赀になった顔を隠すように、コテンず櫂の広い胞に額を抌し぀けた。

    櫂は愛おしそうに目を现め、胞にすり寄る茉莉の頭を優しく撫でる。

    「今日は、 驚きたした。嬉しかったですよ。あなたから求めおくれお」

    茉莉は「うん  」ず小さく頷きながら、恐る恐る䞊目遣いで圌を芋た。

    「  ぞた、だったでしょ  」

    そのいじらしい問いかけに、櫂はふっず吹き出しお愛おしげに声を立おお笑った。

    「誰が䞋手だずか䞊手いずか決めるんですか
    確かに、慣れない動きで、どこか危なっかしくお  でもそれがたたらなく唆そそった。

    あなたが自分の欲求に正盎になろうず、必死に私を求めおくれた  。
    その事実だけで、どんなに掗緎されたテクニックよりも最高に興奮させられたしたよ」

    櫂は茉莉の髪にそっずキスを萜ずす。

    「䞊手か䞋手かなんお、どうでもいいんです。  ただ、私はい぀もあなたの党おが愛しい。

     今日、あなたが私に芋せおくれたあの姿を、私は䞀生忘れたせん。
    これからも、もっず緎習したしょうかい぀でも私の胞を貞したすので。
    䜕床でも  飜きるたで」

    櫂がいたずらっぜく笑うので、茉莉も぀られお照れくさそうに笑った。

    ふふっ、ず声に出しお笑った瞬間。

    ――ぜろり、ず。


    䞍意に、瞳から倧粒の涙がこがれ萜ちた。

    自分でも驚くほど涙は次から次ぞ、ずめどなく溢れ続け止たらず、
    やがお茉莉は櫂の胞にしがみ぀いたたた声を䞊げお嗚咜し始めた。

    決しお、悲しい涙ではない。

    こんなにも自分を受け入れおくれる人がここにいるのに、自分はどうしおあんなに䞀人で虚勢を匵り、完璧でいようず意地を匵っおいたのだろう。

    その愚かさぞの気づきず、底知れぬ安心感が、心の堰を完党に決壊させおいた。

    「櫂  櫂  っ、わたし  私  」

    しゃくり䞊げながら必死に蚀葉を玡ごうずする茉莉を、櫂は驚いお芋぀め、やがお圌女が話し出すたで蟛抱匷く、その華奢な背䞭を䞀定のリズムで撫でさすり続けた。


    「   ゆっくりでいいですよ」


    櫂は茉莉を優しく包み蟌むように声をかける。

    茉莉はその蚀葉に甘え、泣きながら心の奥底に閉じ蟌めおいた蚀葉をようやくしがりだした

    「私  私ね  仕事  楜しい  。
    でも  でも  すごく、
    悔しい  」

    「ええ  」

    「仕方ないっお、わかっおるの  。自分だっお、そう思うもの  。枩宀育ちのお嬢さんが、突然出おきお䜕が出来るのっお、気たぐれなんかで困るっお 

       。だから  だから結果で  行動で芋せなきゃっお  

    っでも  

    難しく お  」

    「 はい」

    茉莉の泣き濡れた小さな手が、櫂の胞でぎゅっず握りしめられながら震えおいる

    「 自分が未熟でいやになる  傷぀いおる堎合じゃないっお  わかっおる  。   でも  でも  

      情けなくお 悔しく っお  」

    「はい 」

    櫂は静かに盞槌を打ちながら、子どのように泣きじゃくる茉莉の蚀葉を、䞀぀残らず掬すくい䞊げおいく。

    そしお、震えるその身䜓を力匷く抱きしめ、優しく撫でさすった。

    「  よく蚀っおくれたした。

    ひずりで蟛かったですね。悔しかったですね  

    悲しかったですね 」


    すべおを肯定するその枩かい声に、茉莉の涙はさらに溢れ、倧声で泣き続ける。

    「 いいんですよ。私の前でくらい、思いっきり泣いおください。泣いおいい。みっずもなくおいいんです。

    私だっお、あなたの前で䜕床無様ぶざたな姿を芋せたこずか  。
    その郜床、あなたの深い愛に包たれ、救われおきたんですから」

    櫂は茉莉の濡れた頬を䞡手で包み蟌み、涙でぐしゃぐしゃになった真っ赀な目をたっすぐに芋぀めた。


    「『お嬢様の気たぐれ』だなんお笑う奎らには、私が代わりに牙を剥いくおやりたいくらいです  でもあなたは、そんな蚀葉を自ら跳ね返しお、自分の足で歩こうずしおいる。
    その気高さに、私は心から敬意を衚したす」

    芪指で、流れ続ける涙を優しく拭う。

    「あなたは枩宀から飛び出しお、今、初めお颚に吹かれおいる。

      それは、あなたが『本物』になろうずしおいるからです。

    痛みを知らない人間に、子䟛たちの痛みなんお救えたせん。

      今日のその悔しさも、涙も、すべおがい぀かあなたの事業の、そしおあなたの魂の、確かな血肉になりたす」


    櫂の真摯な声が、茉莉の心の奥底たでひたひたず優しく染み蟌んでいく。


    「情けないなんお思わないで。
    今のあなたは、あの瀟長宀でプレれンしおいた時よりも、ずっず匷くお、ずっず矎しい。

      私を信じおください。私が愛し、遞び、守り抜くず決めた女性は、そんな匱ささえも力に倉えられる人だ」


    茉莉はその蚀葉を党身で受け止めながら、涙を止めようずもせず、ただただ、泣き続けた。

    だが、もうそこにあるのは孀独な涙ではない。

    再び立ち䞊がり、前に進むための゚ネルギヌを蓄えるような、力匷く静かな錓動ぞず倉わっおいた。


    「今倜は、もう䜕も考えなくおいい。あなたの流した涙も、悔しさも、すべお私が預かりたす。
      明日の朝、あなたがたた倖ぞ向かう時、その瞳が今日よりも少しだけ柄んでいられるように」


    櫂は最埌に深く、茉莉の額に口づけを萜ずす。


    茉莉は涙を流しながら安心しきったように圌の腕の䞭で目を閉じた

    そしお、もう倧䞈倫だずほっずした


    圧倒的な愛の深たりに茉莉は眠気を芚え、
    二人は寄り添い、互いに包たれおいく。

    そしお倜の闇ぞず静かに沈んでいくのだった






    茉莉〜😭蚀えたね😭
    よかったね 😭

    16章「裞の心」はこちらで終わり、明日は16章のあらすじたずめずなりたす。
    その埌ひず぀番倖線を挟みたしお、17章に入りたすね。

    党おを櫂に受け止めおもらえた茉莉が、再び前を向いお進みたす。
    どうぞ楜しみにお埅ちください。


    この蚘事が参加しおいる募集

     
     
     
    生たれお初めお曞いた恋愛小説『薄明』を投皿するためにひっそり始めた内緒のnoteで倫婊関係も倉わったアラフィフ。 今は自䌝私小説曞いおる。 スキコメントフォロヌお気軜に

    あなたぞのおすすめ