
ボランティア 第2話
月2回、家事等の支援のボランティアを行っている。
もう1年になる。
訪問先は70代のお父さんと20代のお兄ちゃんの2人暮らし。奥様はずいぶんと前に他界されているらしい。
お父さんは、色々とご病気をされ
精神的にも不安定。
公的な支援や介護を受け、なんとか年金暮らしというところ。
立て付けの悪い壊れた玄関の戸を開ける。
奥には、ぽつんと座椅子にもたれかかる枯れ木のようなお父さん。
真夏なのに、コタツ。
その机の上には、ガラクタの山と薬の袋が散乱している。
薄暗いく、蒸し暑い。
ここへ来ると何とかしなくては、
無性に何かが掻き立てられる。
お父さん大丈夫か?
今日も生きているか?
心配になる。
玄関の足元には
新しい掃除機の箱が無造作に置かれていた。
前回、死に物狂いでかけた掃除機がピュンと音を立てて
息を引き取ってしまった。
20年近くなるという代物だった。
期待を込めずに、
購入をお願いして帰ったのだった。
聞くに、お兄ちゃんと久しぶりに電気屋へ行って買ってきたのだと言う。
ちょっとだけ、この家の生活が前進したのではないか。
胸が熱くなった。
つづく