「配るなら取るな」──非合理な願望の正体
Ⅱ.「今が大事」──“先送り”の快楽
人間は理性的なようでいて、驚くほど短期的だ。
それを説明するのが現在バイアス(Present Bias)という概念。
簡単に言えば、「将来よりも今を重く見る」。
ダイエットを明日からにする、
老後の貯金を後回しにする──
これらは、すべて現在バイアスの典型的な行動だ。
財政でも同じことが起きている。
「いまの景気を支える」「いま困っている人を救う」ことは、
政治的にも心理的にも極めて魅力的だ。
それに比べて「将来の財政安定」は、遥かに遠い。