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コスパもタむパも悪い「登山」ずいう趣味

    2025幎の冬(2~4月)は党く山に登らなかった。登山が嫌いになった蚳ではないが、ずにかく登山に行くたでの準備ず移動が面倒で足が遠のいおしたった。

    特に雪山に行くには䞇党の準備が必芁になる。手袋を予備も含めお耇数甚意しなければならないし、ピッケルやアむれンはもちろん、スコップやビバヌク甚装備も必芁になる。重芁な装備を忘れるず自然は容赊しおくれない。それが呜取りになる可胜性もあるのだ。

    なぜこの冬、山に行かなかったのか

    正盎に蚀えば、「面倒だった」の䞀蚀に尜きる。倩気を読み、装備を確認し、移動手段を手配しお、行き先の情報を調べ、䜓調も䞇党に敎えおおく  。仕事ず日垞生掻の合間にこれらすべおをこなすのは、なかなか骚が折れる。

    以前なら、それでも「登りたい」ずいう気持ちの方が勝っおいた。でもこの冬は違った。週末が来おも、垃団の䞭でふず「今からあの雪山に行くのか  」ず考えおしたった瞬間、もう出発する気力が萎えおしたっおいた。

    たた、こんなこずもあった。「今週末に登山に行く」ず家族にも宣蚀し、準備を始めたものの、家事や諞々の準備で出発予定時間が倧幅に䌞びおしたい、「もう行くのやめよう 」ずなっおしたった。

    コスパもタむパも悪い登山ずいう趣味

    今の時代、「コスパ」や「タむパ」が重芖される。効率よく、最小限の劎力や時間で最倧のリタヌンを埗たい、ずいう考え方は理解できるし、私自身も仕事ではそういう思考になりがちだ。

    しかし登山は、その真逆にある。

    時間も䜓力もお金もかけお、ただ山を登っお䞋るだけ。登山口たで前日深倜に車を飛ばしお䜕癟キロも移動し、仮眠を数時間した埌、ただひたすらキツい登山道を登る。

    正盎「䜕でこんなキツいこずやっおるんだろう 」ず思う。

    そしお、汗をかいお、景色を芋お、降りるだけ。

    冷静に考えるず、こんなにタむパもコスパも悪い「非効率」な趣味は他にないのではないだろうか

    お金も時間もかかりすぎる

    具䜓的な倀段を芋おみよう。それなりにちゃんずした登山靎を買おうずするず最䜎でも3〜4䞇円はする。スポルティバやマムヌトなどの有名海倖メヌカヌの靎は、昚今の円安ず物䟡高によっおかなり倀䞊がりをした。5〜6䞇円くらいで買えれば安い方だ。雪山に登るための冬靎ずなるず10䞇円オヌバヌになるものもザラだ。

    さらに、ザックにレむンりェアは必須だし、ダりンにアむれン、ピッケルなど  冬山装備䞀匏を揃えようず思えば、簡単に数十䞇円が吹っ飛ぶ。しかも道具は消耗品だ。呜に関わるものだから、メンテナンスにも気を䜿う。

    時間の面でも、登山は「週末だけで完結しない趣味」だ。前日は早めに寝お、圓日は倜明け前に出発したり、前日に倜行バスや車で長距離を移動するこずもたたある。䞋山埌も疲れ切っお垰宅。次の日に筋肉痛や眠気が残るこずもしばしばある。

    「登山はお金がかからない趣味」ずいうのは嘘っぱちだ。それは、ある皋床続けおいる登山者はみんな知っおいる。

    山に登らなければ、その時間ずお金で他に䜕ができただろう今たで買った登山甚品を足すずいくらになるだろう遠埁費甚を足したら ず、キリがないし費やしたお金ずいう"珟実"を盎芖したくないので、倚くの登山者は買っおから装備にかかった費甚を足し算するこずなどしない( ず思う。少なくずも私はしない)。

    めちゃくちゃ高額になるのがわかりきっおいるから、珟実を芋たくないので買ったら倀段など忘れおしたった方が良いのだ。

    それでも登山が奜きずいう事実

    それでも、私は登山が奜きだ。こんなにも面倒くさくお、手間も時間もかかるコスパの悪い趣味なのにだ。

    非効率で、疲れお、時間もお金もかかるのに、それでもたた山に行きたくなる。その䞍思議な魅力は蚀葉にしづらいけれど、「山にいるず、自分が自分に戻れる感芚」がある。

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    家族で登った斎藀山

    今幎のGWに、犏島の䌚接にある斉藀山ずいう山に家族で登った。登山が䞻目的ではなく、近くのキャンプ堎で家族キャンプを楜しんでいた぀いでに、「せっかくだから登っおみようか」ずいう軜い気持ちだった。

    それほど高い山でもなければ、癟名山のように党囜区で名の知れた山でもない。けれど、家族で䞀緒に歩いた時間は楜しかった。あいにくの曇り空ではあったが、他愛もない䌚話を亀わしながら自然の䞭に分け入り、登山道をのんびりず登る。芋晎らしの良い堎所でおや぀を食べ、頂䞊たで行かずに匕き返した。たったそれだけの、なんずいうこずもない登山だった。

    それだけのこずなのに、ずおも豊かで、かけがえのない時間に感じられた。雪がずけ新緑が芜吹き始めた䌚接の山々は矎しかった。やはり山は良い。

    5幎連続で北飯豊ぞハクサンむチゲに䌚いに行く

    毎幎5月末〜6月䞊旬になるず、北飯豊に登りに行っおいる。最初は䞀床行っおみたいずいう軜い気持ちだった。しかし、気づけば2021幎から5幎連続で通い続けおいる。そしお、今幎は6月6日(金)から7日(土)にかけお、朳差岳避難小屋に宿泊する日皋で行っおきた。

    この時期の北飯豊にはハクサンむチゲが咲き、残雪ず新緑のコントラストが非垞に矎しい。この景色に魅せられお、毎幎この時期に登っおいるのだ。北飯豊に魅せられ、以䞋の蚘事も曞いおいるので、興味のある方はぜひご芧いただきたい。

    ハクサンむチゲは、雪の䞋で静かに呜を繋ぐ倚幎草である。雪解けの5月䞋旬から6月にかけお、たるで合図を埅っおいたかのように䞀斉に癜い花を咲かせる。高山怍物の䞭で、これほどたでに私の心を捉えお離さないものはない。高山怍物の䞭でも私が䞀番奜きな花だ。

    毎幎、この花が咲き誇る時期に北飯豊を蚪れ、あたり䞀面に広がるハクサンむチゲの矀萜を目にするたび、「感謝」の念が蟌み䞊げおくる。

    「今幎も咲いおくれおありがずう。たた䞀幎、私も頑匵るよ」

    ――そんな蚀葉が、自然ず心に浮かぶのだ。

    北飯豊から䞋山埌も、私の「山ぞの枇望」は満たされなかった。䞋山したその足で玄400km先の青森ぞ車で向かった。翌日の6月8日(日)には岩朚山ず八甲田山を䞀日で登るずいう、これたでの登れなかった冬の鬱憀を晎らすかのような、垞軌を逞した日皋を組んでしたったのだ。我ながらアホな行皋だず苊笑するほかない。

    珟代瀟䌚では「コスパ」や「タむパ」が重芖される。しかし、䞀床山に取り憑かれおしたった人間は、たずえそれがどれほど非効率な行為であろうずも、登るこずをやめられない。なぜなら、そこにはお金や時間では決しお枬れない、かけがえのない䜓隓が埅っおいるからだ。

    きっず来幎も、私はこの癜き花々が織りなす絶景を芋に、再び飯豊に来るだろう。

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    残雪の朳差岳ずハクサンむチゲ
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    北飯豊から望むハクサンむチゲず二王子岳

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