
管理職の私が、1週間の海外旅行を「気持ちよく休む」ためにやった事をまとめてみた
「会社員で、長期旅行に行けるのはすごいですね」
先月、1週間モンゴルに行った。そのことをいくつかの記事にしたら、そんな声をかけてもらった。
たしかに昔のわたしだったら、1週間の休みをもらうことはすごく勇気のいること。そんなこと言えなかったかも。
わたしはいわゆる「会社員」だし、フリーランスでもないし、部下も後輩もいて、社内でもそこそこ責任ある立場。そして、何より少数精鋭でやっているチーム。本社はパートさん含めて6名で、社員は2人のみ(社長除く)。
今も長期休みを取ることに躊躇する気持ちはある。
でも、休むことは悪ではなく、むしろチームにとってプラスにもなり得ると実感してからは「戦略的に休むこと」を意識するようになりました。
今日はそんなお話です。

まず、マインドセットを変える
そもそも。
「休む=悪」っていう呪い、なんだがまだ根強くないですか?
特にリーダーになると、部下の育成なんかをしているとついつい「自分でやった方が早いよなあ」と思ったりしてしまう。かつてのわたしはそうでした。
仕事が好きで、放っておくといくらでも動き続けてしまうタイプ。さらに30歳頃に部下を持つようになってからは、「休むこと」がどんどん下手になっていった。
物理的には休んでいても、心はずっと職場にある感じ。
無意識に「休んだら迷惑をかけるかも…」と思って、旅行中もつい会社携帯をチェックしていました。
でも10年前、思い切って長期休みを取って行った、オーストラリア旅行で気づいた。
あれ、わたしが休んでも、結構ちゃんと仕事まわってるじゃんって。

その時にふっと、肩の力が抜けたような気がしました。
自分が休むと、周りが育つんだ。
休む間にチームが動いて、仕組みが整い、自分が戻ったときに、自分が入らなくても勝手に仕事が回っている。
それって最高じゃない?
(注意:もちろんこれは、ある程度チームがあったり、体制をつくりやすい会社員に言えることだという前提で書いてますよ!!!)
そこからは、休みも仕事の一部に意識的に入れるようにしてきました。
部下にも「ちゃんと休もうね」と言えるようになったのも、その頃から。
そんな風に30代にある程度「休む」ことに対して耐性を作っていたわたしは、今回の「モンゴル休み」も自分なりに必要なことと思い、休むと決めました。

休むための準備を、ちゃんとする
とはいえ!!!
「草原に行く」ためには、地図がなきゃいけないよね(?)
これは、過去の経験からも言えるけど、ただ「休みは権利だから休みます!」と言っても、周りは「はあ?ふざけんな」になることもありますよ。
いや、休むことは大事なんですよ。
でも、みんなが気になるのって、休む権利はあるのはわかるけど、「気持ちよく休めるか」ってことですよね??
確かに「休みます」と言うのは簡単だけど、気持ちよく休むためにはちょっとしたコツがいります。
そう、休むって、実はスキルなんです。

そんなことを踏まえ、わたしがモンゴルに行く前にやってみて「これ大事だな」と思ったことを、4つにまとめてみました。
①任せる仕事は「もしもの時」を想定しておく
自分がいなくても仕事が回るように、最低限の地図を残しておくと安心です。
たとえば、「AがダメなときはBに」「困ったらこの人に相談してね」といったメモを残しておく。
要は「自分に連絡がこなくても進む仕組み」をつくっておくこと。
そうすると、休み中に心が職場へワープする回数が減って、心が軽いです(笑)
②早めに“休みモード”を周りに伝える
休むのは権利だけど、心地よく休むには空気づくりが大切。
これは、社内も社外もです。
いきなり「来週から休みます!」よりも、1か月前くらいから「その週は少しお休みをいただく予定で〜」と意識的に会話にそれを入れ込んでおく。そうすると、周りも自然と準備してくれます。
ちなみにわたしは出発の1ヶ月前から休みモードの助走を始めていました。
もちろんこのnoteにも「モンゴル行きます」とちょっとずつ宣言していたし(社内のメンバーがこのnoteを読んでくれていたりするし)、日頃から雑談レベルで「モンゴルに彼氏がいて、今年の夏も行きたい」ということを、ふわっと話したりもしてました。
その結果、社内外とわず「今年はモンゴルに行くんですか」と、先に聞いてくれる人もいました(笑)
「推しのライブ休暇」でも「家族との時間」でも、自分が大切にしていることを日頃から共有しておくと、理解されやすくなるものです。

③通知を切る勇気を持つ
つい気になってしまうんですよね、スマホの通知。
でも、せっかくの休みなら思い切って通知オフにすることをお勧めします。なぜなら、休み中は「その瞬間を味わう」ことが、いちばんのリフレッシュになるから。
人の脳は、本当はマルチタスクに向いてないというし、通知が来るとすぐに日常に引き戻される。
モンゴルの草原で圏外になった瞬間、「よっしゃああ!つながらない自由って最高だ」と思ってしまう自分もいたりします(笑)
④普段から、任せられる自分でいる
「休みやすさ」は、日頃の信頼の積み重ねで決まります。
感謝を伝える・頼まれたことをきちんとやる・情報を共有する。
そんな小さな積み重ねが、「この人が休んでも大丈夫」と思ってもらえる信頼になります。
だから、休むための準備は休みの前だけじゃなく、日々の中にあるんです。
そこまでにどれだけ職場で快く「休んでね」と言われる関係を作ってきたか。
これは、家族の介護で休むとか、自分の体調で休む場合とか、全てにおいて関係するなあと思います。

そして一番大事なのは「絶対に休む」と決める勇気!
色々つらつら書きましたが、、、これが本当に、いちばん大事!!
心のどこかで「まあ休み中も携帯つながるし…」と思っていると、
それ、もう休みじゃないです(笑)
でもモンゴルはすごい。
電波が通じないところは本当に通じない。砂漠も、草原も、圏外エリアが多数。
つまり、堂々とこう言えるんです。
「すみません、電波ないんで、音信不通になります」
つながらないことに対する、最高の言い訳ですよね、はい。
だから、腹をくくるしかない。
「よし、ここは思いっきり休むぞ!」って。
仕事はやろうと思えば無限にある。
だけど「自分がやらなきゃ」とか「休めない」は思い込みかもしれない。
「本当に私じゃないとダメ?」「本当に休めない?」と問うてみる。
意外となんとかなるものですよ。(自分もそうだし、周りを見ていても)
そして、休み上手になるコツは、「休む準備を仕事の一部にしておく」こと。
自分がいなくても回る仕組みをつくると、仕事はむしろシンプルになっていきます。
普段から人に頼る・相談する・任せる。
その積み重ねが、休みやすさを育てます。
それは自分のためだけじゃなく、誰かが休むときに「大丈夫」と言えるチームをつくることにもつながる。
わたしも、休み下手だったけれど、
そうやって少しずつみんながハッピーに休める世界をつくってきました。

そうしてモンゴルで過ごした7日間
そんな風に休みをもらって行った、2025年のモンゴル。
本当に最高だった。
今回わたしなりに休みの目的はこんな感じでした。
・パートナー(8ヶ月ぶり)と、未来に向けて絆を深めること
・自然に触れて感性を整えること(空・風・草原の色を感じる)
・ここからまた良い活動をできるためのエネルギーを得ること
朝は牛の声で目覚め、昼は草原を歩き、馬に乗り、夜は星を眺めて笑う。
「何もしない」をちゃんとやるって、意外とむずかしい。
でもその静けさの中で、アイデアが浮かび、どうでもよかった悩みが手放せた。
休むって、何かを手放す勇気でもあり、余白をつくることでもある。
心に余裕ができると、人にも仕事にも、ちょっとだけやさしいまなざしを向けられるようになる。
イライラしていたあの件も「まあいっか」と思える。
しっかり休むと、パフォーマンスもちゃんと上がる。

日常に“ミニ・モンゴル”をつくる
とはいえ、長期休みを取るのは難しいこともありますよね。
でも、小さな「モンゴル時間」なら日常にもつくれる気がします。
わたしにとってはモンゴルだけど、
みなさんにとっての「休める瞬間」を、ぜひ見つけてみてくださいね!
たとえば、こんな風に。
・朝3分、窓を開けて空を見る
・コーヒーを飲む前に香りを吸い込む
・夜、スマホを遠ざけて静かな音楽をかける
・週に一度の予定のない日を死守する
小さなことでも、この「ミニ休息」が積み重なると、心のスピードが少しゆるむ。それだけで、毎日がやさしくなる。
休むことは、逃げることじゃない。
自分のままで戻ってこれるようにすること。
今はとにかく何もかもが速い。特に都会は。そのペースの中で、心が知らぬ間に悲鳴をあげていることもあると思うのです。
だから、もし誰かが「ちょっと休んでくる」と言ったら、「いいね!」って言って送り出せる社会であったらいいなと思う。
時にそれは、勇気の言葉でもあるからね。
どうか今日も、良い休みを🌿

1週間休んで行った今年のモンゴル記録