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「まだ結婚してないの?」に傷ついてた、30代の私に伝えたい5つのこと

    「結婚しないの?」

    と聞かれなくなったのは、たぶん40歳を過ぎたあたりから。聞かれなくなってホッとしたような、ちょっとだけ寂しいような。なんだか複雑な気持ち。

    数年前まではよく聞かれてました。職場の飲み会とか、友人の会話とか。
    「まだ?」「なんで?」って、季節の挨拶くらいのテンションで。
    必ず不思議がられてきたわけだけど、私もその度に「うーん、なんでかねえ」と返す。正直、聞かれても困るなあと思っていた。


    ◇

    実はこう見えてわたし、まあまあ「いい奥さん候補」だったと思うよ。
    女子高時代、クラスの卒業文集のアンケート(回答者は50人全員女子)では下記のランキング両部門で、堂々1位に選ばれた。


    「いい母になりそうな人」
    「子沢山になりそうな人」


    もちろん全票、女子から。

    同性からのウケがいい女って信頼できません?笑(たぶん)


    とはいえ、私は「かわいい奥さんになりたい」と夢見ていたタイプではなかったと思う。どちらかといえば、恋愛もそこそこ楽しみつつ、この社会の中で自立して、かっこよく生きていきたいと思っていた。だけどどこかで、まあ自然と結婚して、子どももできて、そういう未来になるのかなって、勝手に思ってた。

    だからこそ、30歳をすぎたあたりで、その「なんとなくの未来」がすっぽり抜け落ちたとき、「あれ?」と思った。
    なんとも言えない不安も、正直なところあった。

    べつに毎日泣いてたとかではないし、誰かに何か言われたわけでもないけど、ふとした瞬間に、「あなたは何かが欠けている」って誰かに言われてるように感じることが増えた。


    30代半ばに管理職をしていた頃


    ふと男性の同僚にってさらっと言われたことがある。

    「ささきさんは、独身の女性管理職にしては珍しいタイプですね!」


    彼曰く、独身の管理職女性には、特有の「仕事にしがみつく感」や「きつい印象」があるという。
    でも私には、それがなく、フラットな印象を受けるのだと。


    いい意味で言ってくれたんだろうけどさ、「そうか、世の中ではそうカテゴライズされるのか」と衝撃を受けた。
    ありがとう、はっきりと教えてくれて(?)。




    いやいや、でもさ…

    ぶっちゃけ、世の中に、やばい既婚者なんて山ほどいるやろ?
    モンスターだって目撃してきたぞ?
    なんで独身の私だけ(っていうか独身女性)が「不完全」とか「やばいやつ」みたいな空気なん?


    ……って、ちょっとだけ毒づいてもいいですかね?笑


    一生懸命に生きてきて、仕事もそれなりに自信はついてきた。
    友人関係にも恵まれて、大きな不足なんてないし、まあまあいい感じの人生。
    でも、なんとなく「このままでいいのかな?」という違和感が、心のどこかにある。


    そんな30代を生きてきて、いまなら、あの頃の私に伝えられることがある。



    30代のわたしへ。「このままでいいのかな」と思っていた頃のあなたに伝えたい5つのこと

    今ならあるよ、あの頃のわたしに言えることが。

    1、「まだ結婚しないの?」は、あなたの価値じゃないよ。

    そんな言葉にモヤモヤする夜もあったけど、それで自分を疑わなくていい。
    結婚してても満たされない人もいるし、してなくても幸せな人はいるってことが、だんだんわかってくるから。

    2、誰かと一緒に生きる準備ができるまで、自分の人生をちゃんと生きていい。

    自分で自分を幸せにするって決めて歩き出したとき、ようやく隣を一緒に歩きたいって思える人に出会える。焦って誰かを探さなくても、自分の足でしっかり立って歩むその時間が、あとで思いがけない力になっているよ。
    あと、出会えないと思っているとすると、誰よりあなたが、自分の魅力を信じていないだけ。
    それに気づけば良いだけだよ。

    3、優しい人を選びなね。

    いろんな人と出会ったけど、最後に残るのは「人としてのやさしさ」だった。刺激よりも、静かな思いやりが心を支えてくれる日が、人生には確かにある。
    でも、若い時は、刺激的な人を追い求めても良いと思うよ。たくさん傷ついたっていい。ただし、どんな人といても、最後は自分の人生は自分で責任を持つこと。
    あなたは「幸せにしてもらう」わけじゃない。

    4、その人といるときの自分を見てごらん。

    体で感じる感覚って実はとても正直だったよ。
    いくら「良さそう」って思っていても、それは年収とか肩書きとか、パッとした見た目の華やかさとか「誰かがいいと言った基準」に寄せているかもしれない。
    「その人と一緒にいるときの自分が好きかどうか」が、たぶんいちばん大事。そのときのあなたの体は、のびのびした感覚と、あたたかな幸福感に満ちているよ。

    5、どちらの人生も否定しなくていい。

    子どもを持たないかもしれない。もしかしたら、持つかもしれない。
    どちらの人生にもきっとよさがあるし、どちらを選んでも、ちゃんと、たった一つの人生になる。どんな道を選んだって、正解はひとつじゃないからね。
    でも、本当にほしいものがあるなら、絶対に後悔しない選択を。
    誰かと、結婚という形では一緒になっていない私が言うのもなんだけど、この言葉が、心を少しでも軽くできたらと思ってます。


    ◇

    わたしは、わたしの人生をちゃんと生きて、ここにいる


    私は今、モンゴルにいる年下の彼と、結婚を“予定”できる関係にいます。あまりに自然に、そうなっていきました。
    今、彼がいてくれる人生が、すごく幸せである。

    でも、30代に立ち止まり、悩んで、向き合った時間がなければ、きっと今の未来はなかった。

    ひとつだけ、自慢できることがあるとしたら。
    「わたしなんて」って言葉を、絶対に使わなかったこと。
    結婚していようがいまいが、それだけは同じ。
    自分を卑下しても、いいことなんてひとつもない。

    「自分の足で立っていて、1人でもちゃんと幸せ」。
    そう思えるようになって、ようやく「誰かと一緒に生きる未来」が、いいかもしれないって思えるようになった。

    わたしが今「この人となら」と思えている理由は、年齢でもタイミングでもない。
    ただ、「この人と一緒に生きていきたい」と今、心から思っているから。

    何か、書面での契約が結ばれたわけでもないよ。
    でも、毎日自然に「これからもずっと一緒にいようね」と言い合える今が、あたたかくて、うれしい。

    わたしは、結婚がしたかったんじゃない。
    わたしのどんな人生も愛してる。
    そう思える自分になりたかったんだと思う。

     
     
     
    モンゴルの遊牧民と結婚した40代都内会社員。元IPO人事13年、なぜかこういう人生になってました。夫が草原で馬に乗ってる間、私は室内で白玉を食べながら文章を書いてます。「ちゃんとした生き方」の外側にも、幸せはあるらしい。そんな日々の観察記録です。旅とお昼寝が好き。

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