5分間の恐怖
本の話ではないのですが、これは残しておきたく、また、もしどなたかの参考になったり、共感いただけるかたがいれば嬉しいです。昇華させてください。
このたび親知らずを抜歯しました。
子供の頃は虫歯はなく、歯医者にも行った記憶がありません。
大人になっても虫歯はないと思っていたところ、かれこれ7年前、妊婦の歯科検診にて親知らずの虫歯が発覚。
そこからたまにクリーニングで歯医者に通うようになり、7年ほど虫歯とともに過ごしたこのタイミングでなぜか抜歯に至りました。虫歯大きくなったのかな?
麻酔も抜歯も初めての体験で、正直怖かったです。歯医者は痛くても、怖いとは思っていなかったので。
みしみし
みしみし
え、これ抜けるの?大丈夫なの?
どこ持ってるの?ちゃんと見えてる?
いや、大丈夫、先生を信じて
本当に抜けるの?
みしみし
大丈夫、力を抜いて
恐怖の中、自分で自分を励ましながら耐える。
「すっぽーん!」
とかないんですね。抜けたという感覚もないまま終わりました。
麻酔打ちおわりから抜歯終了まで約5分。抜いている時間で言うとものの2~3分だったのかと。
いつもの歯医者より短いよ。抜歯ってこんな簡単にできるなんて。いや、営業終了の30分前の予約という時点でわかっていた。(何かを削ったり、もっと大変なパターンもあるのだと思いますが、私の歯はあっけなく陥落)
抜け落ちた歯を見て感じたことは
・何かを失った喪失感
・何かを産み落としたような、子供を産み終わったかのような歯への慈しみ
・意外と大きい
取った後まず見せてもらい、産まれてきた子供と同じように、1度きれいにしてもらった後ガーゼにくるまれてやってきた。
失ったのは、親知らずに間違いないのですが、喪失感までもが出産と似ていて(もう体にいないんだというあの感覚、寂しさ)、それには驚きやら、ちょっと本当にぽっかりと心に穴があいたような不思議な気持ち。
そしてこんなに大きかったなんて!表に出ている部分が小さかっただけに、こちらも驚き。
抜いている最中に、抵抗する歯の力強さを感じた。何でしっかり生えていた歯が、先生のよくわからない力で抜けるのか、最後まで半信半疑だった。本当に抜けるのか、本当に産まれるのか(抜くしかない、産むしかない)の感覚も出産に似ていた。
おわったあと、強く鼻をかむと、何かが貫通するから気を付けてと言われた。何がどう貫通するかわかってないけど怖い。
この後、麻酔が切れた後の痛みにも怯えています。覚悟はしています…
以上、初めての親知らずの抜歯の5分間の恐怖と、それにまつわる出産を思い出した話でした。
お読みいただきありがとうございます。
