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掚しに぀いお語りたい。「粟遞女性随筆集 向田邊子」

    レモン

    本圓に奜きな人に぀いおは語れない。
    なぜなら䞊手く䌝えられる自信がないから。
    奜きな人の魅力が半枛するのが悲しいから。
    ずっずそう思っおきた。
    でもこの本を読んで語っおみおもいいのかもしれないず思った。

    maiさんの蚘事にこの本の感想が述べられおいお、わたしの蚀いたいこずを蚀語化しおくれおいた。

    だから、わたしも語っおみようではないか。
    掚しのこずを。䞭孊生の頃からの掚し、向田邊子さんのこずを。

    久しぶりに向田邊子さんの゚ッセむを読んだ。

    向田邊子さんずの出䌚いは䞭孊生の時。囜語の教科曞に茉っおいた「字のない葉曞」ずいう゚ッセむだ。圓時の囜語の先生は授業で他の゚ッセむも玹介しおくれお、それがわたしのツボにハマった。笑い転げおいるわたしを芋お、先生は文庫本を貞しおくれた。それが「父の詫び状」ずいう本だった。そこからわたしは倢䞭になった。あたりの衝撃ですごいスピヌドで読み終わり、先生に返すやいなや他に刊行しおいる゚ッセむも党お芪に買っおもらい、䜕回も読み返した。䜕がわたしをそこたで倢䞭にさせたのか。考えおいきたい。

    【曞き出しが秀逞である】

    冒頭からぐっず気持ちを持っおいかれる。䟋えば

    うちの電話はベルを鳎らす前に肩で息をする。

    新宿のラむオン

    えっどうゆうこずず思っおいるずあれよあれよずいううちに読み進めおしたう。するずあっずいう間にその゚ッセむを読み䞊げおしたっおいるではないか。あら、びっくり。い぀もこんな調子ですぐ読み終えおしたうのだ。

    【無駄な蚀葉がない】

    たどろっこしい蚀葉や難解な蚀葉は䜕ひず぀䜿っおいない。朔い文章ずでもいうか。淡々ずしおいるからずいっお冷たいわけではなく、枩かみも感じる。率盎な文章は心にすっず入っおくる。読みやすいのだ。

    【䜕気ない日垞を鋭く芳察しおいる】

    子䟛の時の話しも倚いが、よく现かい心情たで芚えおいるなず感心する。それだけ芳察県が優れおいるこずだず思う。恐らく小さい頃から呚りをよく芳察しお、気を配っおいたのではないか。そうでないずここたで曞けないはずだ。倩性の䜕かを感じざるを埗ない。

    【家族ぞの愛情に溢れおいる】

    お父さんはすぐ怒ったり、亭䞻関癜ぶりが匷調されお描かれおいるが、それを深刻には決しおせず、むしろ優しい県差しで芋おいる。お父さんは怒りっぜくお情に熱い。魅力的に描かれおいる。家族を本圓に倧切に思っおいたのが文章に滲み出おいる。それが向田邊子さんの゚ッセむの醍醐味だず蚀っおも過蚀ではない。

    【四、五十幎前に曞かれおいるのに共感できる】

    時代は違えども党く色耪せない。有名な脚本家にも関わらず、驕ったずころがなく、出おくる食べ物ものり匁やらおかかご飯やら庶民的である。
    「倜䞭の薔薇」ずいう゚ッセむに出おくる、歌詞の思い違いの話しなど、今でもよく聞くような内容だ。ふるさずずいう曲の「兎远いしかの山」を「兎矎味しかの山」ず歌っおいた。ずか今でもありそうわかるず共感しおしたう。時代も違うのに䞍思議だ。そこが魅力だ。

    【文章の構成がうたい】

    短い文章で次々に話が倉わりながら展開しおいく文章だ。次の展開は䞀芋するず党く題名ず関係なさそうに感じるのだが、実は䞀貫しお同じテヌマが根底ずしおある。最埌の締めくくりたで読むず題名の回収がされおいお、たるで䜓操遞手がピタッず着地したみたいに枅々しい気持ちになる。その䞊手さに思わず唞っおしたう。倩才だ 

    7.戊争の事さえ日垞のひずコマ

    たたに戊争の出来事が曞かれおいる。実際、教科曞に茉ったのも戊争の話だ。確かに蟛く倧倉な経隓だったはずなのに、そこたで悲惚さを感じない。死を芚悟しおいる堎面ですら、涙涙ずはならないのである。あくたでも日垞の䞀コマずしお描かれおいる。胜倩気ずは違う。淡々ず冷静に描かれおいるからこそ䌝わるものもある。わたしは戊争の話しが怖くお苊手だ。遠くお自分ずは関係のないように感じるこずもしばしばあった。でも向田邊子さんの文章は珟実味がある。庶民はみんなこうだったんだろうなず想像ができる。やっぱりすごい人だ。うヌん。

    【クスッず笑える文章ずホロッず泣ける文章ず】

    リズムかな。たるで萜語を聞いおいるような。音楜を聎いおいるような 
    ぀いケラケラず笑っおしたうずころが䜕ヶ所かある。かず思えば次の瞬間、ホロッずさせられたり、しみじみ感じたり、もう倧忙しだ。コロコロず倉わる展開に䌑む暇がない。そこがいい。勢いで最埌たで読み切っおしたう。文章にリズムっおやはり倧事なんだなあず勉匷になる。

    【食べ物の描写が玠晎らしい】

    向田邊子さんずいえば矎食家、お料理䞊手で有名だが、さすが、料理の描写が倚い。

    たずおいしいごはんを炊く。
    十分に蒞らしおから、塗りのお匁圓箱にふわりず䞉分の䞀ほど平に぀める。か぀お節を醀油でしめらせたものを、うすく敷き、その䞊に火取っお八枚切りにした海苔をのせる。これを䞉回くりかえし、いちばん䞊に、蓋にくっ぀かないよう、ごはん粒をひずならべするようにほんの少し、ごはんをのせおから、蓋をしお、五分ほど蒞らしおいただく。

    「食らわんか」

    もう読んでいるだけで唟が出おくる。絶察に矎味しいでしょうこれは。
    向田邊子さんの゚ッセむに出おくる食べ物はどれも気取ったものではない。どちらかずいうず庶民の食べ物が倚い。それがたた芪しみがわき、䜜りたいず思わせおくれるのだ。向田邊子さんの料理本に茉っおいるにんじんごはんずトマトの青じそサラダははわたしの䞀人暮らしを支えおくれた料理だ。


    䞊手く䌝わっただろうか。
    向田邊子さんの魅力はこんなんじゃ語りきれおいないず思うが、もう今のわたしにはこれが粟䞀杯。

    向田邊子さんの゚ッセむは䞊質な物語を読んでいるような気持ちになる。

    ずにかくこれが䞀番蚀いたくお、ここたで語っおみた。
    もっず長く存呜だったら、どんなにたくさんの名䜜が生たれただろうず残念でならない。
    だから、わたしは䜕回も同じ゚ッセむを読む。内容を芚えおしたっおいるのに、毎回新鮮な気持ちで読める䞍思議。
    ぜひみなさんにおすすめしたい。
    そしお、あの゚ッセむ最高だよね〜ず語りたい。
    以䞊、掚しに぀いお語っおみた。

     
     
     
    思春期息子人に振り回される母 線み物倧奜き 孊校叞曞 本倧奜き 䌑職経隓あり 日蚘や゚ッセむを曞きたす。ZINE「䜙癜の日々を生きる」「本屋より花屋ぞ」「長野で、家族が少し倉わった。」「䜜っお、䜜っお、぀くりたい」

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