
祇園祭から学ぶ京都の歴史 |勉強ブログ#4
学生時代に勉強した内容って意外と曖昧なままになっていませんか。このブログでは、京都好きのyasukeが気になったことを「浅く広〜く」整理します。
🪭 はじめに
7月の京都といえば、祇園祭ですね。
7月14日からは前祭(さきまつり)の宵山がはじまり、暗くなっていく空に提灯の灯りがともり、「コンチキチン」という祇園囃子の音色が幻想的な雰囲気を演出します。
蒸し暑ささえも、どこか京都らしい風情として感じられるのが祇園祭の魅力です。
今回は、「祇園祭」から京都の歴史についてまとめていきます。
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🪭 祇園祭のはじまり
祇園祭のはじまりは、平安時代までさかのぼります。
祇園祭の起源は、
貞観11年(869)、各地で蔓延した疫病を鎮めようと行われた儀礼「御霊会(ごりょうえ)」が、祇園祭の起源とされています。
儀礼では当時の国の数を表す66本の矛を立て、悪霊を矛に移すことで町のケガレを祓いました。
とされています。
御霊会とは、この世に未練や恨みを残した死者の霊が災厄をもたらすと考える「御霊信仰」をもとに行われました。
現在では、当時の疫病は感染症や衛生環境の悪化などが原因だったと考えられています。しかし当時の人々は、その原因を御霊によるものと考えていました。
祇園会は、その御霊を慰めて鎮め、都から災厄を祓うために始まった祭礼なのです。
🪭 祇園祭の変遷について
祇園会が始まった当初は、比較的簡素な祭礼だったと考えられています。
現在ニュースなどでよく目にする「山」や「鉾」が登場するのは、南北朝時代から室町時代にかけてのことです。
次第に山鉾は人々の注目を集めるようになり、華やかな装飾や祇園囃子などが加わりながら、現在の山鉾巡行へと発展していきました。
🪭 祇園祭と京都の人々
山鉾を経済的に支えたのは、京都の町衆(主に下京の商人や職人)でした。
室町時代に幕府が安定すると、京都では商工業が発展していきます。
商工業者は、同業者の組合である「座」を組織し、その権利を守るため貴族や社寺から保護を受ける代わりに、貢納品などを納めていました。
町衆は現在の新町通・室町通・西洞院通周辺へと広がり、15世紀には京都の戸数は1万戸を超え、「座」の数も60以上あったとされています。
やがて人々は「町」という共同体をつくり、祇園祭の運営主体となっていきました。
このように京都は、日本最大級の商工都市として発展していったのです。
🪭祇園祭では何が行われるのか?
祇園祭は、7月1日から31日まで約1か月にわたって行われる祭礼です。
山鉾巡行が最も重要な行事と思われがちですが、祇園祭の中心となるのは「三基の神輿」です。
山鉾巡行は、神輿渡御に先立って町を清める重要な神事であり、神幸祭・還幸祭の日の午前中に行われます。
祇園祭のスケジュールはこちらから↓
🪭神幸祭、還幸祭とは何か?
まず、神幸祭と還幸祭について説明します。
7月17日 神幸祭(しんこうさい)
神輿に遷された神様が八坂神社から御旅所へ向かう神事
7月24日 還幸祭(かんこうさい)
御旅所から神様が八坂神社へお戻りになる神事
神幸祭の日の午前中に行われる山鉾巡行が前祭、還幸祭の日の午前中に行われる山鉾巡行が後祭です。
🪭三基の神輿とは?
三基の神輿には、
牛頭天王
その妻(頗梨采女)
その子どもたち(八王子)
が乗っているとされます。
御霊信仰は、インドを起源とする牛頭天王信仰と習合し、日本に定着するようになりました。
日本では、牛頭天王は疫病をもたらすと同時に、それを鎮める神としても信仰されました。
牛頭天王とその家族を迎えることで、その強大な力によって疫病や災厄を鎮めようと考えられていました。
※明治時代の神仏分離により牛頭天王は廃され、八坂神社の祭神は素盞嗚尊(スサノオノミコト)へと改められました。
🪭山鉾巡行の役割とは?
祇園祭の中心が三基の神輿であることは分かりましたが、「山」と「鉾」はどのような役割を担っているのでしょうか。
山や鉾には、「依り代(よりしろ)」という役割があります。
依り代とは、神霊が出現するときの媒体となるもの。神霊の寄りつくもの。
また、山鉾巡行については、
「神輿渡御」の日のお昼に、疫神を集めて町を清めます。それが、山鉾巡行の役割です。
巡行を終えた山鉾はすぐに解体することで、疫神を清め祓うことになります。
と説明されています。
このように山鉾巡行は、神輿渡御に先立って町を清め、神様を迎えるための大切な神事として受け継がれています。
🪭 まとめ
祇園祭は、平安時代に疫病を鎮めるために始まった伝統ある祭礼です。
祇園祭の中心をなすのは三基の神輿であり、前祭の巡行の日の夜に、八坂神社から神様をお乗せした神輿が御旅所へ向かいます。
その後、後祭の日には神様が八坂神社へとお戻りになります。
山鉾巡行は、神輿渡御に先立って町を清める重要な神事であり、祇園祭は約1か月をかけて無病息災を祈る京都を代表する祭礼なのです。
※参考文献:京都商工会議所『京都・観光文化検定試験公式テキストブック』(2025年、淡交社)
🪭 祇園祭イラストギャラリー




※①②は写真ACの画像を使用しています。
🪭 yasukeのひとりごと
祇園祭は、平安時代から続く歴史ある祭礼で、「洛中洛外図屏風」にも描かれるほど京都を代表する行事です。
祇園祭を歩いていると、長い年月をかけて受け継がれてきた京都の人々の努力や誇りを感じることができます。
山鉾巡行も素敵ですが、個人的には宵山に山鉾を見て歩く時間が一番好きです。
空が暗くなってから出かける特別感、「コンチキチン」と響く祇園囃子、夕暮れに揺れる提灯の灯り。
どこか懐かしく、少し切ない気持ちになりながらも、不思議と心が弾みます。
今年も、みんなが無病息災で過ごせますように。(投稿が巡行に間に合ってよかったです☺️)
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