AI時代の中、これから大人になるあなたへ。 #創作大賞2026 #エッセイ部門
今の10代、20代前半、社会人として旅立つ前のひとたちへ。
すごい時代に生まれましたね。
家にいながら時間を忘れる。
わからないことがあればすぐに答えが手に入る。
暇な時間も、調べる手間も、図書館に行く必要も、ほとんどない。
そんな発明品がかつてたくさん産まれてきました。
ビデオゲーム、ネット、スマホ。そんな道具がたくさん発売され、当たり前のように手に入ってきた。
AIはおそらくそのどれよりもすごい世の中の進化ツールです。
あなたたちは「AI創世期」に多感な時期を過ごしています。
いまの幼稚園、小学校に行っている子供たちが「AIネイティブ」になるでしょう。
自分が、AIとの初の出会いがもし、少年少女の時代だったら、どう感じていただろう。
うらやましいような、すこし不安なような。
でも、ひとつ聞かせてください。
いま使っているAIの答えは、あなたの「頭の中」に入ってきていますか?
AIで「勉強」できていますか?
情報を手に入れることと、情報が自分の思考に肉付けされることは違います。
本を読んで悩んだ時間。
誰かと話して腑に落ちた瞬間。
何度も考えて、やっとわかった感覚。
そういうプロセスが「思考力」をつくっていきます。
AIは道具です。その道具は使う人の力を増幅するものです。
増幅されるそのものが小さいとき、AIはあなたでない思考の代わりになるだけです。
AIは、あなたからの問いが薄いと感じた時、世の中の知識の最大公約数を基準に返してくるので、答えがどうであれ、あなたはなんとなくわかった気になるでしょう。
それを避けるためには、ぜひ聞き返してください。
「それって本当?」と。
便利さは、気づかないうちに、考える機会を奪うことがあります。
無駄な時間が無駄なのではありません。
何も考えない時間が大事なときはあります。
でもそこにAIが入り込む時、考えた気になってしまうことが怖いのです。
AIをうまく使っている感覚と、使いこなしている状態は違います。
その差は問いの質に出ます。
次にどんな新しい問いを立てられるか。それが人間の力です。
子供の頃、なんでも疑問に思って、なんでも聞きませんでしたか?
それが、いつの間にか人は聞かなくなります。
分かったような気がするし、聞くのに気が引けるからかもしれません。
たくさんAIに聞いてください。そして常に新しい問いを考え続けてください。
これから社会に出る人も、就職の予定がある人もいるでしょう。
あなたを雇うであろう側の会社の人も、もう何人かは見始めています。あなたたちがそのようなことができるかどうかを。
【ただ、何人かはまだ、あなたよりも考えていないかもしれないし、AIを使えていない大人もまだたくさんいます】
あなたはこれまで、学校や生活で、「これは自分で考えた」と言える経験はありますか。
例えば本を読んだ後に、感想をAIに伝えてみてください。
難しい問題を解いた後に、あるいは考え続けて分からなかった後に、AIに解説してもらってください。
AIがある時代だからこそ、自分の頭で考える苦労や苦悩を大切にしてみてください。
そうやって毎日を暮らしながらAIを使う時、あなたの思考力には信じられないブーストがかかります。
AI時代の中、これから大人になるあなたへ。
ぜひ自ら考えながら生きてください。
考え続けるという行為だけが人の存在意義になるかもしれないのだから。
より良い未来を。
いいなと思ったら応援しよう!
よろしければ応援お願いします! 